第二話 あの世
「ここはドコだ?」
邪道は目を覚ますと、
赤い空
冷たく漆黒の地面
汚い空気
という悪環境の場所に立っていた。
邪道は思い返す。
そうだった。
自分は暴行を受けた、そして死んだのだ。
じゃあ何故、自分はここにいるのだろうか。
「これが…あの世って奴なのか?」
そう呟いた。
「ピンポーン♪」
「わっ!」
誰も居ないはずの目の前に現れた一人の美少女。
邪道と同年齢の様だった。
「誰だよ、お前!?ビビらせやがって」
「私は、ミーナ。あの世の案内人よ」
「案内人?マンガの読みすぎか?」
「いや、マジだから」
邪道はハッとする。
そういえば、幽☆○☆白書の浦○も、
ぼ○んっていう霊界の案内人に出会っていた。
そんな感じだろう、と勝手に納得する邪道。
「で、俺は生き返る試練を受けれるのか?」
邪道は聞くとミーナは吹き出す。
「プッ、それマジで言ってるの?そんなワケないっしょーー!」
ムッとする邪道。
ミーナは話を続ける。
「あたしはアナタを閻魔様のトコロにつれていくだけ。」
「そうなのか。」
少し残念そうに言う邪道。
なんだかんだで生き返りたかったのだろうか。
「じゃ、付いてきて。ここから10キロくらい歩いたら閻魔城よ。」
「10キロぉ!?たっるー…」
「はい、さっさと付いてきなさい!」
「へいへい」
辺りには何も無いはずなのに、妙な圧迫感があった。
悪い予感がする、そう思った邪道だが、
止むを無くミーナを信じるしかなかった。