表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編
102/131

101.ジーダの忠告

 

「そうだ……私からもひとついいかな?」

 ジーダがカルマに声をかける。


「君、ルードミリシオンに入る時、眼帯をつけていなかったね……

その不遇とも取れるその眼を隠すことなく自ら明かす。堂々たるその姿に、私はまだ若い君に感服したよ。

 でもね、ここはヘリオサマナに限らず多くの戦士が滞在する国、中には"緋眼"に対して、怒りやトラウマを持つものもいる。

 だから、その目を日常的に明かすことは時期尚早なのではないかな?これから少しずつ君の名前を広げていく過程で明かしていくのが私はいいと思うよ。」


「....」

カルマはその言葉を聞いてハッとした。自分のことばかり考え周りの人の気持ちを考えられていなかったと気づく。


「……確かにそうですね。

 俺は、この目を隠すことが自分自身を否定することになる…逃げだと思ったんだ。だから明かした。

 でも、周りの人のことを考えれてなかったですね。

ジーダさんの言うとおり、少しずつ明かしていきたいと思います。」


ジーダはその言葉を聞いてふっと笑みを浮かべる。


「ああ、君は自分の運命に真っ直ぐ向き合っている。

急がなくても、誰も君を逃げているなんて思わないさ。」


「はい。ありがとうございます…」


 その後、3人はジーダの案内で、ヘリオサマナ本部の中にある部屋を一つ借り、休息をとった。


「試験までの3日間どうしますか?」

「うーん。そうだね。この国も見て回りたいし、魔道商店にも行きたいんだよね。」

「それならまた各自行動にしましょうか。」

「そうしようか。」

 

「カミルは?」


「……ミルズでの戦いで思ったんだ。」

「……?」

「私は弱い。クレディアの助太刀がなければすぐにやられていた。だからこの3日間修行をしてこようと思う。帰らないと思うが気にしないでくれ…」


「あ、うん。わかった。(どうしたんだろ。急に気にして)」


「じゃあ俺も少し特訓してきます。俺だけ試験で認められないのも嫌ですしね。」


「わかった。じゃあ、各自行動ということで。」

「はい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ