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3. 第二王子とエリティナ

 

 数分、馬車に乗り揺られていると王城がある中央部、王都ホーラルまで来ていた。

 エリティナは馬車のカーテンを少し開け、風景を見ていると見慣れた姿が目に入った。


「え、ロンディア王子?!」

 戸惑った声をあげるエリティナにレオンや両親は窓を見ると本当に第三王子であるロンディアが変装して街を歩いていた。その様子にレオンはロンディアの護衛に付こうと馬車を止めるように指示をする。


「エリティナ、ありがとう。ここで降りてロンディア殿下の護衛に付くよ。」

 そう、エリティナにお礼を云いレオンは馬車から降り遠くから護衛についている部下に声を掛けた。


 レオンを降ろした馬車は王城まで向かっていく。

 そしてエリローズ城に着いた馬車は星空の門に着くとゆっくりと停まり外へ出ると傍にいた王城の宰相や門番、侍女がエリティナたちの元へやってきた。

 星空の門は王城を訪ねる貴族や王族関係しか使えない門である。


「ようこそ、公爵家の皆さん。国王陛下が部屋でお待ちです。こちらへ」

 宰相の挨拶が済むと国王陛下の部屋まで案内される。国王陛下と謁見をするために部屋に向かっているのだが、途中で第二王子であるヴォーディと会った。ヴォーディは国王陛下に用があるようでご一緒することになりエリティナの傍に行く。


「エリティナ、お久しぶりですね。」

「そうですね、学園に通っていた頃と何も変わっておられませんのね。ヴォーディ殿下」

「まぁ、学園に通っていたのは三年前の話ですが私は何も変わりませんよ。ロンは少し変わりましたがね。」

「そうなんですか。」

「今から、父上の所に行くのですか?あぁ、兄上との婚約のためと聞いておりましたね。第一王子はあまり外へ出ておらず、何処にいるのか分からないようにしておりますが兄上は、多分父上の傍にいるでしょうね。分からないとは思いますが。」

「…、昔と変わっていなければ分かりますが変わっていらっしゃるのでしたらよく見ても分からないと思います。」


 そんな事を話しながら歩いているといつの間にか国王陛下の部屋までやってきていた。

 エリティナが少し緊張しているのがわかったのかヴォーディは背中を押すように声を掛けた。

「緊張なさらなくても、父上がとても優しいお方なのはご存知でしょう。大丈夫ですよ。」


 そう声を掛けられたエリティナが落ち着きをとり戻していく。その姿を見ていた両親はヴォーディを一瞥し、侍女に声を掛けたのだった。

次のお話は新しい小説を書いた後に更新します。

早めに更新するので是非読んでください。


次は国王陛下と隠れて第一王子が出てきます。

第二王子はエリティナの傍にいますが、第三王子は多分国王陛下の謁見が終われば出てくると思います。

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