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9話目。新たなる決意

誠たちは、ギルドを出て、道具屋に向かう。


異世界だとしても魔物と戦うには傷の治癒薬ぐらい無いと死ぬからである。


あるなし、ならももに聞けば済むが、相場がわからない。


俺は、血の契約によってリジィの行商を贔屓しなければならない。だから物の相場を知り、リジィにぼりられ無いようにしないといけない。


「ここが道具屋か」


中には薬から薬草、毒薬、痺れ薬、鎮痛剤、魔道書や剣の手ほどきまである。


「なんでもありそうだな・・・」


そう言うとおくから婆さんがぬるりと顔を出す。

「基本なんでもそろってるよ?」


「びっくりさせるな婆さん」


「何を探してるんじゃい?」


「回復系の薬を探している」


そう言うと婆さんが奥に入り、回復薬(ポーション)を出してくる。


「色が濃い方が純度が高いよ」


本当か、どうか鑑定する。


誠には、ももがいるので、嘘は通じない。


「本当です。嘘はこのご婦人ついてはいませんよ」


「疑ってたのかい?」


「疑わなければ、騙されているか分からない」


「そうだねぇ」


「ポーションの相場はいくらだ?」


「薄いのは破片2枚


中くらいのは錆銅貨2枚


濃いのは銅貨2枚

「そのぐらいだよ」


そうなるとリジィが扱うのは、濃いポーションのみか・・・それ以上。


「婆さん相場を知れて助かった」


「買っていかないのかい?」


「買わないじゃなくて、買えないだ」


「もも、裏路地に入ってリジィを呼び出すぞ」


「YesMyMaste」




裏路地

誠は次元の裂け目から、黒いカードを取り出す。

「リジィ俺の元へ来い」


そう言うと、目の前の時空が歪み始め、人が現れる。


「お呼びですかな?誠様?」


「鉱石とポーションは売ってるか?」


そう言うと、目線が俺を外れももの方にずれる。


「挨拶遅れました、行商人をやっているリジィと申します。もも様」


「リジィさん、あなたは闇のスキルを持っていらっしゃるようなので警告します。我が主誠様に闇のスキルを使えばあなたを殺します」


「これはこれは、私以上の鑑定スキル持ちでございますね?誠様、良い仲間を持ったようですね?」


闇のスキル?あとでももに聞くことにしよう。


「俺の質問を先に答えろ」


「失礼したしました。ポーションは、市場では扱って居ない物を多数販売しています。鉱石は日緋色金(ヒヒイロカネ)などがございます」


「俺の番だな、俺は良い彼女を持ったと俺はおもっている」


「彼女ですか⁉︎ふふふ面白い事をおっしゃりますね」


ももは顔を真っ赤にしてうつむく。


「リジィヒヒイロカネを持っていると言っていたな、伝説級の鉱石だぞ?」


「たまたまてに入りましたゆえ、価値も高く、口外すれば殺されると言った最悪のゴミでございます」


「ゴミだと?」


「私ども商人は、命を狙われる職業ですが、ヒヒイロカネなどのような伝説級鉱石は信用されませんし、買い手が付かない、加工が出来ない、と言った代物です。これははっきり言ってゴミでございますね」


「ならば、そのゴミを俺に銅貨1枚で売れ」


「構いませんよ?銅貨で良いのですか?破片ではなくて?」


リジィは俺を煽るがどうでもいい、ヒヒイロカネなんて鉱石は後先もう手に入らないだろう、加工できれば最高の鉱石なのだ。


「わかりました。ではヒヒイロカネと銅貨1枚の交換成立でございます」


俺はヒヒイロカネを銅貨1枚と交換する。


貰ったヒヒイロカネをスキルで加工する。


「スキル発動‼︎チェンジ」


まずはヒヒイロカネを固体から液体に、そして固体に。この時、剣をイメージするとても鋭い日本刀をイメージ。


「出来た。」


「お見事でございますね。誠様。ヒヒイロカネを剣に?これはなんと言う剣でしょうか?」


「日本刀・・・ヒヒイロカネ刀だな」


「誠様、試し斬りをお願いしたいのですが?」


そうして出してきたのは、ダイヤである。


「丁度良い、切れても知らんぞ?」


「構いませんよ」


そう言ってダイヤを投げてくる。


それに合わせて、ヒヒイロカネ刀を振ると、ダイヤは・・・切れなかった?


時間差で、ダイヤの形がズレる。


「この切れ味、素晴らしい、魔物など豆腐同然ですね?」


「そうだな良い買い物をした」


「いえいえ、加工出来ない物を処分したまででございます。」


「ポーションですが?購入はどうなさいますか?」


「ギルカ(ギルドカード)は使えるか?」


「当然使えますとも」


「ならば、銅貨399枚で骨折から、病まで治せるようなポーションを売ってくれ」


「そのレベルになりますと、ポーションの上位エリクサーが存在しますが、金貨10万枚となっています」


「安くないか?」


「本来は門外不出の品物なのでお売り出来ませんが、誠様は特別価格で・・・」


万能薬エリクサー。その効果はどんな傷や病気も治すと言われている。錬金最高峰のエリクサー、スキルでつくれないだろうか?・・・


「見せてはくれないか?」


「世界に一個しか無いので落とさないでくださいね」


黄金に輝く液体が入っている青い瓶を出してくる。


「もも!いつまで、赤くなってるんだ!お前に頼みがある。」


「何なりと!」


「俺に素材分析スキルをくれないか?」


「レベル的には・・・わかりました」


ももは察しが良い、エリクサーを見るなり、解析物体はエリクサーほどの伝説級を解析出来るスキルを欲しいと言っていることを察した。


「我願う。我が主人にスキルを付与願う。その名は、ゴッドスキル<解析神眼>」


そう言うと俺の目は、光に包まれ、黒い目から、金色の瞳に変わる。


「ありがとう、もも」


「願いとあらば、全てを捧げます。」


そして解析神眼でエリクサーを見る。


別に素材など見なくても作れるが、ただ興味があるから解析しているだけである。


そしてスキル言霊を発動する。言霊は契約にも使えるが本来は錬金メインのスキルである。


「スキル発動<言霊>」


そう言うと、誠の前に新しいエリクサーが出来上がる。品質は、元のエリクサーが粗悪品だったため、粗悪品。


今度は質を変えるためまたスキルを使う。


「スキル発動<チェンジ>」


そう言うと粗悪品→超高級品へを変化する。


そうなるとエリクサーは、金色に発光する。


「誠様、リジィは脱帽です、誠様がここまでの逸材だとは思いもよりませんでした。」


「リジィ他言しないなら、エリクサー超高級品をやるぞ?」


「他言など誰がしますか⁉︎こんなお得意様他人にはあげませんよ?」


「ならばやる」


その前に同じエリクサーを作り、渡す。


これで、ポーションの問題はなくなった。


「これで森に行っても問題無いな」


「森ですか?今の誠様なら、世界中の魔物が豆腐でございますね?硬い魔物と言うと火竜や水竜などぐらいですかね」


「竜がこの世界にはいるのか?」


「いますよ?それともうすぐ時でございますね」


「時?」

「ご存知ありませんか?この世界には、魔物の襲撃がたまにあります。それを時と言います」


「どのぐらいの敵がくる?」


「そうですね、前回は火竜と水竜と地竜木竜が同時出現し、SSS級冒険者全員の死亡で収まり、他の取り巻きの雑魚を倒すのにAランク1人以外上位者は全員死亡。それで前回の時の被害でございますね」


「因みに誠様は大体SSS級それ以上ですね?本気を出せばですが」


「本気か・・・」


「竜は強いか?」


「竜はSSS級が2人で狩るのが常識です」


「今出現しても誠様が戦えば、問題無いでしょう。戦えばですがね?ふふふ」


「お前は何処に逃げるんだ?」


「私どもは、空中迷宮のセーフティゾーンに逃げます。」


「空中迷宮?」


「はい、第3の街。の最後のエリア、空中迷宮ここは、セーフティゾーンが入り口に有るので、我ら商人の逃げ場となっております」


「時が終わったら、街におりてきて、商売と言うことか?」


「そうゆう事ですね」


「だが、時の魔物は今の冒険者で狩れるのか?」


「勝率50%と言った所です。前回の襲撃で上位ランク者が死に過ぎました」


ここで冒険者の育成が進んでいれば問題は無いが、愚王がそれを阻止しているため、今回強い魔物が出れば、街は壊滅。


「街から人が消えたらお前らはどうするんだ?」


「その時は、他の街に商売に行きます」


「ちょっと待て、時は一斉に全部の始まりの街に襲撃が来るんじゃ無いのか?」


「いえいえ、順番でやって来ます、タイミングは、ギルドが持っている時の時計を見るとわかります」


「時の時計?」


「ギルドに申し出れば、時間を教えて貰えますよ。私どもは独自に開発しましたのでそんな事はしませんが」


「逃げるタイミングをミスらないためか?お前らは何者だよ?」


「ただのジジイでございます」


食えない奴め・・・。


「今までの魔物の平均LVはどれぐらいだ?」


「そうですね?3、40ですかね。竜襲撃は、異例なので除いてありますゆえ」


「ならば森の魔物を余裕で狩れれば問題は無いわけか」


「誠様もしや慈善事業を?」


「いや、しない。今の所この人間の街は俺に利益をもたらさない、助けるだけ無駄だ」


「なら、奴隷商人のとこへ足を運んでみてはいかがですか?」


「奴隷は要らない。魔物を奴隷にすれば事足りる」


「誠様は、魔物を奴隷に出来るんですね?ならばいっそのこと、街を立ち上げてみはどうでしょう?」


「俺になんの利益がある?」


「居心地の良い街に住むただそれだけの事です」


「誠様‼︎そんな闇スキルを所持してる者の言うことを聞いては‼︎」


「面白いかも知れないな?」


「誠様‼︎」


「うるさいぞもも?相互に利益があるならば利用する。ただそれだけだ」


「リジィどれくらい人語を喋る魔物はいる?」


「そうですねー?少なくとも洞窟の魔物は今は大半が喋ると思いますよ」


「森には居ないのか?」


「ギルドに所属している者が、狩りとる可能性が高いのでその辺は探さないとなんとも言えません」


「誠様‼︎」


「もも少し黙れ。黙らなければお前を処分する」


誠はももが心配していることは良くわかっている、それも今から魔物の王になろうと、誠は言っているのだ。それに未知のスキル闇スキルの存在もある。


「誠様・・・」


「少し、もも様にお厳しいのでは?」


「まずは、人語を喋る魔物を探すのが当面の目的になった。困った時は、また呼ぶぞリジィ?」


「いつでも、何処でも呼んでくださいませ。お待ちしております」


そう言うとリジィの周りの空間が歪み始めリジィが消える。

読んで頂きありがとうございます。

どう話を進めるか困っています笑

のんびり書いていきますー

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