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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編
109/131

108.カミルvsエイミー

 カミルは沈黙を破り、エイミーに向かって走り出す。

素早い動きで距離を詰め、双刃弓の刃を振る。


 エイミーは上空へ飛び上がりその攻撃を避ける。


 カミルはすかさず空中のエイミーに向かって弓を構える。


「カミルの矢の速さは普通の射手の矢とは比べ物にならない。空中では避けられない。」


 カルマのその言葉の通り、鋭く回転したカミルの矢がエイミーへと襲いかかる。


「……!!」


 カミルの矢がエイミーに直撃すると思いきや、空中にいたエイミーの体がふわり空を浮き上がると、空中を舞いながらカミルの矢を避ける。


「あれは……クレディアと同じ魔術…。」


「浮遊魔術……」


「ボス、浮遊の魔術は応徳魔術ですか?」


 カルマの横にいつの間にか来ていたハウロスがカルマに尋ねる。


「ハウロス、いつのまに……」

「すみません。姿が見えたので...」


「浮遊魔術について、ハウロスは聞いたことない?魔術士の中では比較的有名な話なんだけど、浮遊魔術は元々、ある一族だけが使っていた応徳魔術なんだよ。」


「応徳魔術なんですか?」


「元々はね。だけど、それが今では研究・解明され、上級の基礎魔術になった。

まぁ、それでも浮遊魔術は一定以上の魔力量と魔力コントロールが必要だから、使える人も少ないんだけどね。」


「基礎魔術になった応徳魔術..ですか。」


「おいおまえら、見てろ。それだけじゃないぞ。」

クレインはカルマとハウロスに戦いを見るよう伝える。



 カミルはさらに複数の矢を連続で放つ。

エイミーは浮遊魔術をつかって空中を移動しながら避けていくが、カミルの矢は徐々にエイミーを追い詰めていく。


「もう捕まるぞ…」


 その瞬間、エイミーは自分の前方に魔力の壁を展開し、矢をはじく。

「あれは……防御魔術…」


「そうだ…エイミーは浮遊魔術と防御魔術を使う剣士」


「もしかして、剣を活かすために浮遊魔術と防御魔術を覚えたの?」


「そうだ。エイミーの家は戦士の家系らしくてな。

あいつの父親がエイミーが幼少の頃から、浮遊魔術と防御魔術、そして剣の技術だけを極めさせたらしい。」


「それは何というか…理にかなってるね。」


「そうだな。彼女は魔術剣士じゃない。あくまで、剣士として成功するために、浮遊魔術と防御魔術を覚えさせたんだ。」


 カミルは矢を複数連射していくが、エイミーの防御魔術にはじかれていく。

「くっ……硬いな。」


 次の瞬間、エイミーが防御魔術を解くと、一瞬にしてカミルの目の前まで移動し、腰の細長い剣をカマルに振り下ろす。

「……!!」


カミルの体が引き裂かれる。


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