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第三十一話 おりょうり

「七海さんといつコラボするの?」


「来週!」


「そっか」


ご飯を作ってるときにいつも考えてることがある。IHよりガスのほうがいいなと。いやよくお菓子とか作る人なら理解してくれると思うんだけどガスとIHでは使い勝手とかできる料理の幅が本当に違う。ガスのほうが良い。

ここは母方の祖父母が立てた避暑地としての別荘なのだが、そのときにはIHが流行っててIHにしたらしい。しかもその祖父母は軽井沢とかハワイとかにも別荘あるからここほとんど使わないっていう...どんだけ金持ちやねん。固定資産税どうなっとるん。

とか思いながらご飯を作っているとマネージャーさんから電話が来た。


「もしもし、たいちです」


「たいちくんにお願いがあって...」


マネージャーさんが敬語をつかっていないのは上の人に敬語を使われているとむず痒く感じるから自分からやめてほしい言った。


「はい」


「9/11に全ライバーがあつまって公式でライブするα♧祭ってあるじゃん?」


「はい」


「そのときにご飯とか作って欲しいなぁ〜なんて」


「え?去年とか一昨年とか作ってませんでしたよね?」


「なんかお料理配信とかたいちくんあったし〜みたいな感じで社長が...」


「分かりました」


「よかった〜!2時くらいに事務所にきてもらって事前に準備お願いするね!食材とか殆ど経費で落ちるから!」


「もうちょっと早く行ってもいいですか?」


「九時以降なら何時でもいいよ!」


「了解です。それでは失礼します」


今日9日じゃん...明後日じゃん...


「今の誰〜?」


「マネージャーさん」


「どうしたの?」


「α♧祭でご飯作って欲しいだって」


「よかったじゃん」


「まぁ...」



###



「どうだって?」


「OKらしいです」


「おぉ」


私も食べてみたかったし...すっごい嬉しいなぁ


「ツイッターとかにあげればいいのにな。夜ご飯とか」


「たいちくんSNSとか疎いらしくて...インスタぐらいしかやってないみたいで」


「確か今いるたいちくんの視聴者の大半って16〜22の女性だったよね?」


「そうですね。一番多いのが21歳の女性らしいです」


「ならもういっそインスタ開設させちゃってストーリーに載せたりしたら?」


「じゃあ開設させておきます。α♧祭くらいのときに」


「よろしく〜」

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