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4.婚約の儀

全然、新しい小説が浮かばないのでこちらを上げます。

 

 ___コンコン


「陛下、ロバート公爵家の皆様がお見えです。」

 そう、侍女が言うと部屋の中から国王陛下の声が聞えてくる。


「あぁ、入りなさい。」

 声と同時に部屋の扉が開くと赤い絨毯が広がっていた。それは、国王陛下の謁見のための部屋にしか敷かれない特別なレッドカーペットだ。

 ロバートたちは国王陛下の傍まで行くとロバート公爵が口を開く。


「この度は娘に縁談をいただきありがとうございます。」

「いやいや、こちらこそ第一王子との縁談を受けてくれてありがとう。第一王子であるエディーラは今姿を見せていないが、許してくれ。」

「いえいえ、エディーラ殿下もお忙しいのでしょう。お気になさらず。な、エリティナ。」


 父親に話を振られ戸惑いながらエリティナは言葉を交わす。

「はい、大丈夫ですわ。ですが、お姿を一度だけでも拝見しかったのですがお忙しいことでしょうからお気になさらないでくださいませ陛下。」

「エリティナもありがとう、それでは婚約の話を進めようか。」


 婚約の話をするにあたって陛下の側近は何かを取り出してきた。それは署名をする紙とペンである。

 チョイ、チョイと陛下はエリティナを呼ぶ。

(なんでしょうか。でも、陛下が私をお呼びなのですから行かないとなりませんね。)

 エリティナは陛下の元に行くと指輪を渡された。

 この国では王族と婚約する際には指輪を渡される。それは婚約者からではなく国王が渡すことになっていて第三王子との婚約の時も渡されていたが、破棄した時に返納していた。

 それとは違う指輪が渡される、王子ごとに違う指輪があり第一王子の指輪はアメジストが嵌め込まれた指輪である。


「エリティナがこの指輪をするのは初めてだったな。ロンディアの時はすまなかったな、あの愚息は駄目な奴だがエディーラはしっかりとしている。今度こそ幸せになれるぞ、そのうちエディーラをここに呼び寄せるからその時にまた来なさい。」

「ありがとうございます。陛下、もうロンディア王子の事は過ぎたことですからお気になさらないでください。」


 その様子をみた両親やヴォーディはにこやかに笑っていた。


「これで、婚約の話は終わりだ。で、ヴォーディは何の用だ。」

「父上、またロンディアが城を抜け出して城下にいるようです。」


 ヴォーディの話に国王陛下はため息をつく。

 その話に公爵は割り込んだ。


「あぁ、私達がここに来る時にエリティナが見つけたので同乗していたレオンが護衛に着くと降りていきましたよ。」

「すまないな、ロバート公爵。ロンディアは城を抜け出す癖が直らないようでな、すぐ執務の途中に城下に行ってしまうのだ。まぁ、いつもなら第二騎士団に行かせるのだが偶に第一騎士団が行く事がある。多分、つれて帰ってくれるだろう。」


 国王陛下の言葉に侍女や側近達は納得する。第一騎士団は相当信頼されているのだろう。

 第一騎士団は王族護衛に当たる者なので当然のことだが。

 ヴォーディは心配する様子も見せず、要件を伝えると「執務がまだ終わっていませんので私は失礼いたします。」と部屋を出て行った。それに続きエリティナたちも国王陛下に一言挨拶し、外へ出る。


 エリティナは王宮図書館に用があるといい、両親達とその場で別れたのだった。


次のお話も早めに更新します。


あぁ、ヴォーディ王子は宥めるのがお上手なお方ですね。

裏側を云うと第一王子のエディーラか、第二王子のヴォーディかでエリティナの婚約者をどちらにしようか考えていましたが、結局エディーラ王子になりました笑。


第三王子のロンディアはすぐに出てくると思いますのでお楽しみに!!


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