表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/78

属性……いや、ここは期待を胸に!!

ブックマークありがとうございます!

 009




 いよいよ週末。

 今日は、両親と属性を調べに行く日。正直、属性は楽しみだけど、結果が怖い……転生なら、普通、全属性を持ってましたー! 的なノリになるんだろう。が、俺の場合は、1から始めろー! と言われているから、その結果はないだろう……まぁ、普通の子供として、属性を調べてもらおう。


『何もなかったりして! 属性ありません。残念!! 的な』


 おい、まだ会って数日の奴によくもそんな冗談が言えるよな! もし俺じゃなかったら、一発で嫌われてたぞ。まぁ、前の俺なら即、殴りかかっていただろうな。


『またまたぁ、ご冗談を! そんな人に見えませんぞ!』


 はいはい。キャラがブレブレですよ。最近の喋り方に合わせるのは良いけど、無理に合わせる必要もないと思う。


『うむ、確かに』


 とにかく、俺が話しかけるまで、黙ってろよ。


『なぜ?』


 もし、頭のなかで話してて、両親に不思議がられたらどうすんだ?


『おう、了解!』



「ライルー? リビングにいる?」


 あ、母さんだ。そろそろ行くのか? 10時か。お腹が空いた気もしなくもないけど。我慢しよ。


「ううん。にかい!」


「じゃあ、パパが来るまで待ってて!」


 はい、父さんが来るまで待ってます。




 ぞろぞろと、家族3人が門から出てきた。


「よーし! いい天気だ! さあ、準備も出来たことだし、出発しよう!」


 父さん……俺以上に、興奮してどうするんだよ! 俺の属性を見に行くんだぞ!

 しかし、ここからどのくらいの距離があるんだろう? そう言えば、さっきの一歩は、この世界で初めての一歩だったわけか。

  と、歩き出しながら思う。右手には母の、左手には父の手が繋がれている。

 ……あ! 俺、初めて両親の間で歩いた! 待て、初めてがありすぎて、気持ちが追い付いてこない‼

  頭のなかで戦っているライルとは違い、ライルについてきたクロヒは、宙に浮きながら、まったりしていた。飛べるというのは便利である。


『いやぁ~、何年ぶりの外だ? 空気が美味しいなぁ。ずっと、家の中ってのは窮屈すぎるのう。たまにはこういうのもいいじゃろ』


 ……いま、クロヒなんか言ったか?


 クロヒは、すぐさま口を手で押さえた。


『……』


 気のせいか。いやぁ、この年にして幻聴を聞いたのか? それとも、この年だからこそ聞こえたのか?


「ライル、疲れてない? 休憩しようか?」


「ううん、だいじょうぶ!」


「あと少しよ。頑張りましょう!」


 それにしても、家から結構歩いたはずなのに、全く疲れていない。前世の俺なら、その辺で倒れていてもおかしくないだろう。


『(前世のことは知らないが、それは、魔力が増えてきたからだ。)』


 ……ん?

ありがとうございました!(*^▽^)/★*☆♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ