8話、 光明がさした
遅れてすみません、、色々ありました
まずいな、やり方がわからないんじゃどうしようもない
「今から探すしかないか、思いついたんだが俺が邪気を吸う手段を探してみるのはどうかな?」
「いいですね、それなら実験でハーミット夫妻をレンがなぐります?」
「まず平和的な発想からやって行こう?」
いきなり発想がぶっ飛んでるから反射的に止めに入ってしまった、何故そうなる
「なら、話し合いをして解決します?」
「元日本人ならそっちの方が好きかな?」
「無理ですね」
「否定はやっ」
びっくりした俺にリアが腕を組んでおれに説法を解きだした
「確かにそれは一番平和的な考えですね、ですが根幹がどこにあるのかとあの一家の邪気が無くなるのはいつになるんですか?」
「毎日探るために話しかけますか?生活を一生面倒みますか?前者も後者もいずれにせよ私たちだけじゃ限界ありますし時間がかかりすぎですよ?」
確かに、そんなに時間かけてたら魔剣の犠牲者がさらに増えるな
「確かに、それに複数の人間や殺す気の奴に説法を説いて死ぬのはさすがに「まぬけですね」
「間違ってはないが食い気味に言ってきたな」
「当たり前です、元の世界じゃ法律が守ってくれてましたがここは異世界ですからね?」
確かに、、元の世界の法律とかこの世界はしるかだよな、あれ?
「1年待たずにすぐに魔剣を取りに行った方が良いと思う、じゃないと犠牲者が増えるんじゃないのか?」
「それは大丈夫です、今は召喚の儀は行われていないのです」
「なんで行われてないんだ?」
「私たちが来た時にはレンの居た世界の住民たちの犠牲で剣から邪気は全て消えたのです」
「つまり、また邪気が溜まるまでが1年って事か」
「はい、ですのでまだ猶予はあります」
「それに魔剣をすぐに手に入れても身体が弱かったら魔剣が誰かに奪われる可能性が高い、、か」
「はい、しかもそれが悪意を持った者なら、、剣と一緒に暴走して大惨事が起きます。ですので私はレンが成長する時間が要ると思いあの時間に記憶を呼び起こしたのです」
「ありがとう、そんなに気を使ってたんだね」
「当たり前です、死なれたら困りますから」
リア、なんでそのタイミングで顔を下に向けた?
まぁいいや、ずっと気になったことを聞いてみるか
「確かにそうだな、、そだ、話は変わるが俺とリアじゃ同じ魔法でもなんか違ったのがあるんだよね」
「え、私が打った魔法は他の人も使ってましたよ?」
顔を上げたリアが当たり前のように言ってくるけど俺は腑に落ちないから俺のダメージの無い魔法玉を見せた
リアからしたらこれは水風船でリアが出した玉はガラスに覆われた
「ならこれを見てくれ。なんか違うよな?」
「違いますね、レンの軸みたいで水風船みたいにプルプルのブレブレですね?」
「俺ぶれっぶれじゃねーよ!?」
ブレてない、、よな?
「じゃあ、、」
「ブレてる部分を探さなくていいから」
「ふふっ、、」
くそっ、、実験で確立したこのダメージ無しの魔法玉を当ててやる
リアが水を取るために立ち上がったから気づかれないようにとばしてっと、、
「えっ?」
リアがびっくりした顔をしてるがもう避けれないぞ?
くらえ!八つ当たり魔法球!
魔法玉はリアに触れたらバウンドをしてリアから少し黒いものを出して灰色に近い玉ができた
「えっ?ダメージが、、ない!?」
「うん、ダメージがないんだよね。けどこんな色は見たことない」
リアが少し考えてから息が荒くなってきた
「ちょっと待って、、、もう一度その魔法を投げてみてください!」
息を荒くしないでもしてあげるのにどうした
「わかった、やってみる」
玉を作ると、リアが観察した後に指を当てた、するとやはり黒色が指先から出てきた
「やっぱり、これは邪気を吸ってますよ!」
「まじか、これならいける?」
八つ当たりで光明がさすのもなんかおかしい気がするぞ?ってリアが俺にダイブをしてきた!?
「いけます!明日試してみましょう!?」
「落ち着いて、そんな嬉しい事なのか?」
「はい!これさえあれば救えます!」
ぎゅーと胸に頭を擦り付けてくる
「そか、けど、、これはどうなんだ?」
「そ、そうでした」
抱きついたのに気づいたか取り乱したのに気づいたかは分からんが顔をお互いにみれない
「ったく、とりあえず明日にあの魔法をナイミさん達にやってみよう」
「そうですね、それまでこの魔法の特性を調べ上げましょう」
「わかった、じゃあ出すよ」
色々調べたが、おれにしかできない魔法っていうくらいしかわからず気づけば深夜になっていた。
「私は寝ますね」
頭を抱えた、おれのベッドにリアがいるからだ
「寝るのはいい、だがなぜ俺のベッドに入る?」
「自分の部屋に行くのが面倒くさいのです」
「むしろこの状況がめんどくさいよ!?」
「早く寝ましょう?」
悪びれもなくいいやがって、、、、
「なんもしねーぞ?」
「当たり前です、三十路のロリコンの変態」
「しないと言ってるのに変態扱いって腑に落ちないんだが?しかも今14歳だし」
「精神は三十路、性根は変態ですからロリコンの変態って言ったんです」
「変態じゃねーよ!?大体14歳で誘惑してくるとあたりリアの性格が洒落にならんわ!」
「何言ってるんですか?私は一緒に寝たいだけですよ?」
「、、、」
あ、嵌められた
「何を勘違いしてるのですか、やっぱ変態さんですね?」
「何割狙った?」
「9割」
「さすがリアだな、明日にハリセンを作るか」
笑いが止まらない、そんな俺を見てさらにリアが笑う
「レディをハリセンで殴るとか流石ですね」
「あー、はいはい、、さっさと寝ろ」
頭をかいた後にベットに入るとリアの頭が上がったので間に腕を入れた
「おやすみ」
「おやすみなさい、初めてされましたが暖かいですね、、」
あれ?この状態はおかしくね?おれは何をしてるんだ?
離したいがタイミング失ったし、、、何よりリアが寝るときにフィットした最高の場所にいるから離せない
初めて腕枕なんてしたな、リアも平静を装ってるが呼吸でわかる
なんて考えたら意識が飛んだ
しばらくしてまどろみの中でリアの寝言が聞こえた
「やっと、助けれる、、まってて、、」
意味はわからないけど、邪気を吸う魔法を見つけれたのが嬉しかったんだな。深く考える余裕もなくそのまま意識を落とした
朝起きた、リアはまだ寝てる。寝返りはしなかったみたいだ。リアの前髪が少し振り乱れて顔にかかってる横髪を後頭部に流してあげると意識が覚醒しだした
「あれ、、おはようございます、、」
「おはよう、朝ごはん行こうか」
「はい、食べたら実験に行きましょう」
「だな、じゃあ、、、「ふむっ!?」
ドアがノックされた、思わずリアをベッドに隠した
「レン、居る?」
「いるよ、どうしたん?」
「リアを探してるのだけど見てない?」
ここにいます
「見てないかな」
「そう、見かけたら言ってね?」
「わかった」
母さんが部屋を閉じると布団からリアが顔を出した
「、、なぜやましい事をしてないのに隠したのですか?」
「なんか、恥ずかしかった」
「揺すりのネタになりますね」
目を光らせるな!
「それもはや犯罪者宣言だよね?」
「犯罪者宣言ではありません、レンは私のおもちゃ宣言です」
「もっとタチ悪いわ!」
やることやったらハリセンを作ると決めた