3話目 ステータスは、違う意味で異常
チュッチュチュッチュ
鳥の声で目が覚める。
「昨日は気づかなかったが、ここは樹海であって、都会に居た時とは比べ物にならないぐらい空気がうまい。」
「グーお腹減ったな・・・」
「それよりも今はステータス見るか」
ステータスは、全部で5個で区切られているのか。
俺がやって居たMMOは、もっと多かったからな、この異世界は基本ステータスだな
STR
DEF
INT
AGI
DEX
こんな感じか
「えっ?数値おかしくね!?いや、Lv1はこんなもんなのか!?」
STR 1
DEF 1
INT 1
AGI 1
DEX 1
「普通、異世界転生補正とかあるじゃん!?」
そんなことをぼやいていると、脳内アナウンスが・・・
ピコーン
「誠様のステータスは測定中です。異世界転生の方のステータスは未知なので、今解析中となっており、全て統一1とさせて頂いております。」
「なるほどな・・・俺が弱いわけじゃ無いわけね」
「気を取り直して、スキルと行きましょうか!」
ユニークスキル次元干渉魔法<言霊>
ユニークスキル物体干渉魔法<ドレイン>
ユニークスキル物体干渉魔法重量重力操作・物質・質変更<チェンジ>
ユニークスキル次元干渉魔法次元操作<ディメンション>
ユニークスキル無体・物体・次元・世界・空間干渉魔法<ユニバーサルアクセス>
ゴッドスキル<全知全能>
「えっとね、何処から突っ込もうか?全部チートだよね?」
普通スキルって、魔法ならファイアーボール!とかアイスショット!とかあるじゃん‼︎それ期待してたのに、ゴッドスキル、全知全能ってなんだよ・・・
ピコーン
「おめでとうございます。誠様は異世界で初めてのゴットスキル使いの冒険者です。」
「突っ込んだら負けだ、これは最大限に使うしか無いか」
「ユニークとかゴットとか書いてあるけど、種類はどんな感じなの?」
ピコーン
「スキルの種類は、ノーマルスキル、ユニークスキル、ゴットスキルの3種類です。基本ユニークは己の限界突破で1つ入手可能です。他にも出現方法はあります。ゴットスキルは出現方法は「無し」と定義されております」
「俺はチート人間か・・・。それにゴットスキル=無しってなんだよ?チートスキル有したからたまたまてに入ったのか??よくわからん」
そんなことを考えていると
声をかけられる
?「そこの御仁、困っているのかね?」
完全に不意打ちの声かけに対して、誠は固まる。変な声を出して
「はぇ!?」
不味い!これは不味い!こいつは、AIが言って居た行商人か!不味い、すっかり意識の外だった。今ステータスはオール1、行商人よりも弱い筈・・・最悪奴隷
「大丈夫ですよ、御仁、奴隷などにはしません、その代わりこれから贔屓にしてくださいよ?」
こいつ心を・・・?
見た目はただの荷物を背負ったジジイなのに侮れない。
「ジジイだからこそ手に入る力もあるのですよ?」
また心を・・・・
「私は行商人のリジィと申します。これからご贔屓に」
「リジィじいさんそれは脅しかい?」
いざとなれば、俺のスキルにはゴッドスキル全知全能があるから何とでもなる!
「そんな滅相もございません。誠様?ステータスは他人も覗けますゆえ、スキル隠蔽は、行うことをお勧めしますよ。」
えっ?・・・名前を・・・ステータス・・・他人?
誠は、混乱した。誠はユニークスキル所有者である。この世界は、冒険者が少ない=ユニークとゴットスキルの誠は、いい鴨なのである。それを奴隷にすれば、金のなる樹を得たようなもの。この世界には魔獣使いがいるように、どの世界にも奴隷使いはいる筈なのだ。
「大丈夫ですか?誠様?」
「すまない、少し混乱して居た、それと質問だ、ステータスに俺の名前は書いていないなぜ分かった?」
そう、混乱した理由の1つ、ステータスに名前は存在しない。
「他人が他人のステータスを覗く場合名前が記載されるので、偽名は不可能でございます」
なるほど、ステータスのスキルは隠蔽できるが名前は隠蔽出来無いのがこの世界なのか?
「何故俺にそこまで優しくする?」
「愚問です。誠様。行商人の目を、いや、リジィの目は誠様はお得意様になるとふみましたゆえ。」
お得意様ってほとんど脅しのようなものだろ?
「その通りでございます、脅しです。ゴットスキル使いの者が出たと言いふらしても良いのですが、それは愚か者のすることです、命と隣り合わせの場所では利益が優先ですよ」
この世界の冒険者や商人は意外にシビアなのかもしれない。
「では、誠様にはこれをお渡ししておきます」
手渡されたのはカード、黒色のカードが一枚。
「これはなんだ?」
「これは行商人テレポートカード、お得意様の場所に呼びつけられたら行けるように行商人しか使えない秘匿のカード、有益と踏んだお客様は、死ぬまで離さないと言う行商人の意地の表れです」
「俺は役に立たないゴミは要らない」
そう言って、テレポートカードを返す、だが受け取らない
「申し訳ございません。説明を端折り過ぎました行商人専用ですが、誠様に私たのは複製品でございます。複製品は主となるカードを複製しているので機能をテレポートだけにさせて頂いて居ます。」
「要は、ゴミでは無いんだな?」
「その通りでございます。それと、使い方は誠様がカードを持ち、私の名を呼ぶか命令すると、私のテレポートカードに通知が着ます。そこから誠様の場所に・・・と言う具合でございます」
「要らなければ捨てて構いません。誠様にしか使えないようにしてありますゆえ。ですが絶対に損はさせませぬ」
「そんなことはどうでもいい、俺が決めることだ。そんなことよりも、質問が2、3ある」
「街は、大きく分けて3つでございます。」
1つ目の街、冒険者の希望
2つ目の街、最強種の街
3つ目の街、絶望と混沌の街
「次に一つの街にエリアは4個あります。誠様がいるエリアは、冒険者の希望の街の第2エリアでございます」
「一般の平均Lvは1。王直属兵は40。ギルドマスターは70、80程度でございます」
「ここの適正Lvは20〜30Lvとなっております。」
王直属がギルドマスターよりも弱い?多分魔物を狩れない王よりも、狩れる冒険者の方が身分は上なのか?
「誠様お察しの通り、冒険者様の方が身分も権力も強いです。Lvが上がれば上がるほど・・・」
心を読むな‼︎リジィ!しかも意味ありげな・・・気になるが置いておこう
「俺の聞きたいこと全部聞く前の言いやがって、心を読めると便利だな笑」
嫌味混じりに、誠は言い放つ。何故なら誠は効率厨であり、効率を求めるとその方が早いからである。
「お褒め頂きありがとうございます。」
「それと、これを・・・」
「先行投資でございます。これで最初の街、冒険者の希望へと転送を」
「これは転送石だな?」
今俺はお金を持っていない。だから先行投資、これからリジィを贔屓すると言う条件付きで・・・。
「失念しておりました、銅貨1000枚で銀貨1枚。銀貨1000枚で金貨1枚の価値です」
「因みに転送石はいくらだ?」
「良心価格で銀貨50枚です」
ピコーン
「誠様の金銭感覚で言うと銅貨一枚1000円です。」
脳内に響くアナウンス。
銀貨50枚=5千万
「高い!高すぎだろ!」
「私たちは、命と隣り合わせのの行商人、それは誠様もおなじでございます。」
要は、ぼりってるのはここが危険だから、嫌なら死ねと言う事か。嫌いじゃ無いその考え。逆に好きだ
「基本はいくらだ?」
「銅貨5枚でございます」
なるほど、基本は5千円、行商人は5千万=冒険者はそれだけ儲かり、ぼりれると言うことか。
「お察しありがとうございます。」
「それで先行投資の転送石どうなさいますか?買う場合契約を行わせて頂きます」
「良いだろう買おう、契約はどんなのだ?」
買わなければ、ここで死ぬのを待つだけ、スキルを使えばなんとかなるが俺はチートは好きでは無い。
「立って居て下さいそれだけでございます」
立っていると、リジィが何か唱え始めた
「我ら行商人と契約者は、盟約にしたがい契約を!たがえた者は、その身を持って償え!行商人専用スキル<コントラクト>
コントラクトとリジィが言った瞬間、俺の右手から、血が出る。不思議と痛みは無い。
コントラクト・・・専用スキルとは多分行商人のデフォスキルなのだろう。
リジィは何処からか出した紙に俺の血が向かって行き、名前が書かれる
契約者:リジィ
契約者:鞍馬誠
契約内容
行商人リジィを贔屓する事。死んだ場合契約は破棄される。
違反した場合、違反したものは絶対服従か死の2択である。決定権は違反者には無い。
リジィは言う
「契約内容はよろしいでしょうか?」
俺もそれに応え、リジィに言う
「それで構わない」
「では、転送石でございます」
「これからの活躍を期待しております、何か用がある時は、テレポートカードでお呼び下さい、お待ちしております」
どっちみちカードは使わされる方向に持って行かれた、リジィの策略のはず。
「では、お気をつけて、五武運を」
「忘れずに、ステータスの隠蔽はこの世界では常識です」
リジィは最後まで俺の心を見通し、俺は貰った転送石を使い最初の街、冒険者の希望へと向かう。
最後にリジィは、爆弾発言を残して俺の視界はホワイトアウトした。
読んで頂きありがとうございます。
書くの10時間はかかってるんですが、短い!すいません。
主人公チートですね(笑
ですが主人公は鬼畜それは己にもです。
ですからチートは好きじゃ無いのですが・・・無双は大好きです。