私、今日もブスかしら
掲載日:2025/09/04
ありのままの自分を認める事がどんなに辛い事か、私は知ってる。
私は自分に自信がない。何度も鏡に映る自分を見て、感じた事だ。
綺麗になりたいがために、私は自分の髪型にも嘘をつく。うずの位置に逆らって分け目を無理矢理作る。生まれながらのものに逆らう。私は悩んでいる。
夫が生きていた時、夫はよく私に「おい、しのぶちゃん、今日もブスだね」と言った。
ああ、懐かしい。思い出すと、一聞すると言葉は冷たいが、本当のところは深い愛ある気持ちに心が和らぐ。
幼い頃、クラスメイトにからかわれ、逃げる相手のランドセルを傘で思い切り何度も叩いた。家に帰り、「何これ、傘折れてるやかないか!」と母に気付かれた。私はからかわれた話をした。
「そんな程度の低いの相手にしたらあかん!」
悔しい。私は素直に話した。
「だって、私だけじゃなくて、お父さんやお母さんの事も馬鹿にされたと思って、許せなかったんや」
年老いた私は、髪の毛を触りながら今日も夫の遺影に話しかける。あたたかい一筋の涙が頬を伝った。
「私、今日もブスかしら」




