見物だなぁ。
読んでいただきありがとうございます!(*`・ω・)ゞ!
???
― ― ―
「あはは。これは面白い! いやぁ、人間の観察とは楽しいものだなぁ!」
「て、テイメ様! このようなことは、禁じられています! お止めください!」
ちっ、うっせーなぁ! ここはオレの部屋だ。好き勝手やったってどうでもないっての。
それにしてもノー天気で、幸せそうで何より。もっと盛り上げてみたいなぁ! うーん。どうしたら、アイツは怒ってくれるか? 怒った顔も面白そうだ……
『家族に手を出すな』
か。家族に思い入れでもあんのか? 人生どうでも良いみたいな顔して、転生しに来たくせに? そうだな。手を出すな。と言われたら、誰だって手を出すだろう?
「なぁ」
「はい、何でしょう」
「私は誰だ?」
「い、今さら何を……」
あぁ? 俺の言っていることに答えないつもりか?
テイメ様と呼ばれた女は、鋭い視線を飛ばした。
「ひっ! ……はい、分かりました。貴方様は、高貴なる門の女神、テイメ様です。5年前、転生し……」
「もういい! そこまで言えと言ったか?」
「い、いえ。申し訳ありません!」
ふんっ、こいつもか。全くどいつもこいつも、高貴なる。とか、テイメ様。とか、普通のことしか言わないよな。もっと対抗心を燃やしてもらいたいものだ。
実際、オレの方が、年下だってのに。横入りしてきた奴に、なんとも思わねえんだな。ま、5年経ったらそんな奴も居なくなるか。
神の世界の住人には。
― ― ―
010
……グゥゥゥ
う、お腹が空いた。何か食べ物をもらっておけば良かった……お腹と背中がくっつきそう。
「? ライル? どうしたの? お腹でも空いた?」
「うん」
「そうね。後ちょっとで、着くから着いたらお昼にしましょう!」
後ちょっと。って、さっきからさんざん言われているけれど、もう、大分歩いたぞ。いい加減着いても良いくらいだぞ。そろそろ、疲れてきた。
『なあ、お前、大丈夫か? 家を出てきたときから比べて、魔力が凄い減ってるんだが?』
は? 魔力が? あとどのくらい?
お腹が空くのはそのせいか? て言うか、魔力がなくなったらどうなるんだ?
『えー、後、10%くらい。あ、そうそう。魔力なくなったら、貧血のような病気になるから、気を付けるんじゃ』
はぁ!? 後、10%!? いや、もうすぐ貧血じゃん! どうすんのそれ!?
グゥゥゥ……
腹が……もう、歩けない。お腹空きすぎて、、
ライルは、その場にしゃがみこんでしまった。これには、両親もビックリ。
「ライル!? 疲れた?」
「うん。お腹空いた」
「そう。歩けないのね。良くあることよ」
魔力が無くなってきて、歩けなくなることがあるのか!? いや、それどころじゃない! 空きすぎて、お腹いたい……
「いや、ルーラー。良くあることじゃないぞ。……はぁ。その辺で、お昼にしよう」
「そうね」
ライルは、父親に抱っこされて、近くの草原に移動した。
お昼……やったぁ! ……あぁ、もう動けない……
グゥゥゥ……
『全く。ま、そんなところも好きだぞ!』
ありがとうございました!(*^▽^)/★*☆♪




