第十九話 本当に弟とは思えない
家に帰ってきたらたいちがしんどそうにソファーで寝てた。
「たいちアイス買ってきたけどいる?」
「すごいいるう。まじでありがとう」
「たしかたいちチョコミント好きだったよね?」
「うん!!」
「はいこれ」
「うぅ〜〜!ありがと〜!!!」
本当にかわいい。かっこいいもあるけどかわいい。かわいすぎる。
「はぅ...」
「姉さん」
「何?」
「いつも思ってるんだけどさ、そのはぅとかってどういう意味?」
「いいや、特に意味はないよ」
「そうなんだ」
たいちが純粋でよかった...本当に弟とは思えないほどかわいい。かわいすぎる。多分弟じゃなかったら猛アタックして結婚前提に付き合ってる。
「姉さんさ」
「どうしたの?」
「配信とか俺見ないんだけど他の人の配信リアタイでみたほうが良いのかな?コメントとか残したほうが良い?」
「うーん、どうかな?残してない人もいるし」
「そっか」
なんか本当に高身長とは思えないほど可愛いときがある。てか本当に私の弟か?顔が違いすぎるような.......
「どうしたの?ずっと顔みて」
「い、いや、かわいいなぁって」
「そんなことないって。姉さんのほうが美人だしかわいいよ」
「そんなこと言ってくれるなんて〜!」
かわいすぎる。もう本当襲っても良いんじゃない!?別に咎める人いないでしょ!
prrr...prrr...
「姉さんの電話だよ」
「はーい」
なによ。いいムードだったのに
「もしもし」
「もしもし?亜美ちゃん?」
「はぁ〜〜...なんです?」
相手はマネージャーだった
「なんか機嫌悪いね。生理?」
「そんな女性なのにゴミ男子が言ってくるような口聞かないでください。家族団欒の時を邪魔されたらそりゃ怒ります」
「あぁ、弟くんとラブラブだったってことね。それは邪魔しちゃった」
「早めに戻りたいので要件を」
「案件きててさぁ〜。それを弟くんと一緒にやってくれないかな〜?って」
「え!?たいちとやって良いんです!?」
「うん。いいよ〜。四期生マネージャーの山下さんには伝えてあるし〜!」
「ならやります!なんの内容です???」
「CAPCONさんからホラゲの打診!」
「嫌です。もう嫌われたくないです」
「えぇ?別にあの配信中のことじゃないの?」
「二日間ずっと機嫌悪かったんですよ!?なにがあの配信中のことですか!!!」
「うるさいうるさい。でも叫び声とか可愛かったじゃん。声とそっちとどっちが重要なの?」
「そりゃ二日間の好感度でしょ!馬鹿なの????」
「タメ口なってるよ!まぁわかったわよ。蹴っとく」
「すみません。あと四期生の専属マネージャーっていつなんです?」
「いまマネージャー育ててるからあと一二週間ってところね。人気順だからたいちくん、ラメちゃん、三城くん、しずくちゃんって順番になるわ」
「了解です。それとたいちの視聴者の男女比ってどうなってます?最近コメントとかツイッターとかTiktackとかたいちの視聴者女子しかみないんですけど。」
「だからヤンデレって言われるんだよ。ちょっと待ってね〜...あったわ。今の所男女比4:6でαの作戦通りとなってるわ。女子率一位だし」
「ふぅん...わかりました」
「それで質問は終わり?」
「はい」
「じゃあ切るね〜」
「は〜い」
なんだかんだ一番好きなのはYoutuberの企画でもなく月曜から夜ふかしです




