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:『幼馴染の美少女を俺好みに着せ替えたら、学園最強になってしまった件について』  作者: Studio CoMind


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3/5

「先輩、僕たちを囮にして逃げたはずなのに、どうしてそんなにボロボロなんですか?」

学園に入学して一週間。

 Sクラスという看板は、時に嫉妬と悪意の的になる。

 特に、実力主義を掲げるこの学園の「合同ダンジョン実習」においては。

「おい、1年のゴミ共。遅れるなよ?」

 薄暗い地下通路。湿ったカビの匂いが充満する『旧王都の地下墓地カタコンベ』を、俺たちは歩いていた。

 先頭を行くのは、3年生の木崎きざきという男だ。Cランクの剣士で、典型的な「新人いびり」を生き甲斐にしているタイプである。

 俺とリコは、彼ら3年生パーティの「荷物持ち」として強制参加させられていた。

「……ねえケイ。私、あの人の背中、蹴っ飛ばしていい?」

 リコが巨大なリュックを背負いながら、殺気立った小声で囁いてくる。

 彼女の身体能力なら、荷物が何キロあろうと関係ないが、扱いの酷さに腹を立てているようだ。

「我慢しろリコ。今回の目的は『単位』と『ドロップ品の回収』だ。彼らを殴っても1イェンにもならない」

 俺は眼鏡の位置を直しつつ、冷徹に告げる。

 それに、俺の『解析スキャン』には既に映っているのだ。

 この先に待ち受ける、悪意ある未来が。

 ◇

「おい、ここを調べろ」

 木崎が指差したのは、あからさまに怪しい巨大な鉄扉だった。

 壁には『死者の眠りを妨げるな』という警告文。

「わかりました」

 俺は何食わぬ顔で扉に手をかけ――少しだけ開いて、リコの手を引いて中に滑り込んだ。

「――かかったな、バァーカ!!」

 ガチャンッ!!

 背後で扉が閉められ、重い施錠音が響く。

 同時に、扉の向こうから木崎たちの汚い笑い声が聞こえてきた。

「ギャハハ! そこは『モンスターハウス』だ! 中のアンデッド共を引きつけておいてくれよなァ! 俺たちはその隙にレア宝箱の方へ行かせてもらうからよ!」

「せいぜい時間を稼げよ、Sクラスの落ちこぼれ共ォ!」

 遠ざかる足音。

 残されたのは、俺とリコ。

 そして――

 ゴゴゴゴゴゴ……

 暗闇の奥から無数に浮かび上がる、赤く光る眼。

 カチ、カチチ、と骨が鳴る音が広間に響き渡る。スケルトン・ナイト、ゾンビソルジャー、そして奥には中ボス級の『死霊魔導師リッチ』の姿。

 その数、およそ100体。

「け、ケイ……これ、ちょっとマズくない!?」

 リコが青ざめて俺の袖を掴む。

「私の拳じゃ、骨は砕けても霊体には効かないよ!?」

 リコの『身体強化』は物理特化だ。物理耐性を持つアンデッドの群れは、相性最悪の相手。

 普通なら絶体絶命。

 だが、俺は懐中時計を取り出し、時間を確認した。

「……計算通りだ」

「え?」

「あの馬鹿たちがいては、お前の『真の力』を使えないからな。――好都合だ、リコ」

 俺はリコに向き直り、その健康的なボディラインを舐めるように視姦スキャンする。

 アンデッド特攻。神聖属性。

 今のリコに最適な衣装ソリューションは、一つしかない。

「リコ、脱げ」

「はい!? 今ここで!?」

「神聖魔力を全身の毛穴から放出するためだ。布面積は極限まで減らす必要がある」

「ま、また適当なこと言って! 絶対趣味でしょ!?」

 文句を言いながらも、リコは俺を信じている。

 迫りくるスケルトンの剣を避けながら、彼女は覚悟を決めた瞳で俺を見た。

「……信じてるからね、ケイ!」

 俺は指を鳴らす。魔力が奔流となってリコを包み込む。

 「――展開ドレス・アップ!」

 光が弾ける。

 無骨なリュックも、野暮ったい指定ジャージも消え失せた。

 現れたのは――

 紅白のコントラストが鮮烈な、『退魔の巫女服・改』。

 だが、それは神社にいる巫女とは似て非なるものだった。

 上衣は袖がなく、リコの白く滑らかな二の腕と、無防備な脇が完全に晒されている。

 はかまであるはずの下衣は、驚くほど丈の短いミニスカート仕様。

 動くたびに、太ももに食い込む純白のがチラリと覗く。

「ひゃうっ!? す、涼しすぎるんだけど!? なんか脇とかスースーするし!」

 顔を真っ赤にして身をよじるリコ。

 その艶めかしい姿に、襲いかかろうとしたゾンビたちが一瞬止まった(ように見えた)。

「『神楽かぐら』を舞うには、腕の可動域と脚の自由度が必須だ。それに、その『脇』と『太もも』こそが、神気を大気中に散布する排熱口ポートとなる」

「絶対嘘だぁぁぁぁ!!」

 叫びながらも、リコは踏み込んだ。

 その瞬間、彼女の全身から眩いばかりの浄化の炎が噴き上がる。

「うりゃあぁぁぁッ!!」

 リコが回転し、ミニスカートを花のように広げながら回し蹴りを放つ。

 ただの蹴りではない。聖なる炎を纏った一撃は、触れただけでスケルトンを灰へと変える。

 ドォォォォン!!

 一撃で10体が消滅。

 リコは止まらない。

 舞うように、踊るように。

 晒された脇や太ももが汗で光り、その美しさが聖なる力となって死霊たちを浄化していく。

「す、すごい……力が湧いてくる……!」

「そうだリコ。今の君は尊い。最高にエロ……いや、神々しいぞ!」

 奥に控えていたリッチが悲鳴のような詠唱を上げるが、遅い。

 リコは一足飛びで懐に入り込み、光り輝く掌底を叩き込んだ。

「悪霊退散ッ!!」

 閃光。

 部屋中のアンデッドが、一瞬にして光の粒子となって昇天した。

 ◇

 数十分後。

「はぁ、はぁ……死ぬかと思った……」

 木崎たち3年生パーティが、命からがら扉の前に戻ってきた。

 彼らは「レア宝箱」どころか、別の罠にかかって装備はボロボロ、ポーションも使い果たしていた。

「くそっ、あの1年共……どうせ中で食い殺されてるだろうが、荷物くらいは回収してやるか……」

 木崎がニヤつきながら、鍵を開ける。

 中には、無残な死体が転がっているはずだ。

 ギギギ、と重い扉が開く。

 そこにあったのは――

「あ、お疲れ様でーす。遅かったですね先輩」

 山のように積まれた『高純度魔石ドロップアイテム』の上に座り、優雅にお茶を飲んでいる俺の姿だった。

 そしてその横には、制服(戻した)に着替えたリコが、屈伸運動をしている。

「な……ッ!?」

 木崎たちが目を見開き、顎が外れんばかりに驚愕する。

「て、テメェら生きて……!? い、いや、モンスターハウスはどうした!?」

 俺は眼鏡を押し上げ、冷ややかな視線を彼らに向けた。

「ああ、魔物なら全部『掃除』しましたよ。先輩たちが逃げ回っている間にね」

「そ、そんな馬鹿な……! あそこにはリッチが……!」

「いましたねえ。まあ、うちのリコにかかれば雑魚同然でしたが」

 リコがニカっと笑い、俺の肩に手を置く。

「ケイのおかげで楽勝でした! あ、この魔石、全部私たちが貰っていいですよね? 先輩たち、何もしてないし」

「ふ、ふざけるな! それは俺たちの成果だ!」

 木崎が剣を抜こうとする。

 だが、俺は一歩前に出て、彼のボロボロの剣先を指先で弾いた。

「おや? ギルド規定第4条。『パーティを意図的に危険に晒した際の救助費用は、加害者が全額負担する』。……今の会話、全部録音してますけど、聞きますか?」

 俺が取り出したボイスレコーダーを見て、木崎の顔色が土気色に変わる。

 学園側にバレれば退学処分は免れない。

「ひっ……!」

「さて。口止め料として、今回の報酬は全額頂きます。それと――」

 俺は木崎の耳元で、楽しげに囁いた。

「今後、俺たちの邪魔をしたら……次は『掃除』されるのはアンタたちですよ?」

 木崎たちは悲鳴を上げ、蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていった。

「……あーあ。行っちゃった」

 リコがつまらなそうに呟く。

 俺はため息をつき、山積みの魔石(推定数百万イェン)をリュックに詰めた。

「帰るぞ、リコ。今日は焼肉だ」

「やった! ……でもさケイ」

「ん?」

「さっきの服……その、嫌いじゃなかったかも。ケイが喜んでくれるなら、また着てあげてもいいよ?」

 上目遣いで頬を染めるリコ。

 俺の心臓が一瞬止まりかけたのは、ここだけの秘密だ。

 俺たちは、また一つ強くなり(そして懐も温まり)、地上への階段を登っていった。

【読者の皆様へのお願い】

ここからが作者の勝負どころです……!

少しでも「面白かった!」「リコ可愛い!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、

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皆さんの応援ポイントが、ランキングを駆け上がるための最強の装備バフになります!

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