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異世界でもう一度……  作者: こーたん001
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第5話 状況確認&今後の方針


 目を覚ますと、先ほどまでの一面真っ白の空間ではなくなっていた。


 深々とした緑の絨毯がが一面に広がり、空には雲一つない青空が広がっている。


 そんな中、真琴は自分の置かれている状況を分析する前に、セラが別れ際に自分に向けてはなった衝撃の発言について考えていた。


『ちなみに君が探している2人も同じ世界にいるはずだからあえるといいねっ!』


「あの神様…全て分かった上で俺を送ったな………」


 なんとも複雑な感情だ。セラには最初から全てお見通しだったことに対しての悔しさ、自分が受け持った頼み事に対する不安、極めつけは楓と宗司が無事で、さらにはこの世界で生活しているという喜び、早く会いたいという焦り。そんな感情が真琴の心な中に渦巻いている。


「だけどまずは、自分のスキルの確認をしないとな…でも、どうすすればいいんだ……?」


 自分にはいくつかのスキルがあるということは、セラとの会話によって理解していた。しかし、その確認方法までは聞いていなかったのだ。


 とりあえず、自分の知っている方法を試すことにして、


 「ステータスオープンッッ…!………ぉお!」叫んだらカードのようなものが出現した。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

名前 暗道 真琴

職業 暗殺者 神の使い 剣士

Lv 1

HP 5000

MP 0

状態 健康

スキル 言語理解 マップ ストレージボックス 隠蔽

ユニークスキル 武器召喚 オートエイム

追記事項 ??? ???

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「うわぁ……えげつないな…」


 一つ一つ確認していくことに決めて、文字をタップしていく。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 ◆【暗殺者】 闇夜に紛れ、ターゲットをしとめることができる。敵に発見されていない場合は攻撃が上がる。ただし対人限定。


 ◆【神の使い】 全能の神によって指名を受けたものを指す。


 ◆【剣士】 剣術が扱える。ただし高難度の技などは使用不可。


 ◆【言語理解】 世界に存在するすべと言語を理解し、応用することが可能。


 ◆【マップ】 世界地図から一つ一つの建物の名称まで表示可能。


 ◆【ストレージボックス】 武器庫、アイテムボックスの二つに分けられる。武器庫は武器召喚で召喚したもののみが収納可能。


 ◆【隠蔽】 ステータスを隠すことが可能。ただし特定のものは隠せない仕組み


 ◆【武器召喚】 ストレージにある武器カタログから、金銭を払うことで使用可能になる。


 ◆【オートエイム】 銃器装備時に、空間把握能力が上昇、射撃時にヘッドショット確率が上がる。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 現在分かっているのはこんな感じだった。これだけでもやばいのに、真琴をさらに不安にさせることがある。それはカードの一番下の追記事項だ。


「???が二つもあるとか…。ただでさえやばいスキルとかもあるのに………」


 今後どんな影響を及ぼすのかは、見当がつかない。


「とにかく、他人に見られて危険なものは、隠蔽のスキルをつかってみるか…暗殺者とかちゃんと消せるんだろうな…」


 隠蔽のスキルを使用すると暗殺者を隠すことに成功。ただし職業全てを隠すことはできないようだった。なお、ユニークスキルはすべて隠すことにした。追記事項もだ。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

名前 暗道 真琴

職業 剣士

Lv 1

HP 5000

MP 0

状態 健康

スキル 言語理解 マップ ストレージボックス 隠蔽

ユニークスキル 無し

追記事項 無し

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 隠蔽が終わったステータスカードを見つめながら「なるべく目立たないようにしないとな…」とつぶやく。 


 この世界でまだ住人に会っていないため何とも言えないが、自分の能力は異質だろう。


 そう考えた真琴は、「クローズ」と叫び、カードを収納した。


 次に、スキルのマップを使用。現在の位置を確認してこれからの計画を立てることにした。


 現在位置は、セラが言っていた通りレイナード王国の南部にある草原のようだった。


「ここから北に進むと、町がある。ひとまずはそこへ向かうとするか…」


 そう考えながら、スキルを切った真琴は次に武器について考える。


 武器召喚のスキルを使うには少なからず金がかかることは確かだ。確かに金は金貨100枚ほど持ち合わせがあった。神様が持たせてくれたものだ。


 しかし、それをすべて使い切るわけにもいかず、真はとりあえず、アイテムボックスを開いてカタログを取り出してみることにしたのだった。


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