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5周目の人生で異世界を救った話   ~5人目の転生者を英雄へと仕立て上げる兄と、仕組まれた運命に抗う少年~  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編

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3-3「それぞれの任務②」


__________

 

 その後、カルマ達はヘリオサマナ内の自室へと戻る。


「二人はいつから任務に同行することになったの?」


「俺はもう明日かららしいです。明日の朝、ロズワルド隊の隊長のところへ行くようにとのことでした。」


「カミルは?」


「私は二日間の休養後だ。中央国家バルテミアに行くらしい。」


「へー! いいなぁ!」


「カルマの行くレルフという国は、どういう所なんだ?」


「砂漠を渡った西の玄関口って呼ばれてるらしいね。そこそこ栄えてるんじゃない?」


「砂漠越えか。大変だな。」


「まぁでも、外交官の団体だから魔車の送迎付きらしいよ。」


「各自が別れて戦うのは初めてですね。」


「ああ。だけど今の俺たちには、それが必要なんだろうね。

 各自が力をつけて、カルマリスタはさらに強くなる。」


 カルマはハウロスとカミルへ向けて手を差し出す。


「お互い強くなって、また集まろう。」


「うん!」

「はい!」


 ハウロスとカミルも、カルマの手へ自分の手を重ねた。



 

 そして、カルマの二日間の休養が明けた。


 ハウロスはひと足先に任務へ出発し、カミルとも出発の朝に少し会話を交わして別れている。


 カルマは、任務の集合場所であるヘリオサマナ本部前へ向かった。


「はっは。新入りが一番最後か。大物だな。」


 そこには既に、ヘリオサマナの外交役と思われる人物と、戦士達が集まっていた。


 カルマは軽く会釈し、簡単な挨拶を済ませて一団へ加わる。


「カルマ、遅いわよ。」


 一団の中にはリアの姿もあった。


「ちょうどのはずだけど……」


「大人は五分前行動するのよ。」


「……。」


「随分仲がいいね。君達、既に友達だったか。」


「ええ。まぁ……」


「顔見知りだよ。」


 リアの言葉を遮るように、カルマが淡々と答える。


 それを聞いて、リアはむっと頬を膨らませた。


「じゃあ、まずは自己紹介といこうか。

 我々は顔馴染みの者もいるが、君は初めての者が多いだろう?」


 一団の中でも、特に立場が高そうな男が話し始める。


「私の名前はアーレルド・グラン・ステイリア。

 ヘリオサマナの外交役を務めている。戦士ではないので、戦力としては数えないでくれ。」


 アーレルドは後ろに控えていた二人へ目を向ける。


「そして、こちらの二人が私の補佐役、ソレルバとサムだ。」


 二人の男は静かに会釈した。


「僕が一応、この一団の戦士隊隊長を務める上級剣士グラールです。よろしく頼みます。」


 長髪を一本に結んだ、柔らかな雰囲気の男が丁寧に名乗る。


「俺は中級剣士サジだ。よろしくな。」


「僕は魔術士セオドア。回復魔術を担当するよ。」


 二人の戦士もカルマへ挨拶する。


「それと……」


 グラールはリアを見る。


「中級魔術士リアよ。知ってるでしょ。」


「魔術士だったんだ……」


 カルマの反応に、リアは目を細める。


 この一団は、外交官アーレルドと補佐役のソレルバ、サム。


 そして戦士隊が、隊長グラール、中級戦士サジ、セオドア、リア、カルマの計八人。


 あくまで他戦士団への使節団であり、大人数は連れて行けないのだろうとカルマは考えた。


「じゃあ、君もいいかな?」


 グラールがカルマへ自己紹介を促す。


「ああ、うん。カルマ・ミラ・フィーラン。魔術と剣を使うよ。」


「うん、よろしくね。

 天級戦士をも打ち倒した実力者の同行、とても助かるよ。」


「では行こうか。」


 アーレルドの掛け声と共に、一団は魔車へ乗り込んだ。


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