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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編
129/131

128.人探し

 

次の日の朝、カルマは朝陽に照らされ、目を覚ます。

 昨日の疲れが嘘のように取れ、体の痛みも無くなっていた。

 クレアワームとの戦闘の傷は残っているが、毒の影響はセオドアの治癒術のおかげで全くなかった。


 カルマは街へ出ようと、自室を出る。

するとそこに、偶然か待っていたのか、リアの姿がある。

 

「あっ、カルマおはよう。」

「うん。どうかしたの?」


「あ、いや私もちょうど集合場所に行くところだったの。」

「集合場所?」


「うん。今日の外交隊の警備任務の…」


「……ん、と。多分おれ、その任務ないよ。」

「ええぇ!なんで??」


「俺の任務はレルフ共和国の道中のボディーガードだから。それに、この街ではある人に会うようにってアリディアさんに言われてるんだよね。」


「・・・。あはは、そうだったの。なんだ。そうか。

 じゃあ、私は任務があるから。行ってくるね。ばいば〜い。」


 リアは赤面しながら、後退りし、逃げるように集合場所とやらに向かっていった。


「……。」





 カルマはレルフ共和国の街を歩く。

この国はどことなくルードミリシオンに似ている。

多くの建物が立ち並び、剣士や魔術師など多くの戦士が街を歩いている。

 武器屋や戦品店(アイテム屋)の他、飲食店や酒場なども昼から繁盛している。


 コロラド連邦には四大国家というものがある。

1つ目は中央国家バルテミアだ。2つ目は西の大国エルドリア、そして、東の玄関口ルードミリシオンと、西の玄関口であるレルフ共和国だ。


 ルードミリシオンとレルフ共和国は同じコロラド連邦であり、似た地域性かつ、似た役割を持つ地域であるため、近い文化形成なのである。


 カルマはアリディアに言われた人物を探すことにした。

 その人物はサリバンと言うらしく、サリバンの家はレルフ共和国の南端にある。南門の近くらしい。


 カルマは南門付近の家をしらみつぶしに探したが、サリバンという人物の家は見つからなかった。



「あ〜〜ない!」

 カルマは探し疲れて、南門近くにあった飲食店で休憩することにした。


「何じゃ。小僧。やけに苛立っているようじゃの。」

「いや、人を探してるんだけどさ。爺さん知らない?サリバンって人。」


 カルマが席について項垂れていると、隣の席の老人が声をかけてきた。


「う〜む。サリバン…サリバン…聞いたことあるようなないような……」


「この辺に住んでるらしいんだけど。」


「はて。やはりわしは知らんのぉ。」

「だよね。そう簡単に見つかる訳ないか。」


カルマは老人の答えに肩を落とした。


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