表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/78

寮生活の始まり。

評価、ブックマークありがとうございます!(*`・ω・)ゞ!

 018




「王国魔道師と言うのは、世界に20といない、魔法陣を使って、魔法を発動させる人々の集まりです」


「それが……」


 まじか、俺はその中の一人に値する力を持っていると……!


「まあ、まだ5歳の子供ですから、無理矢理魔道師になれなんて、言われないと思いますよ」


「はあ。そうですか」


「あまり嬉しそうじゃありませんね。いまや、魔法と言うものが滅びようとしているのに。使えるだけでも、国宝級ですよ」


 嬉しいとか嬉しくないとかじゃなくて……何て言うんだろう。その情報は知っていたし、ホントは喜べるのだろうけれど、俺はそれよりも嬉しいことを知っているような気がする。だから、心から喜べないと言うか……


「……俺は、このあと魔力を測るんですか?」


「その必要はないでしょう。もう充分、我々は分かっているので」


 そうだよな……国宝級の魔法陣が使えるんだから、測る必要はないよな。


「それでは、今日はここまでとして、寮の方でゆっくり休息を取ってください。夕飯や入浴等は、アナウンスにて、指示がありますので」


「「は、はい!」」


 実感がわかない。今日から、学校生活が始まって、寮や勉強、色々が始まると言うのに。

 何だか、胸の中がざわつくと言うか……

 ……まあ、いきなり国宝級とか言われたらそうなるか!


「ねえ、ライル! 凄いね! 魔法陣、使えるんでしょ!」


「え、うん」


「私の魔法、一瞬で消えちゃったしね」


  嫌みったらしく、レミスが言った。

 え、あぁ、水の事か。あれは別に悪気があった訳じゃ……


「うそうそ、ジョーダンよ! 本当にすごかったんだから!」


「え、あ、うん。ありがとう」


「何よ、ノリが悪いわね。もっと、元気なはずでしょ! ライルは!」


 あなたが、俺のペースを崩しているんですよ……しかももう呼び捨て……


「さ、さっさと、寮に行くよ!」


「……ああ!」


「調子出てきたじゃない!」


 ……これが、陽キャの良い所、か。




  複雑な校舎をさ迷い、ようやく寮の入口までやって来た。


「やけに複雑だったわね……慣れるのに相当かかりそうだわ……」


「もう、体力切れ?」


「ち、違うわよ!」


 いや、どう見ても体力切れだよな。と言うか、魔力がちょっと減ったよな。


「新入生様」


 いきなり、後ろから声がかかった。


「うわぁ! ……ビックリした! なんだ、人かぁ」


 え、レミス。そんなに驚くか?


「あの、あなたは誰ですか?」


「あぁ、あなたはライル様ですね。わたくしは、この寮の管理人、ウォルと申します。今後ともよろしくお願いします」


 ウォル。この寮の管理人か。でも、管理人が何の用だろう?


「この度は、ご入学おめでとうございます。この学校で使う、制服と日用品、文具その他もろもろです。お使いください」


「ありがとう! ウォルさん!」


 けっこうな大きさの紙袋を渡された。

 この制服……大分、良い素材なんだろうな。手触りが心地良い。


「ありがとうございます。ウォルさん」


「はい。では、それぞれのお部屋に案内します」


 それぞれの部屋……と言うことは、一人一部屋! どんな部屋なんだろう?


  そのあと、ウォルに連れられ、それぞれの部屋に入った。新入生こと、1年生は1階の部屋を使うのだと言う。だが、今年の1年生は、2人。広い寮はとても寂しく感じられる。


「ここが、僕の部屋……!」


「そうです。ロビーはご自由にお使いください。飲み物も自由にどうぞ。2、3、4階は上級生の階になっています。知り合いがいらっしゃいましたら、直接会いに行く。まぁ、上級生たちが降りてくるでしょう」


 知合い? ……あぁ! 学校案内を持ってきた人が一応知り合いになるかな?


「分かりました。ありがとうございます!」


「どうぞ、ごゆっくり」


読んでいただきありがとうございました‼

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ