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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
二章 ミルズ王国 動乱編
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60.王位継承問題

カルマが魔導商店を出て、話しかけられた女性はアマンダと言い。元はミルズ王国の秘書官をやっていたそうだ。


 現在の王はドルドスといい、ドルドスが王位を継承する前、ドルドスの父が王だった頃に王家に勤めていたという。

 

先王は偉大な王だったそうだ。王には2人の子がいて、アマンダは兄の第一王子グラリスの秘書官だった。

弟の第二王子は現王のドルドスだ。


 第一王子グラリスは人格者で、誰に対しても平等で優しく、そして民を想う王の資質のある人物だったそう。


 それに比べ第二王子ドルドスは身勝手で他者を蔑む様な人物であり、誰しもがグラリスが王の後継となると思っていた。


 そんな中、王が急死した。突発性の病によるものだったそうだ。


 そして、問題が起こる。

それは王が残した遺言だ。この世界での遺言は魔導符と呼ばれる紙に、残したい意思を持って魔力を込めることで、その意思が文字となり、魔導符が残る限り、本人の魔力を刻むことができる。

その魔力こそが本人が残したことの証明となるのだ。


 王が残した魔導符ではこのように書かれていた。

 

  "王の地位、資産、権威、統治権、その全てを第二王子ドルドスに継承する"


 それからドルドスはこの国の王となり、絶大な権力を持った。

それに反発したグラリス派の兵隊が反乱を起こしたという。

 ハウロス達、カストリア兵が援助のためミルズへ来たのもその時期だ。


 グラリス派の兵達はドルドスと国軍に鎮圧され、処分された。

 兄である元第一王子グラリスも国のどこかに幽閉されてしまったが、その居場所すらわからないという。


 そして、カルマはアマンダにグラリスを救い出してほしいと懇願された。

彼女は涙を流して見ず知らずのカルマに頼んだ。

きっと藁をも掴む想いだったのだろう。

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