2話。セーフティゾーン
「危なかったっ!死ぬ!死ぬ!まず何処かセーフティゾーンを・・・」
「まず、この異世界にセーフティゾーンってあのか?」
セーフティゾーン・・・これは、モンスターが入れない場所の事である。
装備を整えるのも良し、回復に勤めるも良し、寝るも良し。そんな場所である
そんな時脳内アナウンスが流れる。
ピコーン
この樹海エリアは、広いのでセーフティゾーンは存在します。
「まずはそこを探すしか無いか・・・」
「ステータスチェックしてる間に後ろから・・・なんて悪い冗談だ・・・」
「さっきから俺の頭の中でアナウンスしてる奴はなんなんだ?」
おもむろに、誠が独り言を言っていると返事が返って来る。だが、歩みと警戒は怠らない。
ピコーン
「私は、冒険者育成補助プログラム独立型魔法陣組み込み式AIです」
「う?うーん?育成?プログラム?」
ピコーン
「文字通りの意味です。補足しますとこの世界ではモンスター(魔物)が居ます。これは永久に自然発生しますので、定期的に狩を行う人が必要なため優秀な人材を・・・。」
話を聞きながら歩いていると前にモンスターが・・・。今度は樹が歩いている。
誠が警戒、戦闘を始めるとアナウンスが自動的に止まった。
「またかよ、今度はウッドマンか・・・人の2倍はあるな。遠目から見たらただの樹だぞ」
誠はルートを変えて、戦闘を回避する。するとまたアナウンスが
ピコーン
「・・・人材を育成するためのプログラムです。冒険者はギルドの依頼を受けてお金を稼げますが、命がいくつあっても足りないので人材が足りません。だからこその育成プログラムなのです。」
「いやいや、なのです。じゃねーよ、俺は冒険者決定かよ!別にね、冒険者でも良いけどね」
ピコーン
「誠様言質を取らせて頂きました。冒険者の世界にようこそ!質問は私AIに聞いてください。」
「急に言質とか怖いこと言うなよ・・・後で証拠として言い逃れできないようにするのか・・・」
「どんだけ人足りないんだか・・・」
そんなことをAIと話している間にセーフティゾーンらしきものが見える。
実際はただ樹が円状に周りが覆われているといっただけ、大きさは大人が15人入れれば良い方の大きさである。
「ん?あれはセーフティゾーン?」
ピコーン
「第4セーフティゾーンでう。」
えっ?今AI舌噛まなかった?まさかな笑
「第四って事は、六、七、八・・・とあるのか?」
ピコーン
「樹海のセーフティは六までです。セーフティゾーンには、ニ、四、六には転送装置が存在します。そこには、ぼったくり(ry」
「行商人が居て回復薬なども買えます。」
なるほど・・・ぼったくりと聞こえた気がするが気のせいと言うことにしておこう。
まずは、ステータスとスキルの確認と行きましょうか‼︎
もう日が暮れてきている。
今日は寝て、明日確認しよう。お腹も減ってきていることだし、体力温存と言うことで・・・。
俺の一日目の異世界冒険は、内心むっちゃ楽しかった笑。
読んで頂きありがとうございます。
まずは2話目です。
解説が多い!多い!申し訳ありません。直ぐにでも、本編を・・・。