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第79話 白鳥社長仲間になる。


1904年11月


結城

エドワード卿が英国に帰国したあと、後任にとしてこられたウィリアム・ジョン支店長にお願いしてタイヤ製造メーカーのダ〇ロ〇プとの交渉窓口なってもらった。


アジア向けのタイヤ製造工場を土地と建物をこちらで用意して、タイヤ製造機器と製造方法の為の指導員をダ〇ロ〇プから出してもらう条件で日本での共同経営会社をつくることになった。言わゆるジャパンダ〇ロ〇プとも言える会社だ。これで高性能なタイヤが作れることになる。おそらく英国本社よりすごいタイヤを作るつもりだ。年明けにも設備器材と人員が日本に送られることになった。


それから俺は日本の家電製品やラジオに無線機などの近未来製品の開発を一挙に促進させようと、白鳥電気の白鳥礼司社長に俺が未来から来たことを話そうと思った。玲子さんの事は秘密にして彼女にも協力してもらおうと思い芝居をお願いした。、そして二人を自宅に招いた当然、姉さんもいっしょに出迎えた


居間のソファーに座り周りをきょろきょろ見渡し落ち着きがない白鳥社長、俺に何か聞きたそうだったがとなりには玲子さんが笑顔で座り、幸子ちゃんが出してくれたお茶を飲んで落ち着いた所で向かいに座った俺と姉さんは目を合わせ、これから社長がどんな反応するのかな~とワクワクしながら、静かに話した。


「白鳥社長、、ちょっと驚くかもしれませんが僕と姉は120年後の未来からきました。」とストレートに話した。


「えっ、、、」と言ってビックリした顔をする白鳥社長


「なに、冗談いってるの、、どうやったらそんな事ができんの、、」とお父さんにかわり疑うふりをする玲子さん


うなづく社長、、


そう言われて俺と姉さんがいつどうしてこの世界に来たのか2025年3月未来のあの日に起きた天変地異について説明した。


そして渋沢先生や風間社長と知り合いこの事を知っており仲間になって、この時代にない薬や製品を作って会社を大きくしている話しをした。


そこで玲子さんがまた登場して

「え~、そんな不思議な事が起きたの、未来の白鳥電気はどうなるの、、」

と聞いてくると白鳥社長も気になり身を乗り出し、俺達の顔を見てきた。


そこへ姉さんが

「今の白鳥社長がお仕事を頑張りまして、未来では世界でも有数の電化製品販売会社になります。」とちょとではなくデカいウソをついた姉さんだった。


そこへ玲子さん打ち合わせと違うデカいウソに笑いながら、

「エ~すご~い、そんな立派な会社になるんですか、お父さんすごいじゃないの、、」と白鳥社長のハートをくすぐる玲子さん


「、、、、、、」口を開けてまだ話についてこれない白鳥社長


俺と姉さんはいつもと同じようにスマートフォンを出すとこの機能について説明した。


そしてその場で写真や動画を取って画面をみせると

「これが未来の技術の一つです。このガラス板の本来の目的は世界中どこにいても知り合いのこれと同じガラス板で会話する電話器です。」これが120年後の

技術の結晶です。


「こ、これは、どうやって、この画像を記録しているんだ、信じられない、フィルムで活動写真を見た時もたまげたが、こんな薄いガラス板の中に写真や動く景色が、、どうやったらこんなものがつくれんるんだ~、、、」と言ってさすが電気に詳しい社長はスマホの動画を見入っていた。


そこへ

「さすがだわ、、日本人も120年もの未来ではすこんなすばらしい物が作れるのね、、ひょとしてこの家も120年後からやってきた家なの、、」と別ネタをぶち込む玲子さん


「そうです、、どうぞ白鳥社長、120年後の家電を見てもらえますか、説明しますよ、、」


そう言って天井の照明の明るさをリモコンで調整して見せると、


「なんじゃこれは、なんで明るさ調整ができるんだ、電力調整は分かるが無線でできるのか、、すごい、、」


原理なんか知らないので、うまく説明できないがともかく120年後の電気製品を次々見せた、一番驚いたのは台所の”IHのクッキングヒーター”である。


ガス会社はすでにありガスコンロも少しではあるが出始めた時代である。そこにはコンロも何もないただの台所の平な金属テーブルにナベやヤカンの水が沸騰するのをみて驚いていた。そして最後にこの家の電気動力が太陽光で発電していると言ったら目を回してソファーに座り俺達が未来から来たことを信じてくれた。


これ以上難しい話をしても頭が回らないだろから、これから起きる未来の話しをお茶を飲みながらはなした。


「社長これから日露戦争がどうなるかお話しします。、、」


「えっ、、あっ、、、そうか君たちは未来からきているからもう結果は分かるのか」


「はい、これは歴史の授業でならいます。来年の3月頃に満州の奉天でロシア軍

と大きな戦いがありこれに勝利します。その後に5月にロシアのバルチック艦隊がやってきて対馬沖で連合艦隊との一大海戦となります。」とそこでじらして俺はお茶を飲んだ。


「日本は、、連合艦隊は、、どうなるんだ、、」


「ビックリしないでください、バルチック艦隊、戦艦8隻を含む総数30隻近くの敵に対して戦艦が4隻しかない連合艦隊は、敵のほぼすべての主要戦闘艦を撃沈か捕捉して連合艦隊は小型艦数隻の損失で世界中が驚きます。この先の未来でもこの戦いは歴史に残るワンサイドゲームとなって語りづかれます。そして来年の9月にこの戦争は終わります。」


「ほんとか、、あああ、よかった。日本はロシアに勝つのか、、」


そう言ってお茶を飲み干し、ホットする白鳥社長であった。

そうして俺はガレージにある昭和家電を見せて、社長はさすがに商売人で冷蔵庫や洗濯機に掃除機に興味を示してこれは、作れるじゃないか、、素晴らしい生モノがすぐに腐らないし冷たい飲み物が作れるじゃないか、氷も自宅で作れていう事ないよ、、、と子供が宝の山を見つけたように喜んでいた、、すべて社長の自宅に運んで見本にしてもらったのである。



        ~~~~~~~~~~~~~~~~~


日帝大医学部薬物学

城島助教授

”いったい誰が新聞社にチクったんだ!” 今朝の新聞『日本』の第一面に「ノーベル医学賞の上杉先生と城島先生、、次は労咳治療薬を完成させる。」おかげでこれを読んだ他の新聞社が多数押しかけてきた。医学部の一部の関係者と薬物学の研究生だけで情報を管理して治験を進めていた。


ストレプトマイシンの効果を確認して副作用がでないか十分に検証しなければいけないのに、こんな先走った記事が国民に知れ渡ってしまった。


日本の国民病ともいわれた感染症だどれだけの患者がいると思っているんだ。 みんな治療薬もなく完治できないでいると思っている患者が自分の病気が治ると思っちまうじゃないか、、まだ薬の生産は数十人分の治療しかできない権力者が横やりを入れてこなければいいんだが、、、すぐに医学部の上杉教授の部屋に行って対策を練る事にした。


尚美

午前中に自宅から持ってきたX線防護衣とレントゲン室の施設基準、つまりレントゲン室の周りを厚いコンクリートで囲いドアは鉛のを含んだ素材や操作室はレントゲン室とは別に設けたりと細かく書いた資料を北大路医局長に渡した。


「毎日たずさわる人がX線に被曝しない工夫が必用だから気をつけてね、」と言うと


「 ”御意!” ありがとうございます、、」


「それとサリバン先生、この放射線の被曝が体に悪い事を調べて、この防護衣と頂いたレントゲン室の施設基準を学会に発表してもよろしいでしょうか、」


「そうね、いいけど、私の名前は出さないでね、、」


「えっ、出さなくてもいいですか、、」


「出さなくてもいいの、、分かった!」


”御意”と大きい声を上げて返事をする北大路医局長


※翌年に彼は放射線に毎日たずさわる人たちが過去、体調不良になった事例を細やかに調査してこれが長期の放射線被ばくによって健康被害が起きる事を発表した。北大路先生の名前は世界に広がり彼の作った施設基準が、世界の基準となって鉛入りのX線防護衣が普及していくのである。


約束のX線防護衣を渡して医局に戻ろうとする尚美、そこには大勢の記者が医局の前にたむろしていた。


「何かあったんですか、、、」と一人の記者に聞く尚美


「ああ、、姉さんここのお茶くみの人かい、ここの偉い先生がまたとんでもね~、薬を作っちまったのさ、、今朝の新聞見てね~のかよ、、」


「はい、、何の薬ですか、、」”まさか、、ストレプトマイシンの事ばれたのかしら、、”


「労咳を治す薬だよ、、」


”あ~やっぱり、、くそ~誰がしゃべったのよ、、”

「あの~、、その記事の情報は何処から出て来たんですか、、」


「たしか、、新聞『日本』に今、連続小説を書いて若い野郎達に人気のある小説家で正岡とか言うやつがここの上杉教授から聞いた話とか言ってたぜ、、」


”マ、サ、オ、カ、あん畜生~ なんでもべらべらしゃべりやがって、ひとの家でもうまいもんがあると必ず食いにきやがる、、今度会ったらぶんなぐってやる、”



最初の頃はあんなに慕っていた尚美だが、今では呼び捨ての存在になっていたのである。



その日の午後に講堂で記者を集めて、学長と部長それに上杉教授と城島助教授が状況の説明を行い、その薬がストレプトマイシンと言って確かに労咳を完治させる効能があるが、まだ副作用の危険があり治験で調査している段階であると説明した。これが日本中に普及するのにはまだ時間がかかると発表したのである。










つづく、、、













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