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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編
103/131

102.4人目の天級戦士

 その後、カルマはルードミリシオンの街に出た。

ジーダに言われたとおり、左目には眼帯をつけている。


 ルードミリシオンの街は大都会…と言えるほどではないが、それなりに発展しており、何より人がかなり多いと感じた。道路脇には多くの店舗があり、どの店も繁盛しており街には活気が満ち溢れている。


街には多くの戦士と思われる人たちが歩いている。カルマはこれ程多くの戦士を見たのは初めてだった。


 カルマはそんな街並みに目を奪われながらも魔道商店に向かう。


 少し歩くと、魔道商店が見えてきた。

カルマはその外観に心が躍った。これまで見てきた魔導商店とは規模が違ったからだ。

 中に入ると、ひんやりと涼しく、多くの魔術士達が本を選んだり読んだりしている。


だが、この商店に置いてある魔導書は一般基礎向けの教本が多く、高難度のものや、珍しい魔導書は少ないようだった。


 「大きい戦士協会がある街だと、一般基礎魔術の方が需要があるんだなぁ。」


 カルマはいくつかの基礎魔術の魔導書を買って、魔導商店を出た。


 ヘリオサマナの本部へ戻り、自室のある階へ向かう。

 

「お前がカルマか…」

「ん?」


 カルマは黒髪の若い男に話しかけられる。

「俺はヘリオサマナの4人目の天級戦士ラディール」

「天級戦士?」


「お前はアリディア様と同じく賢人ルドラの弟子である、フィルス・アラモ・ディリアの弟子らしいな…」

「まぁ、そうだけど?」


「ちっ……お前みたいな奴が賢人ルドラの孫弟子とはな。」

「俺に何か用?」


「お前達との同盟に関する公開試験が3日後にあるらしいな。」

「うん。そうらしいね。」


「いいか?覚えておけ。ヘリオサマナはお前達が知っている戦士団とは格がちがう。」


「別に甘く見てるつもりはないよ?」


「まぁ。せいぜいアリディア様の顔に泥を塗るようなことだけはしないことだ。」

 ラディールはそう捨て台詞を吐くとその場から去っていった。


「・・・」

(なんだったんだ?あいつ……)

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