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邪気吸いの魔剣士  作者: nobady
0章、魔剣に会うまでのスローライフ
9/10

10話、色々と成長けど無理もあった

遅くなってすみません、リアルがゴタゴタしました

あの日からしばらく経って、俺も相当に成長したがリアの成長は凄かった。


森で魔力を放つ練習をする、俺は地属性の魔法に適性があるとわかったから土の槍を出したり石を飛ばす訓練をしていた


「アースレイピア」


本当は声を出す必要は無いがつい声を出したくなる


地面から出てきた土の槍を手に持ち、標的の巨木に魔力を込め投げつけると初めて土の槍が巨木にて投げつけると初めて土の槍が巨木にめり込んだ。

観察していたリアは少し驚いた顔をしてる。


「強くなりましたね、素晴らしいです」


「馬鹿言うな、多分お前の魔力量は俺の倍はあるだろ?」


「私はか弱い女の子ですから当たり前です」


いや、当たり前でしょ?みたいに首を軽く傾げるな。絶対か弱いとは絶対違うぞ?だって、、


リアの後ろにいる脳天に穴が開いたクマを見ながら否定をしたくなる、というか、、した


「朝から不意打ちで襲ってきた熊を反射的に水魔法で返り討ちにした女の子をか弱いとは言わない」


「安全に戦えるのに魔力を使って熊と近接戦をする非常識なレンにはいわれたくありませんわ?」


「確かに、元の世界の俺が見たら卒倒するな」


思わず苦笑いする、自覚はあまりないが性格が変わってきてるみたいだ。

話し込むのも時間がもったいないし練習の仕切り直しだ


「よし、練習の再開だ」


「はい、次は接近戦ですね」


リアが木の武器を渡してきた、お互いに向き合って構える


俺たちはあの戦いの反省から村の土産屋さんで要らない木製の色々な武器を貰ってそれを使った武術の訓練もメニューに入れて戦ってる


カン!カン!カン!全力で木の武器を振り、相手はそれを受け止める。まるで、音楽だと思う。リズミカルに音が響いてなんか心地よい


俺の振りをリアは受け流し、俺はリアの振りを受け止めるがたまに武器に負担がないように受け流したりもする


しかし、、全力だから木が折れないように魔力を武器に通し保護しながら打ち合うのは相当疲れる、リアは手に豆ができないように手に保護の魔法をかけながら戦ってるから余計に消費してるはずだ



今回は3時間ぐらいで2人とも根をあげた、毎回のことだが魔力を使い果たして立つのもやっとだ


「休憩、しようか」


息も絶え絶えで呼吸を乱したリアに言うと待ってましたとばかりに笑顔で肯定してきた


「そうですね、疲れました」


「これならあの骸骨熊くらい余裕かな?」


「わかりませんがやれることはしないといけません」


「リアがまた、、あれ?」


リアの方向を見ずに話しをしてたら俺の鼻先近くを風がすり抜けたのと風の行き先から木が割れる音がした


何があったと思い風の行き先をみたら木に穴が開いていた。


、、、水の矢かな?特有の湿り方あるし、、ってまてまてまて!


からかおうとしたら水の矢が飛んできた!?しかも少しズレたら直撃コースだったぞ!

振り返ると笑顔だけど圧のあるリアが第2の矢を手に生成していた、魔力少なくなってるよね?


「レディに恥をかかせないでください?」


「まだ言い終わってないよね!?」


「わたしにはわかりました」


君は霊能者か何かなのか?焦る俺はなぜわかるか気になった


「なぜそう思うんだ」


「だって、顔に出てますよ?」


「マジか、、」


思わず顔を触ってしまう、俺は表情に出やすいのか?


「はい、わかりやすいですから」


なんかリアのドヤ顔に腹立った、試してみよう


「じゃあ、次に言いたいこともわかるな?」


「はい、じゃあいっせーので言いましょう」


「「いっせーの」」


「「帰って熊を売りたい」」


畜生が!なんでわかった!?


「、、、ぐぅ」


喉から観念する声が出た、リアはクスクスと笑ってるが嫌な笑いじゃない。

むしろかわいいから許してしまう、なんとかの弱みとかいうが違うはずだ、、否定はできないが


頭を切り替えよう、うん、、考えてもろくなことにならん。リアは小さい口の空いた皮袋をポケットから出した。帰る合図だな


「まぁ村に戻るか」


「そうですね、肉を収納します」


「熊って言ってあげなさい、確かに肉だけど」


「マークリク・ワン」


俺の言葉を聞かなかったことにするかのようにリアが過去で使われた収納魔法をつかうと、クマが吸い込まれるように小さい皮袋に収まった


帰り支度もしたし横並びで帰る、これが日常、、なんだけどリアの様子が少しおかしいことに俺は薄々気づいてる。

だけどその正体がわからないでムズムズが止まらない、まるで平常心で本心を無理矢理隠してるような気がする


村に戻ると入り口でニコニコしてる4人で行動してたマリアたちに出会ったが、真っ先に俺たちに気づいたのは一緒にいたハミナとハルだったらしく無邪気に寄ってきた。


「あれ?レンにリアだ!」


「だね!リアおねーちゃんにレンおにーちゃんだ!」


2人の声で俺たちに気づいたキーフ兄さんとマリアも寄ってきた


「やっほ!リアちゃんに、、あとレン」


「俺の扱い雑じゃないかな?」


「雑にしてるから、呼ばれるだけでも良いでしょ」


ジト目でマリアを見てしまった、リアが来てから本当にぞんざいに扱いやがる

キーフ兄さんは相変わらず先を見てるような目で要件だけ言ってきた


「森に行ったのか?」


「うん、そうだよ?」


「本は、役立ったみたいだな」


「役立った、また何かあったら借りるかも」


「ああ、その時は言ってこい。勉強の邪魔にならないなら貸す」


「はいよ」


会話を短くしてコミュニケーションを取るとマリアが嫉妬したのか話しかけてきた


「私たちはキーフの息抜きでハミナちゃんとハル君をつれてイチゴはちみつサンドを食べてたんだ」


あ、リアの目がキラキラしだした


「いいなぁ」


「いいでしょ?」


「はい、おいしいのがわかりますもの、、」


想像でよだれを垂らしそうな顔をするリアにマリアがニヤニヤしだした


「リアちゃんも来たらよかったのに」


「そうはいきません、私はレンと共にあるのです」


リア!?その顔からいきなり必死な顔して腕に抱きつかれたら反応に困るぞ!


「相変わらず愛が深いな」


「あはは、、」


動揺した俺は兄さんのからかいに言葉が出ないで笑いしか出せなかった、、察したのか兄さんが話を変えてきた


「レン、今日の練習は終わったのか?」


「終わったよ、ちょっと予想外なことが起きて早めに帰ってきた」


「予想外なこと?」


「うん、朝に親熊を倒したからお店に売りに行くんだ」


「やれやれ、今回は全て売るのか?」


「来週の夕食分以外は売る予定だよ。毎日熊肉を食べる事になるなら母さんが香草が無くて畑にある香草を育てるスペースを増やしそうだしね」


「たしかに、そのスペースを無言で手入れをする父さんが見えるよ」


「違いない」


兄さんと風景が見えてしまい、笑ってしまった。

横でマリアがリアに妹に接するように話しかけてる


「リアちゃん、ベリーピーチは食べにいきたい?」


リアが悩んでるみたいだ、行っていいと言ってみるか


「いっても良いぞ?」


「行きません」


あれ、態度が硬化した、、その態度を見て薄々気づいてた感覚に言葉が当てはまっていく、これは絶対に無理をしてる


リアに聞いてみるか


「なんでだよ?売るだけなら1人でも出来るからさ」


「離れたくないんです」


抱きつく力がぎゅっと強くなった、本心みたいだがそれを見たマリアが頭を抱えだした


「ご馳走を食べに行きたいのですが?私は今ご馳走様はいらないんだけど?」


「ねーちゃん、マリア姉さんの言ってる意味がわからないんだけど」


「私にもわからないよ、、」


子供2人にはまだわからないよな


「成長したらわかるさ、な、レン」


わかってて振ってくるのはやめて欲しい、選択を間違えたら地雷になりかねないんだぞ


「俺に言わないで、多分兄さんとは考えてるのとは違うよ」


リアは頑な態度を崩さないから自分からは行くとは言わないな、仕方ねー、、


「熊肉をさっさと売ったらすぐ行くから俺たちのベリーピーチを取っといて」


頑なな顔になっていたリアの顔がぱぁぁぁってあかるくなって目がキラキラしたがすぐにバレないように平穏に戻る


あ、頑張って見せないようにしたな?後々を考えるとこの状況はまずい、、気がする

なんて別のことを考えてたらマリア達は俺の言葉を聞いてから動き出していた


「わかった!じゃあ先に行ってる」


「じゃあ、また後で」


「またあとで!」


「またあとねー!」


マリアと兄さんに釣られて必死にバイバイするこの姉弟はやっぱ可愛いな、ほんわかする


皆と別れて肉屋に向かう、道中に俺から離れたリアがいつものような態度をとりながら聞いてきた


「ベリーピーチを食べに行っていいのですか?」


「別に売りに行って今日が終わりじゃないだろ?」


「でも私たちは強くならないと、、」


「強くなって大事なものが見えなくなったら意味ねーだろ?


「う、、、」


言い返せなかったリアが何か言いたいけど言ったら反論で負けるから言えないって顔をしてる

ダメだ、リアがたまに出る本心を無理に隠そうとしてるが内心は追い詰められてる


リアは自分と俺が強くならないとって考えと俺を失ったらと思いすぎて精神を削ってる、のかな?しかも本人は無意識にだろうなぁ、、


、、少し休養、、すっか。反発するだろうからなだめよう


「リア?」


「なんですか?」


「明日から、休養するぞ」


「え、何故ですか?


さらに追い討ちをかけられたようにびっくりしたリアに説明をするか


「ここ数ヶ月練習ばっかりで楽しい事してないじゃないか?」


「楽しい事って、、、変態?」


その返しは予想外だぞおい!


「違うから!本当はベリーピーチとか食べたいんだろ?


「そ、それは、、」


図星を突かれて少しどもったな


「兄さんだって一週間以上は部屋に篭る為には今みたいに気分を変えるんだ、リフレッシュも重要だよ」


「ちゃんと夜にリフレッシュしてますよ」


「は!?いきなり何を言ってるんだ!?」


やっば、顔が赤くなった、、それをみていつもの余裕のあるリアに戻り出した


「レンが考えてるような事はしてませんよ?ケダモノ」


「じゃあ何を、、?」


「教えません」


あ、そんなに隠されたら聞いてみたい


「むー、、秘密主義は良くないと思うんだ?」


「乙女の秘密です」


ぐぬぬ、、、喋らないなこれ

でも気になった、リアはずっと関わってて気付かなかったが転生する前にあったときはもっと成人の余裕があった気がする


真剣にならないように、少し笑いながら聞いてみるか


「なんだろうか、最初に比べて性格が変わってきてないか?」


「そうですか?」


リアに自覚無しかな?マウント取れるか?


「うん、なんというか、、少女っぽくなった?」


「なんですかそれ?」


言い方間違えた、、?ムッとしてるぞあの顔


「うまく言えないんだよ」


「それで言えば、レンも性格は幼くなってますよ」


「そうか?」


あ、この流れはまずいぞ?リアが仕返しみたいな顔をしてる


「そうです、元の世界の性格なら何メートルもある高さの木からジャンプとかリスクを考えてしなかったでしょ?


「う、、、」


リアの指摘が止まらない、マウント取られた!?いや、まだ大丈夫だ


「夜のことに関してだって本来なら耐性あるでしょう?」


「たしかに、、」


やめて、これ以上はマウントを取られた上にボコボコに殴られるポジションに見えるから!


「多分、私もレンも14歳のレンとシクの性格に引っ張られてるんだと思います」


あ、なるほど、、いきなりマウントから平等になった。って俺だけそう思ってたのか?いや、これはリアが仕返しが終わって満足したから真面目な方に持って行ったな

平穏を取り繕って、、っと


「なるほどなぁ、、、つまりお互いに幼くなってると、、


「えぇ、いずれは目的は同じでも30歳の考え方や私が神だった頃の考えも否定するかもしれません


「そんな考えになっても自覚はなしか。やれやれ、、」


自覚ないほうが良いかな、俺も確立した考えが出ないけど気持ちは出てるから真面目な顔をしたリアに言ってみる


「でも、俺はその考えでもいいけどね」


「何故ですか?」


「俺たちが、昔を引っ張りすぎないで前を向いてるってこと、、だからかな?


「何故疑問形なんですか、、」


「確証が無いから」


「ふわふわしすぎですよ、軸もへったくれもないじゃないですか」


「まぁな、、それが俺なんだよ。あ、ついたぞ」


呆れた顔をしたリアを尻目に肉屋についた俺たちは裏に回り加工場のドアを開けて店主に挨拶をする、前に


「いらっしゃい!また肉か?」


挨拶された、ガタイの良いおじさんが満面の笑みで迎え入れてくれた。リアが挨拶に前に出た


「はい、熊一頭です。マーキング・オープン」


店主は下工場に出てきた熊をマジマジとみて感嘆の声をだした


「これはまた立派だな、またいい金になるぞ」


内心ガッツポーズをした、リアも喜んでいるみたい、口の端がうえにあがってる

店主が思いついたようにリアに話しかけた


「そだ、、、リアちゃん、あの渡した毛皮はちゃんと「わー!」


すごい勢いでリアが止めに入った、初めてこんなリアを見たかも

店主がしまったって顔してる


「おっといけね、とりあえずコレなら金貨10枚だ。あとは任せな」


いや、俺置いてけぼりなんだが!?

少し突っ込んでみるか


「毛皮が何かあるのか?」


「いや、突っ込まないでくれ」


店主のあー、、しまったな、、って顔を見てたら突っ込むのもかわいそうになってきた

後ろ見えないくらい圧が後ろから出てるのがわかるもん


「、、、わかった」


気の抜けた返事をしたら店主が話を変えだした


「君達の貯金が金600枚にちょうどなったがこの金額はちょっとした一軒家を買えるぞ?」


「いや、、その金は俺たちの金にする気は無いよ」


「、、、どういう事ですか?」


「圧、圧がすごいぞ。兄さんの入学金に当てる予定なんだ」


すごい顔をして近くリアには言ってなかったが多分兄さんが金銭的な理由で行けない可能性が高いんだよな。手紙できてた学校への入学案内に書かれてた入学金を調べたらすごく高かったんだよな、、あれは家だけじゃ払えない


なんて考えたらリアは真顔でど直球に俺が考えてなかったことを聞いてきた


「私たちの旅の資金は?」


「考えてなかった」


素直に答えたら、、、リアの真顔が呆れたような心底軽蔑する顔になって、、る?


「はぁぁぁ!?なんも相談なく何考えてるんですか?馬鹿なんですか?馬鹿なんですよね!?馬鹿でしたわ!」


まて、そこまで言うか!?


「最後確定入れやがった!?」


「当たり前です、私のお金でもあるんですよ?これからは私がお金を管理します。入学金は払いますけどね」


「えぇ、、、俺が管理、、」


財布をなんとか奪い返したいけど


「いいですよね?」


有無言わさないリアの圧に負けないように勇気を振り絞って声を出すが、、


「でも、、」


「いいですよね?」


女性が本気に怒ったら声を出せないよね、今がその時だとわかった


「は、はい、、」


「よろしい」


無事に陥落した財布に満足したリアは、、怒りを出してるが徐々に収まるだろう、、怒らせないようにしないと、、


「レン、お前はもう尻にしかれだしたのか?」


尻にはしかれてないよ、多分、、、


「私は尻には引いてませんよ、管理するだけです」


リアさん、絶対尻にひくやつだよそれ、、?


「あはは、、、資金は任せるよ、、さぁ、ベリーピーチを食べに行こうか」


乾いた笑いがでた、金銭はリアに任せよう、、うん


「はい、いきましょう。あとはお任せします」


「まいどあり」


店主が見送ってくれた、気持ちリアがの足が軽い気がする。俺も楽しみだがね





「レン、、完璧に、、リアに尻にひかれてやがる。村の宿命なのか、、?」


「あなたー!肉を運ぶの早く手伝ってよ!」


「はいよ、待っててくれ」


「レンもこんな感じになるんだろうな、、」


我ながら最後の小言に哀愁が漂った



誤字脱字、わからない箇所あったら言ってください

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