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ぬえむべあーる 13  色んな人称:ある登校時の出来事

 皆さん、こんにちは〜!

 久しぶりの更新になりましたが、アッハッハです! 更新遅れてすいませんでした!


 あはははは、でも更新を待ってもらえるっていうのは、不謹慎ですが嬉しいことですね!

よーし、これからは頑張って待たせないように更新するよう頑張ります!


 え〜、今回は私が1人のときの行動について、自分でいじってみたいと思います!


 司会進行は私、アッハッハと

「俺、久しぶりの登場だが脳内キャラの社と」

――初登場、私、ナレーションのフィクションでいきます!


 ナレーションの前には私と区別をつけるために「――」をつけてみます!

そしてフィクションの性格はリアクションが多めのハイテンションです!


 あれは私が学校まで行く道で、1人でいるときでした。

 では、まずは純粋な三人称から……どうぞ!


*ほわんほわんほわんほわんほわわわわ〜*


 夏、7月くらい、アッハッハは学校の、涼しすぎて寒いくらいのクーラーの対策として長袖のブラウスを着て登校していた。今は朝、大体8:20くらいだ。だが十分に暑く、アッハッハは照り付けてくる太陽と汗ばんでいるブラウスの不快感をこらえていた。


 アッハッハは小説家になろうに作者登録してから話を考えることが増え、しかも自分好みのボケとツッコミを考えて思いつき笑いをするようになっていた。しかし住宅がたくさんある場所だ、誰が見ているかわかったもんじゃないので、アッハッハは笑わないように頑張っていた。

 そのおかげで常に顔は無表情。前から見ても後ろから見ても、右から見ても左から見ても、上から見ても後ろから見ても、無表情。


 アッハッハは話を考えているとき、その登場人物の気持ちになって考えているのだ。おそらく多くの人がそうだろうが、アッハッハの場合ひとつおそらく普通の人と違うところがある。そう、リアクションが大きいところだ。

 アッハッハが主人公の動作に驚き、その友達の気持ちになったとき、それは起こった。


 突如、歩を進めていたアッハッハの右足から力は抜け、ガクッとなってこけかけた――ズッコケたのだ。アッハッハはとんでもなく焦った。誰かに見られてはいないか、と辺りを見回してみた。幸い――いや、一人おじさんがいた。今はうつむいているが、もしかして見られたか? アッハッハは心配になった。が、それを知る術はない。訊ねることなんてできないだろう。


 結局何も真相はわからないまま、アッハッハは学校へと向かい、曲がり角を曲がった。


 *ほわんほわんほわん*


 と、いうことがありました! いやはやお恥ずかしい!

 そしてこのままではあまり変哲のないエッセイです! だから今のをAカメ、もとい一人称で見てみましょう!

 ちなみに今のはメイン、ということで!


 *ほわんほわんほわんほわんほわわわわ〜*


 あっつ、う〜わあっつ〜。……夏やで、うん確かに今は夏や。でも朝やで? もうちょっと涼しくてもいいんちゃうん? こっちはなぁ、凍えそうなくらいに寒いクーラーの対策として長袖着てんねんで!? それやのに、それやのに……長袖でこの暑さは酷いわ!


 太陽に向かって否定的な言葉を頭の中で浴びせてみる。でも全く気分は晴れへんわ。まぁ、教室入ってちょっとしたら凍えんねんから今だけ暑いのも耐えよう。


 その時ふと思いついた。こんなセリフあったら面白いんちゃうん? まぁその人によりけりやろうけど……。仮のヤツなんてまどろっこしいこと嫌いやからそのまま書くと『お前に……お前に天然ボケの気持ちはわからねぇ!!』


 ハッハッハッハ……、まんま私の気持ちやん! よし、じゃぁどんなシチュエーションにしよっかな?

 おっとっと、顔がにやけ掛けてる! こんなん誰かに見られたら恥ずかしいやん! 無表情や、無・表・情!


 それで色んなことを考えて考えて、その天然ボケがボケたとき、私はツッコミの方に感情輸入をしてしまってた。天然アホや〜♪ とか思ってたら、天然が拗ねてどこかに走り出そうとしやはってん。そのときに、お、凄い足速いやん、とか思ってたら、その天然が思いっきりこけやはってん。

 ――ってかベタすぎや!!


 そう思わず心の中でツッコんだとき、私の身体も条件反射で反応してしまった。右足から力が抜けてガクッとなったんや。つまりズッコケた。

 まさか、まさかまさか条件反射でズッコケるとは思ってへんかったからビックリしたわ。


 ってか、あ! 誰かに見られてるかも知れへんやん! どうしようどうしよう、めっちゃ恥ずかしいやん! 普通に歩いてるだけの人が突然ズッコケんねんで!? しかも無表情でやで!?

 ブッ……いやいや笑うな笑うな? 吹きだすなよ自分! 腕や、腕を使え! 腕で口を拭う振りして笑いそうな口を隠しつつ塞ぐんや!


 私は私を見て驚く人を想像して思わず笑けてしまった。でも、今まで無表情を気取って登校してきたのに、ここでその努力を無駄にしていいんか? と自分に問えて頑張って堪えた!

 まぁ巧いこと周りの人からでは私が吹きかけたことはわからへんやろう! 大成功や!


 ちょっと満足げに、しかし無表情で周りを見回してみる。誰かいてたら恥ずかしいしな。

右回りに顔を動かして、うんよし! 誰もい――い、いた!!


 え、嘘やん嘘やん? おじさんがいるで? マジで? 見られたかもしれへんやん!

 と、取り合えず落ち着け自分! 取り合えず無表情や! 見られたかもしれへんけど見られてへんかもしれへんねん! ポジティブに行こうやないか!


 そう思い、すぐさま立ち去ろうと大またで、いやいやちょっと待て、今まで普通に歩いてたのにいきなり変わったら怪しい! 普通、平常心、平凡に、もがんに……ん? もがんって何やねん! あかんあかん、焦りすぎて心の中やのに噛んでしまった! ホンマは模範、って言いたかってん!


 取り合えず、私は気力を振り絞って学校へと向かい、曲がり角を曲がった。


 *ほわんほわんほわん*

 

 ちょっと純粋な三人称と違いがあったでしょー! ふっふっふ、三人称を欺きましたぜ♪


 続きましてー、Bカメもとい二人称、脳内キャラの社視点でいきます!


 *ほわんほわん――


「うざい」


 え、えー、社からの辛辣な発言のため、切り替えます。


 ***


 今はアッハッハが暑そうにぐったりしながら登校中だ。恨みがましい目で太陽を見つめている。眩しくないのか? 何故か着てるのは長袖ブラウス。本人曰く、クーラー対策じゃ! らしいが、そんなに気合入れなくてもいいんじゃないのか?


 ま、俺的には日本史の授業とテストをしっかりしてくれてれば文句はないがな。だって俺、日本史担当の脳内キャラだし。


 あ〜、二人称だからな、アッハッハと全く同じ視点じゃおかしいわけだ。ま、俺はアッハッハの頭の右後ろにいる、という訳で、折角だから周りを見回してみるか……。

 下はアスファルト、横は一定の間隔を開けて建っている電柱に普通の家。大抵ガレージに車がある。あ、おじさんが1人、車の様子を見ているようだな。それで上は電線に、眩しすぎる太陽だ。


 ん? 何かアッハッハが変なものを思いついたらしい。何か聞こえるな。


 『お前に……お前に天然ボケの気持ちはわからねぇ!!』


 は? なんじゃそりゃ、わかるわけないだろう。お前の、アッハッハの行動は変なんだよ。残念ながら俺はお前の一部だから何が変なのかはわからないが、会う人会う人お前を変だという、ということはお前は変なんだ。――って、なんだ、小説のキャラのセリフか。


 はぁ、それよりも中間前なんだから日本史の勉強でもしてくれ。

 半ば呆れてアッハッハを見る。すると突然大きな心の声が聞こえてきた。


 「ってかベタすぎや!!」


 は? って、え? 何があったんだ!?

 心の声が聞こえてくると同時に、アッハッハの足から力が抜けて、何故かズッコケている。

 ……本人に問いたい、恥ずかしくないのか?


 本人はいっぱいいっぱいで俺の声は届かなかったらしい。つか、は? 何必死で笑い堪えてんだ? 口拭う振りして隠してるけど、どう考えても笑い堪えてるな。


 はぁ、心を覗いてみるか。――うわっ、今の自分見て驚く人がいたらめっちゃ笑けんねんけど!!

 ……。あ、あぁ、あまりの馬鹿さに絶句してしまったよ。あ、でもさっきおじさんいたよな? おじさんの方を見てなかったからわからないが、もしかしたら見てたかもな。


 お? アッハッハは周りを見回して人がいないかを探し始めたぞ。一瞬勝ち誇ったような顔をしたが、おじさんを見て一気に顔面蒼白。ハハッ、血の気引いてるじゃないか、もう馬鹿としか言いようがないな。


 アッハッハは見るからに焦り、大またで歩きかけたが、思い直したらしく普通に歩いて学校へと続く曲がり角を曲がった。


 ***


 社……酷い、酷すぎるわ。一体たった2、3分の中で何回私を馬鹿にしてんねん?

「馬鹿なんだから仕方がないだろう? 現実を受け止めろ」

 くっそー、絶対次のテストで見返したんねん!

――アッハッハは決意を胸に刻んだ。


 フィクション、そんなに焦らんでも出番すぐやで?

――五月蝿い五月蝿い! 一体私がどれだけ淋しい思いをしたと思ってるんだ!? 早く私にやらせてくれ!!


 はいはい、じゃ続きましてー、Cカメもとい三人称です!


 ***


――ちょっと待ってくれ!

 ん? フィクションどうした?

――私にはアレをしてくれないのか?

 あれ?

――ほら、最初と二回目にやってたアレ!

 ……う〜ん、何やったっけ?

――……はぁ、酷いじゃないか。私だけ仲間はずれか? アレを楽しみにしてたのに……。

 暗っ! え!? アレって……まさか!

 ふぃ、フィクション、いくで?


 *ほわんほわんほわんほわんほわわわわ〜*


 ハッハッハッハっハッハッハッハ、そう、それだよそれ、ほわんほわんが欲しかったんだよ!

 おっとと、ではナレーションに入るぞ!


 暑い7月の登校時、アッハッハはクーラー対策のために長袖ブラウスを着込んでいた。しかし今は外、クーラーはないし日差しがきつく、アッハッハは太陽を睨んでいる。

 歩いてる場所はごく普通の住宅地、道はアスファルトで電柱電線もあり、住宅には大方ガレージがあり車が置いてある。


 お? 朝だと言うのに車の点検をしているらしきおじさ――いやいや待てよフィクション、折角私はナレーションとして生を受けたのに「おじさん」と言ってもいいのか?

 ――否、良いわけがないじゃないか! と、言うわけで言い直そう!


 朝だと言うのに車の点検をしているらしき、フフッ40歳後半くらいの男性がいた。

 どうだ! ナレーションらしいだろ! 男性、と言ったんだぞ! ハッハッハ、なんだか今私は満足感に包まれているよ!


 と、アッハッハを見ると無表情で歩いている。一瞬にやけたりするが、すぐに無表情に戻る。

 また思いつき笑いか? けったいな事をするヤツだなぁっはっはっは。


 私がそんな感じでアッハッハを見ていると、突然アッハッハは右足がガクッとなってズッコケた。

 ――って、ええ〜!? 何も無かったのに? 何の変哲もないこの穏やかな住宅地で!? 何というヤツだ! 私は突然ズッコケたヤツを見るのは今が初めてだ!

 とはいえ、今やっているのが私の初めてのナレーションとしての仕事なんだから当然か?


 まぁ、それはいいとしよう! それよりさっきいた40歳後半くらいの男性は見ていたんだろうか? いや、平然としているな。では見ていないのか?


 フッ、真実は闇の中、か。……今のは中々渋くなかったか? ナレーションっぽくなかったか!? はっはっはっはっはっは、照れるじゃないか!


 あ、あれ? 気づいたらアッハッハはいなくなっている。もう曲がり角を曲がったのか!?

くっそう、ナレーションなのに置いてけぼりを食らってしまったじゃないか! 一生の不覚だ!


 さぁ、さっさとアッハッハを追おうじゃないか!


 *ほわんほわ*


――ん!? 何故!? 何故「んほわん」をやってくれなかったんだ!?


 いや〜、ちょっと疑問に思ったから? なんというか「んほわん」をつけるのに値するナレーションをしてたかなぁ? って思ったからな!


「あ〜、それ俺も同感。見たことないくらいに酷いナレーションだったな」


――そんな、酷いじゃないか! 私は頑張った、「男性」というちょっとナレーションっぽい言葉を使ったし、「真実は闇の中」というナレーションっぽい言葉も使ったじゃないか!


 それに固執しすぎたせいでナレーション疎かやったやん? おかしいわ!

 それやったらまだ私の一人称と、初めての挑戦の純粋な三人称と二人称のほうがまだよかったわ! こんの、下手糞ナレーションが!!


「その下手糞ナレーションをやったのはアッハッハ、お前だけどな」


 酷い! そこは触れたらあかんやん? くっそー、妙なところで律儀になりやがって!!


――下手糞なんて、酷いじゃないか!


 これから精進したらいいねんもん! レベルアップはここからや!

――これから精進すればいいじゃないか! レベルアップはここからだ!


「お前等、ハモるならハモる、ハモらないならハモらない、しっかりしろ」


 いちいちツッコムな! この律儀野郎!

――いちいちツッコムな! この律儀野郎!


「あぁ? ここで成功してんじゃ――」


 あ〜、はいはい社の小言の前に終わります! いや〜書いてて楽しかった♪

少しでも楽しんでもらえたら幸いです!


 では、これにて!



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