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バケモノの理想郷  作者: ダルル
2/7

事情聴取

今回短めです。

ー朝ー


「カーカー」カラスが鳴く。

今日は特別な日が始まった気がした。


俺「おはよう、彩葉。」

死体になった者はもう二度と喋ることは無い。


うさぎ宇宙人形Mk.3は血に濡れて生暖かそうな色をしている。


俺は薄暗い目で死体を見た。


俺「あ、警察に連絡しなきゃ。」


電話をし、1人でコーヒーを入れて、1人で薄暗い部屋の中で飲んでいる最中に、サイレンが聞こえてきた。


警察官「こんにちは。私は警察官の村江(むらえ) 伯聖(はくせい)と申します。」

ガタイがよく、とても頼りになりそうな男の人だ。

洸「はい、私は天城(てんじょう) (あきら)と言います。」

伯聖「早速ですが、妹さんの死体はどこですか?」

洸「はい。こっちです。」

伯聖「、、私の方で死体は預からせてもらいます。また、この部屋は現場検証をしたいと思いますので、天城さんはその間、ホテルで泊まっていただく形となります。そして、天城さんには1度、事情聴取をしなくてはいけないので、この後、警察署まで来てもらいますが、よろしいでしょうか?」

洸「はい、分かりました。」


これから、どうしようか?


ー午前ー

「ガチャ」

伯聖がドアから入ってきた。


伯聖「すみませんね、待たせてしまって。」

洸「いえいえ、何があったんですか?」

伯聖「子供が親に殴られたとかで、その子供が警察署に来たんですよ。親が言うにはその子は虚言癖があるということなので、そのまま親と一緒に家へ帰らせました。」

洸「それは、お疲れ様ですね。」

伯聖「ありがとうございます。天城さんはどういったご職業で?」

洸「あ〜、自分は大学生ですよ。」

伯聖「なるほどなるほど。洸さんは事件当日何をしていましたか?」

洸「ショッピングモールでプレゼントに使えそうなものを探しに行ってました。」

伯聖「プレゼント?あ〜、クリスマスプレゼントですか。」

洸「そうですそうです。家がかなり苦しくて、去年はプレゼントをあげれなかったので、今年は喜ぶような物をあげたかったんですよ。」

伯聖「家の経済状況が厳しかったんですか?」

洸「母と父が離婚してしまって、、父の元で2人、育ててもらってたんですが、父が最近、亡くなってしまって、それが、去年の11月17日でした。」

伯聖「誰かに恨まれるようなことはありましたか?」

洸「いえ、ないと思います。」

伯聖「妹さんは中学生ですか?」

洸「いえ、高校1年生ですね。」

伯聖「妹さんはどのような性格でしたか?」

洸「優しい子ですよ。天真爛漫で、自慢の妹でした。」


伯聖「はい。事情聴取は以上でございます。長い間、付き合ってもらって感謝します。ホテルでごゆっくりお過ごしください。」

洸「ありがとうございました。」


ー昼ー


俺はコンビニで買ったファミチキとおにぎり2つと水をもって公園のブランコに腰を下ろした。


その横には俺と同じように憂鬱そうな女の人が居たが、そんなことは考えていられない。


俺は彩葉のことを考え、憂鬱に今からため息をつく。


洸&???「はぁ。」


沈黙が流れる。


ため息を同時についてしまったため、「気まずい❗️」と少し焦ったが、相手はあまり気にしていない様子だったので、肩を撫で下ろした。


俺は目を瞑った。

彩葉のことを考えた。


空気が重くなる。

少し、泣きそうになる。


洸&???「はぁ。」


俺は非常に焦った。

あの様子だと相手も焦っているように見える。


???「何か、あったんですか?」


ついに喋りかけてきちゃった。


洸「・・」くっ、、喋らなきゃダメか?


洸「・・妹が、亡くなったんです。」


???「え、おんっっっっも!」


そいつは隣のブランコから、いきなり飛び出し、びっくりしたようにクルっと体を回し、こちらを見た。

洸「・・・」


な、なんなんだ、こいつは、、、、


???「ごめんごめん。私、ちょっと雰囲気見誤ってたっぽい。昔から雰囲気感じるの苦手でさ。辛いことあったなら、1人がいいよな。ごめんね、あたし、行くよ。」


洸「まって、君の話聞かせて。」

???「あたしの話?」


なんで、話を聞こうと思ったのか、自分でもよく分からない。


洸「なんか、悩み事があるんでしょ?」

???「まぁ、あるけど。」


でも、彼女は辛くないフリをしているように見えたから。


洸「聞かせてよ。」

???「まぁ、いいよ。」


ゆふる「あたしは五十嵐 夢降る(いがらし ゆふる)さ。よろしくな。」

洸「俺は天城 洸だ。よろしく。」


ー午後①ー


俺はおにぎりを頬張り終えてから、彼女の話を聴き始めた。

ー基本情報ー

村江(むらえ) 伯聖(はくせい)

すごく、いい人。

でも、なんか、ちょっとだけ、怪しく見えてしまう。

ガタイがよく、本能でこの人にはケンカで勝てないとわかってしまう。

顔が良く、まさに、エリートって感じ。

伯聖の家系はみんな頭がいいらしい。

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