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7話目。この世界の真実

今、誠は後悔している。

「間違えた、街に行くはずが、森に来ちまった・・・」


「もう一度スキルをお使いになればよろしいのでは?」


「そうなんだがな」


ただ誠は面倒なのである。


「もも?雑魚カエルは拾ったか?」


魔物(モンスター)はギルドに持って行くと、お金になるためである。


「はい。200はあります。」


「まずはそれをギルドに売りに行くか・・・」


「食事もろくにしていないしな?」


「ももは、お腹は減らないのか?」


「お腹空きました。」


「飯を食いに行くか笑」


スキル発動!


割愛


今、ギルドの路地裏にいる。


何故なら、ギルドの前などに次元の裂け目なんかが現れれば大問題になるからだ。


「裏路地は相変わらず、汚いな」


「逆に清潔だったらおかしいですよ」


「それもそうか」


そんな話をしつつギルドへ向かう。


誠はギルドを見て、普通と思う。


外見は他の家よりも大きく、木で出来ており、3階まである。


「誠様はギルドに来るのは初めてでしたね?」


「ももから大まかに聞いたから大丈夫だよ」


ギルドには居ると長机があり、木の椅子に座り、多くの冒険者が情報交換をしていた。


一番奥に6個ほど窓口があり、右側の壁に依頼書が貼ってある。一応SSS〜Dまで依頼板の囲いがあるが、依頼書が貼ってあるのはAまでである。


俺は一番奥の窓口に行き、受付の女の人に魔物の買取をお願いする。


「冒険者様ですね?ギルドへの登録はしてありますか?」


「ああしてある」


「カードの提示をお願いします」


「ももカードは?」


「どうぞ」


ももは、空間から取り出す。小さい次元の裂け目を作り。


誠は、流石、ももと心の中で感心していた。


「ありがとう」


受付の人にカードを渡すと

「本人確認出来ました。以降は確認手続きは、省略出来ますので、ギルドカードは冒険者の身分証明になるので無くさないようお願いします。」


「それでは魔物(モンスター)の買取とのことですが何の、魔物(モンスター)でしょうか?」


「フロッグだ」


「何匹買取いたしましょうか?」


「武器や防具に使える場所以外の買取をしてくれ」


「約200匹だ」


「200匹⁉︎」


「約200匹だ」


「そ、そうですか。ではこちらにどうぞ」


驚きすぎだ、草原の雑魚カエル200匹程度で驚く事なのか?


そう言われて端にある、受付まであるかされる。


「では、武器や防具に使える素材以外とのことなので、この穴に魔物(モンスター)を入れてください。」


穴と言われる場所は、底が暗くて見えない。


「そこに入れてもらいますと魔法によって分解をさせて頂きます。」


なるほど、分解の魔法が施してある穴と言うことか。


「もも、カエルを全部この穴の中に放り込め」


「YesMyMaster」


そう言った瞬間、穴がとてつもなく光る。分解されているのだろう




チンッ






電子レンジのような音と共に、受付の窓口に魔法陣が現れ、骨と角がどっさり現れる。


「こちらが分解された素材です。」


「ゴミばっかだな」


受付の女性がゴミに手を突っ込む。



「これは、ゴミではございませんよ」


そう言って出して来たのは。緑色の珠であった。


「なんだそれは?」


「これは魔物(モンスター)の核です。色々な装備にスキルを付与出来ますので、重宝されております。しかも、持っている魔物(モンスター)は、少ないので貴重品です。」


宝石のように輝くカエルの緑色の珠。


「珠と角以外は売る」


「わかりました。」


魔法陣から骨だけが消える


「精算しますのでもうしばらくお待ちください」


そう言って奥にある扉に入ったかと思うと出てくる。


「精算が終わりました、現金はそのままお持ちになりますか?それとも、カードに入れてお持ちしますか?」


「半分現金、半分カード入れてくれ」


「ではギルドカードにお金を入れさせて頂きますので」


ギルドカードを手に取った受付の女性はまた奥の扉に入りすぐ、出てくる。


出て来るなり、金額はを言う。


「精算合計金額は銅貨100枚となりますので、ギルドカードに50、現金で50枚となります」


カエルだから安いのは仕方ない。


そう思いつつ、次元の裂け目にどちらも放り込む


「誠様はギルド闘技場に出ることをお勧めします」


急に受付の女性に名前を呼ばれる。


「何故階級を上げなければいけない?魔物を狩るには別に関係無いだろ?」


「いえ、ステージに入る時ギルドカードを持っている方は、ランクに応じたステージしか入れない仕様になっております」


これも冒険者を殺さないためか・・・。


脳裏によぎる。少女。


「受付の女、草原のデブカエルちゃんと管理しろ、危うく少女が殺されるとこだった」


そう言うと、受付の女性が驚いた顔をし、奥の部屋に入ったまま出てこなくなる。


「なんなんだ?」


「良くわかりませんね」


そんな事を言っていると、受付の女性と共に男が出て来る。


出てくるなり男が口を開ける。


「草原のフロッグキングを狩ってくださったのは本当でございますか?」


たまたま、王冠を拾ったのを思い出し、次元から取り出す。


「これが証拠だ。」


「「おぉ〜‼︎」」


受付の女性と男がハモる。


「あれはランクBの魔物(モンスター)なのに良く倒せましたね?」


「何故草原のBOSSがランクBなんだ?」


ことの顛末はこうである


魔物は狩らないと知識を蓄え、成長する、その過程で中にはランクUPする個体がいる。


それが冒険者が減った今、草原のBOSSがかられなくなり、知識を蓄えてランクBに・・・。


ランクB以上や、PT(パーティ)の人に要請したが、苦労と報酬が見合わないためか、誰も狩らず、このような自体になったと言うのである。


「ですから、追加報酬を払わせて頂きます。それとランクUPさせて頂きますのでギルドカードを提示してください。」


「ランクUPは、飯を食べたら、適当にやって来るから要らん。報酬だけで良い」


「わかりました」


「御仁のお名前はなんと?」


「そこの女にでも聞け」


誠は、お腹が減っている。やっと飯が・・・と思った矢先これである。


少しキレ気味である。


「入金終わりました。入金額は銅貨300枚です。王冠はお返しいたします」


「ギルド闘技場でお待ちしております。」


誠とももはそんな話しは聞かず、昼飯を食べに行ったのであった。


昼食


「もも何が食べたい?」


「なんでも大丈夫です」


と言うことなので、適当に店に入る。


メニューは、魚料理?系が多数?


異世界なので良く分からない


定員を読んで、オススメを聞く


「お勧めは、ウォーターフィッシュの定食となります」


「値段は?」


「破片15枚です」


「破片?」


疑問があったが、ももが勝手にそれでお願いしますと定員を下げる。


「もも定員に」


「YesMyMaster、疑問は私に聞いてください。出なければ泣いてしまいます」


目をうるうるさせてこっちを見つめる。


何処でそんな技術学んだ‼︎


「わかった、通貨の破片とやらがわからない、教えてほしい」


「YesMyMaster‼︎。誠様は行商人リジィに通貨を聞かれましたよね?」


「何故知って・・・愚問か」


「リジィが言ったのはあくまでも、行商の通貨です。銅貨1枚=1000円なんておかしいですよね」


「この世界と俺のいた世界の貨幣価値が違うのかと思ったんだが?」


「そこまで誠様のAIは馬鹿ではありません」


最近AIが出ないのは、全知全能(もも)が居るためだろうか?


「本当の流通通貨は、銅貨の下に2つ存在します」


金貨


銀貨


銅貨


錆銅貨


錆銅貨の破片=1枚=10円


「で取引されています。行商では最低銅貨までの価値の物しか扱わないのでしょう」


「だから貨幣常識に誤解がうまれました」


「破片15枚は150円と言うところか?」


「その通りです、ですが相場は果物は破片1枚です」


「かなり高い定食です」


「だが、そうなると冒険者は儲かる=冒険者をやる奴が増える。はずだが?」


「武器や防具の値段は冒険者でも買えないほどに高いです。剣などは粗悪品で一本金貨1枚です」


俺はその時、耳を疑った


この街は、(たみ)の着ている物が俺の初期装備より酷いのも頷ける。

「なら、冒険者になって簡単な」


そこでももに口を塞がれる。


「この街ではどうやら、長期間病気、怪我、死亡以外の理由で、冒険者家業をしなかった場合罰金金貨10枚を課せられるようです」


「これは契約時に、聞かされていません、違法契約ですが、ギルドは知らないでしょう。王は裏で秘密裏に進め、(たみ)だけが知る暗黙の了解にした為です。」


「そんな事をする理由が・・・」


あった。王直属兵のLVを超える冒険者大量に出れば、王の権力は、発揮されない。


よってギルドを潰しにかかったと言うことになる。


「ももこの世界は4つの街意外にもあるのだろう?」


「当然あります。始まりの街は全部で4箇所あり、そこには全て4人の人間クズ王が横暴の限りを尽くしています。」


「ギルドの方々もなんとか冒険者を増やそうとしていますが、ギルド内部にも裏切り者が当然いるので、表立って行動出来ないのが現状です。」


1つ目の始まりの街、人間


2つ目の始まりの街、獣人族(じゅうじんぞく)


3つ目の始まりの街、龍人族(りゅうじんぞく)


4つ目の始まりの街、亜種族(あしゅぞく)


ももと話をしているとウォーターフィッシュの定食が運ばれて来る。


不味い、高い癖に不味い。これもクズ王の仕業かも知れない。


だが腹を満たすために食べる。


「大体の事はわかった。」


「どの始まりの街でもこんな感じなのか?」


「それに関してはわかりません」


やはりももは、各国の情勢には万能では無いようだ。


「構わない。」


「腹も満たされた。ギルドの闘技場でランクをあげて来るか」


「すいません。」


「謝ることは無い、わかっていたからな」


全知全能とは、魔法や、知識などに関してである。変動し続ける国まで把握するのは面倒である。俺だって同じ立場なら絶対しない。


「だから謝るな、それでも気が済まないのなら死ぬまで俺の側を離れるな」


「誠様・・・」


誠は、最初はうっとおしいと思っていたが、ももがいて何度も助けられた。だからなのか?


それ意外にもあの言葉には詰まっているのかも知れない。



読んで頂きありがとうございます。

誠は基本優しいです。

特にももには。

ですが、クズには鬼畜です。外道となります。

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