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猫になった自分と自分の物語  作者: 真宮 雄一郎
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猫になった


「あ~もうそろそろ起きて仕事に行かなきゃ、今何時だ?」

俺は時計を探しながら暗闇の中、目を配った。


「俺の部屋こんなに暗かったかな?」


体を動かすと妙な違和感に気が付いた。


背中に手が届かない・・・

首にも手が届かない・・・


立ち上がってみると頭に軽い違和感を覚えながら光が差した


目の前には見慣れた実家のが家があったが視線がいつもと違う

なぜか、とても低いのだ


目を擦ると気が付いた手が・・・毛むくじゃらだ

手のひらには肉球


俺の身体、なんかの動物になっております?


驚いたがまずは自分の身体を確認したい、確かこの変にカーブミラーがあったはず


いつもより大きなカーブミラーに顔を上げ自分の姿を確認した。


あ~猫ね・・・しかもキジトラ


首を確認したが首輪はない

「飼い猫ではなく野良猫か・・・ごはんどうしよ・・・」


記憶の中では10月なのになぜかめちゃくちゃ暑い

昨日はマンションのベットで寝たはずなのになぜか実家の目の前、しかも外で目を覚ましたんだ?

しかも今気が付いたが佐川の段ボールの中で目が覚めた


段ボールには拾ってくださいの文字と鰹節が入ってた、擦ってないよ!丸々鰹節!

とりあえずガジガジしておこう、そこまで腹は減っていないがなくしてしまったら食料がない

あと水を確保しなければ!!


そうこう考えていると子供の声が聞こえ始めた

1人また1人とゴミステーションの前にランドセルを背負った小学生らしき子供たちが集まってきた


一斉登校か懐かしいな~

身に覚えのある顔が1・2・3

(。´・ω・)ん?


そこには幼少期の自分が小学生の輪の中にあった


顔見知りの上級生が班長旗を持っている事から当時の記憶を頼りに自分が小学4年生のことが分かった


そこで気が付いた

あ~夢ね


睡眠とはいわば記憶の整理タイムだ

過去の記憶を睡眠中に整理して記憶を定着させる儀式みたいなもんだったかな?

深くは知らんが


しかし、夢の中なのに体が自由に動かせるし意識もはっきりしている。

第一、夢の中なのに自分の身体を意識できるし鰹節の味も理解できた。


そうこうしている間に小学生たちが集まり終え登校し始めた

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