表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/78

クロヒと守神と、、

ブックマークありがとうございます!(’-’*)♪

 ???




「おっはよー!」


 ……ん? んん??


「あれ、ちゃんと見えてるかな? え、いや、産まれたばっかりだと、目が見えないとか言わないよね!?」


 何処だ……ここ……

  目の前には、ハーフアップの少女がこちらを伺う様にして立っているのが見える。


「えー、皆ー! 見えてる?」


『見えてる……』


『見えてるのじゃ……?』


『見えてるが……』


『見えている』


『見えてますっ』


『見えてるよ』


 ……いろんな奴の声が聞こえて来る……俺以外に、何匹いるって言うんだ。

 さっと、辺りを見回すと、他に5匹が見えた。右から、水色、紅色、若緑色、黄色、白色。それぞれ口調は違うものの、どこか威厳のある姿、形をしている。


 竜だ。じゃあ、俺も竜って訳か! 竜……なぜ俺は、その存在を知っている? なぜ俺は、目の前にいる、少女のことを知っている?


「あ! 記憶とか混乱してない? 私の記憶の必要な部分だけ入れてあるんだけど……」


『わらわは大丈夫じゃ! ん、この喋り方は何じゃ?』


「あ、……えへへ。えーと、アニメの世界の影響かな~」


 あにめ? それって、何だ?


『あにめって何の事だ? 状況からするに、我が主であろう?』


 赤いの、お前誰だよ。ってか、なんだよその喋り方! やべー、笑いが止まんねぇっ!!

 地面をベシベシと叩き、腹を抱えて笑う。


『なんだ、何がおかしい? どう見ても、主以外無いであろう』


『いやそこじゃねーよ。喋り方、どうにかなんねーの? マジでヤバい! アハハッ!』


『貴様こそ何なんだ? その下品な口使いは』


 あぁ! ムカつくやつだな! 俺がこうしたくてしてる訳じゃないんだからな! ……あ、あの赤いのもそうなのか。

 赤いのは、冷静沈着な表情でこちらをみている。

 うぜー、あの顔うぜー! 確かに俺が間違ってたかもしんないけど、マジでうぜー!


『あー、もういいや! ……主、とか言ったか。俺たちは何なんだ?』


「ああ、君たちはね……私の使い魔よ! あなた、黒いのがクロヒで、水色がクラハ、赤がヒル、緑がジュン、黄色がサツ、白がリフね!」


 俺は、黒いの? クロヒ? へぇ。なかなかカッコいいじゃん?

 自分の名前がもらえたのが嬉しかったのか、クロヒは思わず、笑顔を見せる。


『クロヒ殿、なかなかいい顔をされるのですね』


『何だ? 文句でもあんのか? ヒル』


『クロヒ殿に呼ばれると、くすぐったいですね』


 ちくいち、うぜぇ!


「良い? 今から皆は、私の使い魔であって、各属性の、守神として、それぞれの持ち場についてもらう。それで、いつか私がいなくなって、魔法使いが減ってきたら、君たちの力をあげて。詳しいことは、ここに書いておく。それじゃあ、私はこれで」


『ちょ、ちょっと待ってください! どう言うことですか! あなたは主人なのですよね? それで、守神とはなんですか? 力って一体何の事ですか!』


 慌てた様子で、ジュンがそう叫んだ。

 確かにな。急にそんなことを言われても、見当がつかない。


「はあ。ここにも書いてあるし、その辺の事は、記憶を辿れば分かるはず。皆に入れてある記憶は……あ、ごめん。私の記憶を6等分して、それぞれに入れてあるから、皆で協力して探しだしてね!」


『『『『『『は?』』』』』』


 意気投合。全員が揃いも揃って、は? と言って、反抗的な態度を示した。


「えーと、もう反抗期?」


 反抗期? いや、そうじゃなくて、こんなよく分からん奴と、協力って、無理でしょう!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ