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第95話 世界が動く――新たな依頼と、呼ばれし地

翌朝。

蒼紋都市・ギルド支部。


普段静かな依頼掲示板の前には――

人、人、人。

そして全員が、ミナたちを見る。


職員が震えた声で書類を抱えてくる。


「み、ミナ・シュメール様……

そして“独立者守護剣士”カイル様……

本日届いた依頼は――こちらです。」


机に積まれる書類。

高さ――膝上。


ラウルが口を開けたまま固まる。


「……いや多い!!!」


リアは冷静に分類し始める。


「帝国から10件。

王国から12件。

教会関連6件。

民間研究機関と商会合同依頼が18件……。」


ミナが震える声で呟く。


「……え、そんなに……?」


ラウル「お前昨日国の英雄級ぶっ倒したんだぞ!?

そりゃ世界動くわ!!!!」


カイルは無言のまま、ひとつの封筒を手に取った。


その封には――見覚えのある紋章。


リアが息を吸う。


「その紋章……

古代遺跡管理協会ルーン・アーカイブ。”

研究機関ではなく――

“歴史の番人”。」


ミナの瞳が揺れる。


(……遺跡。

あの時の……記憶の残響、試練、そして“未来認証”。)


封を開くと、たった一行。


――《来い。場所は覚えているはずだ。》


紙には地図。

場所は――


“刻印の砂海サンドルーン”。


砂漠の中央。

古代文明最大の禁域。


ラウルが叫ぶ。


「おいおいおい、あそこ魔物・盗賊・宗教勢・遺跡暴走の全部盛りだぞ!?

行ったら死ぬやつだ!!!」


リアが淡々と言う。


「行かない場合――

“独立者の認証自体が未完扱い”になる可能性あり。」


ミナの心臓が跳ねる。


(つまり……ここが本番。)


カイルは紙を折り、短く言う。


「行く。」


ラウル「早い!!!!」


ミナは微笑む。


「……わたしも行く。」


リアは溜息をつきながらも笑った。


「もちろん同行します。

あなたが倒れたらいけませんから。」


こうして――

目的地が決まった。


◆しかし――その瞬間


ギルドの窓が震えた。


次の瞬間――


爆音。


外が炎に包まれる。


ミナが振り向くと、

空に浮かぶ巨大な影。


黒い翼。

魔力結晶を背負い、複数の砲塔を持つ――


魔導兵器“ドラゴンドレイク・アームズ”。


リアが顔色を失う。


「……軍用規格……!!

しかも改造型……!!!」


砲塔がミナたちに向けられる。


そして――放たれる光。


――破壊光線。


ラウルが叫ぶ。


「撃つの早すぎるだろ!!!?」


カイルが瞬時に反応。


ミナを抱き寄せ、


「伏せろ!!!」


光が地面を抉り、爆風が広がる。


ギルド入口が吹き飛ぶ。

炎と砂と瓦礫が巻き上がる。


そして――

機体から声が響く。


《ターゲット:ミナ・シュメール》

《優先度:最上位》

《確保・回収指令発動》


ミナの拳が震える。


(また……奪いに来た……

でも。)


ミナは立ち上がる。


涙ではなく、怒りでもなく――


覚悟。


「……来るなら、倒す。」


カイルが剣を構える。


ラウルが拳を鳴らし、


リアが魔術陣を展開しながら言う。


「敵がどれだけ動こうと――

ミナが選ぶルートは変わりません。」


ミナは叫ぶ。


「全員――迎撃!!!」


──第96話へ続く

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