第五話 オーディション第一審査じゃないんですか?
日は飛んでVtuberオーディション第一審査の日。第一審査でも社長っているものなんだな。
「ではまずお名前と年齢をお願いします」
「柳大知、16歳です」
「それでは志望理由を」
姉さんに勝手に出されたからそんなん全く考えてないんだけど...
「えっと...白銀さんや西原さんなどのゲームを仲良さそうにしている姿に憧れて」
「わかりました。ではあなたに特技はありますか?」
「ゲームです。ゲームなら白銀さんにも負けません」
「ほう。そう思った理由は?」
「最近白銀さんをボコボコにした人いるじゃないですか」
「はい」
「あのβ俺です」
正直今言うべきことではないかもしれないが、俺の特技と言ったらゲームしかないからこれを言うしか無い。
「え?本当ですか?」
「本当ですよ。アカウントも表示できます」
「え、本物じゃん。よし!採用!」
??????????
「え?これ第一審査じゃないんですか?」
「誰が第二審査があるって?」
「αの社長は奇人って聞いてましたがそんなに奇人だったんですね...」
「失敬な!そもそも何千人もいるなかから何回も審査して最期の数人に絞るのめんどくさいの!わかる!?」
「いや、それが企業でしょ」
「ぐうの音も出ないのやめて。とにかく、採用。明日社用PCとかマニュアルとか渡すからきて」
「あ、はい」
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「ねぇ大知」
「何?」
「あのβって大知だったんだ」
ついに知ってしまったか...てかなんで知ってるんだ?
「え?なんで分かったの?」
「マネージャーから「βさんきたよ〜!凄いイケメンだった!」って言われて「名前は?」って聞いたら「柳大知くんだって!同じ柳なんて運命的だね!」だって」
俺がイケメンなんて天と地がひっくり返るくらい無い話だ。お世辞でも言わないでほしい
「社長の横にいたの姉さんのマネージャーだったんだ。てか俺イケメンじゃないし」
「そうじゃなくて!配信来たならいってよ!」
「はいはい。次から言うから」
「も〜!」
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「社長、よかったんですか?」
「ん?なん?」
「前世も何もない子を採用して」
「あぁ、多分あの子あみの弟くんだから」
「えぇ!?そうなんですか!?」
「うん。一度3Dライブのときにお弁当を届けに来てくれてね。その時点で採用しようと思っていたのだが、あのβと言うじゃないか」
「そういうことでしたか」
「あの子は白銀あみの弟としてキャラを立てていこうと思う。名前はそうだな...そのまま白銀たいちでいいんじゃないか?」
「まぁいいんじゃないです?」
「じゃあその方向で」
Linuxで執筆してるんですけど{してい}って入力しても姉弟って出てこないんですよね。