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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編
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129.サリバン・グラン・ストレイブ


「ところでおぬしは戦士か?」

「あ、うん。まぁね。」


「レルフ共和国にいるということは、ガルム・プラウドか?」

「いや、今は一応ヘリオサマナの所属ってことになるのかな。」


「おお。若いのにエリートじゃのお。」

「まぁ、仮採用みたいなもんだけどね。」


「そうじゃ。小僧。わしをちっと手伝ってくれんか?」

「手伝う?なにを?」


「なに、わしの買い物に付き合って欲しいだけじゃよ。荷物持ちってやつじゃ。」


「うーん。でも、俺、少ししたらサリバンって人探しに行かないとだしなぁ。」


「ええじゃないか。少し気分転換に手伝っておくれ。」


「うん。まぁ少しならいいよ。」

「そうか!手伝ってくれるか。すまんの。」


 カルマと老人は会計を済ませ、街へ出る。

老人はズボンの裾を捲っている。


「何をしてるの?」


「急いでおるんじゃろ?なら、わしも急いで買い物を済ませてやろうと思っての。ちゃんとついてくるんじゃぞ?」


「え?」


 その瞬間、老人はものすごいスピードで走り出した。

「なっ!?」


 カルマはその老人の足の速さに仰天しつつも、慌てて老人を追いかける。

 カルマが老人に追いつくと、すでに一軒目で買い物を済ませて、次の店へ行こうとしている。


「何をしている。次へ行くぞい!」

 老人はカルマに購入品を持たせると、またもや驚異的な速さで走り始める。


 カルマは神速を使ってようやく老人に追いつくが、すぐにまた置いて行かれてしう。

 その後もカルマは増えていく荷物を持ちながら、何とか老人についていった。



 7軒ほどの店を周り、ようやく南門まで戻ってきた。


「爺さん…あんた何者?」

 

「ほっほっほ。小僧やるな。わしについてこれた者は久しぶりじゃあ。流石はアリディアがよこしただけのことはあるのお。」


「え!?爺さんもしかして……」


「そうじゃ。わしがサリバン・グラン・ストレイブじゃ。カルマ・ミラ・フィーランよ。」


「あっ、あれ?俺の名前……」


「ああ。アリディアから聞いておるよ。生意気な少年が尋ねるはずだから鍛えてやってほしいとな。

それで、小僧。おぬしはアリディアの弟子か?」


「いや。アリディアさんは今は一応、上司?かな。

師匠はフィルスだよ。」


「フィルス!?フィルス・アラモ・ディリアか?」


「あ、うん……」


「ふっふ。わはははは。

こりゃ面白い小僧じゃ。アリディアの部下で、フィルスの弟子か。気に入った!よし、わしが技を教えてやる。ついてこい!」


「お、いいの?」

 (なんか気に入られたのかな?)

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