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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編
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123.ヘリオサマナの召喚術士

「おうおう。やけに良い車だな。おたくらどこへ行くんだ?」


「西のレルフ共和国へ向かうところだ。我々に何か用か?」


「いやぁ、この砂漠を通るなら通行料を払ってもらわねぇとな?」


「通行料……だと?

 何の権利があって君達に通行料を払うと言うんだ?」


「権利だ?そんなの必要ねーんだよ。ごちゃごちゃ言ってねえで、出すもん出しな。」


 盗賊団達はそういうと、奥からさらに仲間が増え、剣を構え威嚇する。その数は15人程になっていた。


「グラールさん大丈夫です。前衛の俺とカルマだけで対処できます。行けるか?カルマ。」


 剣士のサジがカルマに声をかける。

「うん。大丈夫。」


「俺たちはそこらの戦士なんかに負けねぇんだよ!」


 盗賊団達とサジ、カルマの戦いが始まった。

 ……が、その決着は呆気ないものだった。


 戦闘が始まってしばらくすると、砂漠には気を失った盗賊団達が積み上げられている。


「ひぃ…お前達、何者……?」


「俺たちはヘリオサマナだ!お前らみたいな盗人の相手をしている時間はないんだよ!」


「天級戦士団…ヘリオサマナだと…ひぃぃ!」


「あ……逃げた」


 盗賊団のリーダーと思われる男は、ヘリオサマナの名を聞くや否や一目散に走り出す。


「任せて。」

 リアは1枚の魔道符を取り出し、魔力を込める。

すると、リアの足元に魔法陣が浮き上がり、そこから白い小さな狐が1匹現れる。

「召喚獣 妖狐ルナール」


「召喚術…でも小さい……」


「安心して、あの子は妖狐なのよ。」


 リアが召喚した白い小さな狐が雄叫びを上げると、その尻尾の数を4本へと増やし、大きな狐の姿へと変貌する。


「ルナール!あの人間を捕まえて!」


「ぐぅあぅ!!」

 妖狐ルナールは勢いよく走り出すと、すぐに逃げ出した男にのしかかり動きを封じる。


「うわっ!何だ!やめろ!」


 妖狐ルナールは男を咥え、リアの元まで連れてくると、ぽいっと咥えていた男を投げる。

「ありがとう。ルナール。」


 リアは身をかがめた妖狐ルナールの頭をなでる。

すると、妖狐ルナールの体が輝き出し。

そのまま姿を消す。


「リア、すごいじゃん。」

「これで、私が召喚術士だって信じてくれたかしら。」

「はは…うん。悪かったって。」


「さて…話を聞かせてもらおうか?」

「ひぃぃぃ!」

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