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異世界でもう一度……  作者: こーたん001
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第8話 いざっ!冒険者ギルドへ!②

「ではまずギルドのランクについての説明から行います。」


現在、真琴は冒険者ギルドの受付嬢から、ギルドのシステムについての説明を受けている。


この世界のことをあまりにも知らない真にとっては、情報収集は重要だ。


(今はどんな情報でも、聞いておくべきだろう。)


特にギルドには今後長くにわたって世話になることだ。なるべく悪目立ちはしたくないし、冒険者の付き合いなども聞いておくべきである。


受付嬢の説明によると、冒険者にはランクがあるらしい。


白▶︎鉄▶︎銅▶︎銀▶︎金▶︎黒と別れている。


初めは白から始まり、ある程度の功績をあげれば鉄、銅と上がっていく。


銀からは昇級試験を受けて合格しないと上がれないようだ。黒に関しては現在この世界には6人しかいないようだ。


ここのギルドに所属している冒険者の中でトップランクは金であるようだ。


「また、銀以上の冒険者には指名依頼や強制依頼が来る場合があります。強制依頼は国から直々の依頼なので、断ることは出来ません。もし断ることがあれば冒険者ランクが落とされることがありますので注意してください。」


銀以上の冒険者になると、その国に縛られる恐れがある。


特に自分にはこの世界では異質な力を使って戦うことになる。


もしも、国にこの力がバレれば自由に行動することが出来ないだろう。


(だったら、冒険者ランクは銅くらいで止めておいたほうがいいか……)


そんなことを考えている中も受付嬢の説明は進んでいく。


「次に、依頼についてですが、基本的に冒険者ランクによって受けることの出来る依頼が変わります。採集や小型の魔物の討伐は銅以下の下位のクエストに。大型の魔物などは銀以上の上位クエストに分類されています。」


「俺の場合、今は白ランクのクエストしか受けられないのか?」


「いえ、それは少し違います。冒険者ランクのひとつ上、あなたであれば鉄のランクのクエストまで受けることが出来ます。しかし、クエストを失敗した場合はペナルティを負います。これが3回続くと冒険者ランクが、落ちるので自分の実力にあったクエストを受けることをおすすめします。」


「なるほど……」


「また、冒険者どうしの私闘は基本的には禁止です。もし、あったとしてもギルドは責任を取ることは無いのでご了承ください。他には何かありますか?」


「大丈夫だ。」


「それでは何かクエストを受注していきますか?」


「いや、これから宿へ向かうつもりなので明日また伺うことにするよ。」


「かしこまりました。では今後あなたの担当は私が務めることになります。私の名前は、アリスです。よろしくお願いします。」


「俺の名前は真琴。こちらこそよろしく頼みます。」


「分かりました。マコトさん。」


軽く挨拶を交わし、真琴はギルドをあとにする。


そして向かうのは先程、ベンに教えて貰った宿だ。しばらく歩くと教えて貰った宿(星降りの宿)の看板が見えてきた。


基本的には街にある建物とおなじレンガ造りだ。


ギィィィ……


扉を開くと、ガヤガヤと会話を楽しむ人々がいた。


その中の一人……ここの女将だろうか?こちらに近づいてきて、声をかけてきた。


「いらっしゃい!どんな要件だい?」


「宿泊させてもらいたいんだけど部屋はあります?」


「あぁ!もちろんさ!一人部屋でいいかい?」


真琴は頷き、了解の意を示す。料金は銅貨5枚だった為、とりあえず10日分の銀貨5枚を支払った。


これには部屋代以外に朝と夜の食事代も含まれているそうだ。


また、この世界には風呂という概念は存在するようだが、一般人はあまり使わないようで、王族、貴族が使用するようだ。一般人は桶に水をため、体を拭くだけのようだ。そのため、別払いだが鉄貨1枚で桶が借りれるようだった。


(まぁ……納得いかないが……)


そんなことを思いつつも真琴は桶を借り、2階にある自分の部屋に向かっていくのであった。


一通りの作業が終わり、外が暗くなり始めた。


(そろそろ飯に行くか)


自分の部屋から出て1階の食事場に向かう。


今日のメニューはシチューとパン、それにりんごのような果実だった。シチューの肉は柔らかく、口に入れるとホロホロと崩れていく。


パンも外は少し硬かったが、シチューにつけてふやかして食べるととても美味しかった。


最後のりんごのような果実も、少し強めの酸味の中に、甘みがあり、さっぱりとする味で、とても満足した。


少し休んだ後に自室に戻った。そして真琴はストレージボックスからとあるものを取り出した。


それはいつの間にかに入っていた、謎の手紙だ。


(これは……開けるしかないか……?)


覚悟を決めた真はついに、封を切るのだった。


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