表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/78

魔法の練習

レビュー、ブックマーク、評価、誤字報告ありがとうございました!

 015




「……なぁー! 新しい魔法を考えるとか、俺はどうかしちまったのかよ!」


 あぁ、やべ。言葉遣いが汚くなってしまった。


 はぁ。妹が言っていたように、アニメを見ておくべきだったか……いざ異世界でチート? だのを使うとなると、どうやってやればいいんだか分からない。そもそも、それが出来るのか?


 ……えと、うーん……確かイメージがどうのこうの言っていたような。



 今、オリジナルの魔法を考案中。

 どうして、こうなったのかというと、、、

 学校に入るにあたって、魔法のテストがあるらしいのだ。そのために、何か印象に残るような魔法をぶっぱなしたい。

 ということ。それで、いわゆるチートの考案。



「一番分かりやすくて、知っているやつ……んー……空を飛ぶとか?」


 んん? 待てよ? それなら俺でも出来るんじゃ……!


「よし! そうと決まれば、練習に励むのみ!」



  キッチンには、裏庭から聞こえる楽しそうな声を聞いて、微笑みを浮かべている母の姿があった。



「自分を浮かべるイメージで良いのか? そうなれば、付ける名前としては、浮遊魔法とか? いやいや、名前の前にその魔法を作らないといけないんだよ!」


 浮遊……浮く。遊ぶ?

 風を起こせば、浮くことくらいなら出来るだろうけど。それだと、どっかに飛んでいきそうだしな。

 上手く風が操れれば……


『闇、炎、風魔法ですね!』


 風魔法……そうか‼ 風が操れる属性を持っているんじゃないか! これならできるぞ!

  誰でも最初に思い付きそうな事を、数分かけて導きだした。


「風魔法! 浮遊!」


 ……シュウウウウウウゥゥゥ……


  一瞬、ライルの足元に風の渦ができたと思いきや、その渦は消えてしまった。


 えぇー!? 今の駄目なの? 今のじゃ出来ないの? なんで!?


『ダメダメ、そんなんじゃ、オリジナルなんて無理だわい』


 そんなぁ! じゃあどうすれば出来るってんだよ! ……?


「……え? クロ……ヒ……?」


『おん? なんじゃあ、そんなに驚いて。どうした?』


  そこには、確かに3年間姿を現さなかったクロヒが浮いていた。


 いやいや、どうしたじゃないでしょ‼ 俺がどんだけ心配したか分かってんの!?

 いきなり、魔力切れで消えて、……3年も姿を現さなかっただろ! お前は、初めての友達といっても良いくらいだったんだぞ! 前世の俺は、友達が全くいなかったからなっ!! 嬉しかったんだよ! 本気で話せる奴が出来て……なのに、なのに!! お前は、3年も。3年も、会いに来なかったんだ!!


  また会えたことの嬉しさと、何か心を刺すような気持ちでいっぱいのライルは、今にも泣きそうだ。

 そして、突然現れたクロヒ。ライルに、怒鳴られたのも関わらず平然とライルを眺めている。


『あぁ。すまなかった。それでも、俺はお前のために……』


 お前のために? 俺のために、何をしてたんだよ。


『お前のために……神界に行ってきた……もう何年も、交流を避けてきたってのに、お前の事を思うと……何でだかな。行かなきゃいけないって思ったんだ……』


 神界……? 何の事を言っているんだ? 何で、クロヒが神界に行かないといけないんだよ!


『お前の守神だって、言ったよな。だからだよ』


 ……一体、何を言ってるんだよ。どういうことだよ?

 俺がなんだってんだよ! どうなってるんだよ……!



読んでいただき、ありがとうございました!(*`・ω・)ゞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ