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第47話 エドワード卿の送別会

いつも読んでいただいてありがとうございます。



それでは、、はじまり、、、はじまり、、、


1903年9月のある日


デービス・エドワード卿から連絡がありついに英国に帰る時がやってきた。


当日こちらでの知人達がエドワード卿の邸宅に呼ばれて送別会と新たにやってきた後任のウィリアム・ジョンご家族を紹介していた。



俺はタキシードをきてエドワード卿の邸宅に伺ったそしてエドワード卿の紹介で後任のウィリアム・ジョンご家族にご挨拶してエドワード卿の長女で赤毛のデービス・サラが待つテーブルにいった彼女も21歳になってずいぶん大人の女性になったよ。となりには長男ジョーンズも18歳になっていた背もずいぶんと伸びてほぼ俺と同じくらいになった。



サラが俺の為に飲み物とつまみを持ってきた。そしてグラスを俺に渡すと「もう、これでお別れね、、、、」とさびしそうに言うと俺の持っていたグラスに

カチ~ンとあてて飲み干した、、俺は長男ジョーンズのピアノの先生という事で前は定期的に遊びに来ていたそして夕食をごちそうになりエドワード卿とお酒を交わしながら仕事の話しやら日本の話しをして盛り上がりいつも一泊して朝には帰った、、その都度、、長女サラは喫煙室から出てくる俺を柱の陰から飛び出してくると腕を引っ張り客室へと連れ込んで朝まで美味しい事をしていたのである。


サラのことは好きではあったが、まだスーザンを忘れられないでいた、、もし俺が結婚するんだったらデービス・スーザンと思っていたからだ。


宴もたけなわとなり、誰かが長男のジョーンズにピアノの演奏を頼んでいた、彼は俺なんかより何倍もピアノもうまくなって、あの伝説の曲は歌わせると俺よりもうまいよ~


何といっても彼らの国の名曲じゃないか、、長男ジョーンズが後任のウィリアム・ジョンご一家にあの名曲を唱って聞かせていた。


ウィリアム・ジョンご一家もあの時のように感動して、、アンコールを連発、英国にもどったらこれで何人の女の子を泣かせるのか、、、、あっ、、こっちを見てウィンクしてきたよ~、、、あ~あもうまわりには熱い瞳をした少女達が囲んでいるよ、


サラはここに来てからず~と俺の左腕に、自分の右腕を絡ませてとなりに座っているよぜんぜん離れない、、右のおっぱいをぐりぐり左腕に、、たまに右腕を離すと人目がないのを確認してテーブルの下で俺のちび亀ちゃんをもみもみと、、


両親も公認のような関係だが、、やはりそこは御貴族様の世界、彼女もわかっているさ、、英国に帰ればその高貴な御貴族様のお相手を見つけて高級なサラブレットの血を繋ぐ牝馬になるのさ、、


彼女にとってきっと今が一番幸せな時間かもしれない、、御両親もそれがわかっているのかだまって笑顔でみていた。


駐在武官のクリストファ・マーク少佐も、いっしょに帰国することが決まった彼も、先程、お別れのスピーチをしていたよ。やっと新婚の妻の元に帰ることができると喜んでいた、、、、、



食事も終わり、喫煙ルームに男達が移動を始めた、、俺はあのピアノに近づき天板をやさしくなでながら



”しばらくはお別れだ、、きっとまた、お前さんとはまた合いそうな気がする、それまではこの家族をちゃんと見守っていろよ、フフフ”そういって天板をやさしくなでた、、、






エドワード卿、、火がついた葉巻をす~と吸うと、、ぷは~と煙を出して

「ユウキ、、どうじゃ、儂の息子(義理)になるか~、」




結城

”ギャ~、、いきなりアームストロング砲をぶっぱなしてきやがった~、どう、どう、、どうしよう、、、やっぱり、、責任とるの~オレ、、”


あの~、、お嬢さんが、、サラお嬢様が~ですね、”私を召し上がれ~”と、、言うので、、あまりに、それは、おいしそうで、それでゴチに、なりました、えっ、、何回、、あの~、いっぱい、、コチラからせまってません。


なんて言えるか~、、、どうする、、どうする、、え、結婚するの~”


と、何をいったらいいか、しどろ、、もどろ、、汗いっぱいの結城、、



それを見兼ねた親友のマーク少佐

「エドワード卿、なにを御冗談を、、、サラお嬢さんは、もどればエディンバラ公の御子息とのお話しがまっているじゃないですか、、」



エドワード卿

「ワッハハハッハ~、、そうじゃった~、、すまん、すまん、ユウキ、、まあ~、、娘の親としては、、どっちがいいのかなと、、」


結城

”ハ~、ハ~、助かったぜ、、親友、、やっぱりお前しかいないよ、、”


エドワード卿

「ユウキ、、、やっぱり日本はロシアと戦争になるのか、、」


結城

「ぜったい戦争になります。、、おそらくは来年の2月には開戦になると思います、、」


エドワード卿

「あそこは、、ヨーロッパでも最大の国だ、、ロシアは強いぞ、、満州にも何十万も兵士を送るだろな、、日本は勝てるかな、、、、、」


マーク少佐

「エドワード卿、、日本軍も強いですよ、、何よりも我慢強い、日本人の精神力は一兵卒からすごいですよ、、それに比べて、ロシアの熊と言われてますが文字が読めない兵士ばかりだし酒ばかり飲んで不平不満を言って働かないし、私は日本が勝つと思いますよ、、」


結城

「日本は強いです、、何年も前から戦争の準備をしています、、ただ、、金がない、、来年の2月におそらくエドワード卿のお国に戦費調達のために戦時外債を買っていただくためお願いに行くかもしれません、、そのときは僕も同行するつもりです、、、」


エドワード卿

「えっ、、ユウキ、、来年英国に来るのか、、本当か、、それじゃ、、そん時は家に泊れ何日いてもいいぞ、、場所は、、、」


結城

「あっ、、だいじょうです、、知っています、、ロンドンのセントジョーンズですよね~アビイ・ロードが近くにあって端から端まで100mはありそうな豪邸で見上げるほどの玄関が、、、う~ん、あれ、これって、まだ先、、」


エドワード卿

「えっ、、なんで知っての、、」



結城

”ギャ~、ど、どう、しよう、、またやっちまった~、どやってごまかそう、”



結城

「マ、マ、マーク少佐から、はい、そうですマーク少佐から聞きました!、」


マーク少佐は笑って見ているだけ、、友よ、本当にいい奴だよ、、



そんな、、ひとりで漫才のようなことをしていたら、、となりに米国最大の商社モーガン社のスケベ長男ダニエル日本支社長が座って話しかけてきた。


ダニエル

「へい、、ユウキ、、このあいだはありがとう、、やっと治ったよ、、ほんと2週間、、女を我慢して、大変だったよ、、」



そうだ、、このスケベのダニエルは前に(5000万円)だしてせっかく梅毒の治療したのに、、またこのあいだ梅毒に罹り治療したんだ、、、もう俺は事業でずいぶん稼いでいたので二回目は金をとらなかったよ、、いつもマブ達のようにパーティーなんかで会うとまとわりついてくるまあ、年も近いし話して面白い奴なので俺もきらいではないが、、


結城

「どこで、、遊んでだよ~、、そんなに日本の女とやるなら、、吉原遊廓よしわらゆうかくみたいなちゃんとしたところで遊べよ、、」


ダニエル

「へへへ、、つい、、横浜の街角に立っていた、いい女だったんだよ~、、向こうからさ、、遊ばない~、、て英語しゃべれるんだぜ、、つい、」


結城

「そう~いうのが、、やばい女なの、、いいげん勉強しろよ、、」


ダニエル

「やっぱり、そうだよな~、、ところで金は要らないていうけど、、それじゃなんかいるもんでもないか、、何でもいいぜ、、ユウキにはいろいろと日本の事も教えてもらっているし、、借りばっかりだよ、、何でも言ってくれ、、」


それを言われて俺はひらめいた、、そうだ、銃だ、、銃がほしい、、これからきっと姉さんは旅順に行くと思う、戦場だなにがあるかわからない、自衛に武器が必用だ、、俺は根っからのミリタリー系のマニアだ、コルト社・ガバメントM1911がほんとはいいが、まだつくってない、コルト社で、コルトのそうだあれだ、、西部を征服した銃だ、、ぜったいほしい、、



結城

「そうだ、、ダニエルの会社は武器も扱っているの?」


ダニエル

「もちろんさ~、、それが一番儲かるからね、、えっ、なんかほしい、、拳銃とかなんでもあるよ~」


結城

「ほしい!、ずばり、コルト社「シングルアクションアーミー(SAA)」「ピースメーカー」正式名称M1873、回転式拳銃とガンベルト2組、、」


ダニエル

「えっ、、な~にそんなに、銃にくわしいの、、それは米国人で一番人気だよ~、、売り込みでいっぱいあるからさ~大丈夫さ、それに、、ウィンチェスターライフルM1894、最新型も2丁つけてあげるよ~弾もいっぱいつけるね~、来週にでも自宅に届けるよ、、」



ゲッ、、俺は目がくらみそうになった、、西部開拓時代のアメリカにおいてウィンチェスター社が開発したレバーアクションライフルであるそれも最新型1894年型だ、俺は飛び上がって喜んでしまった。、、、、




こうして男達の楽しい時間もお開きになり少し酔ったおれはいつものようにエドワード卿の邸宅の客室に向かった、、





ここでいつもなら、柱の陰から赤毛のサラお嬢様が出て来て俺の腕を引っ張って連れ去るはずが、、、、、いない、、





ちょっと、、がっかりしながら客室に入り下着一枚になって寝ようと布団をめくったら、、、びっくり、、







そこに、裸のサラお嬢様が、こんばんわ~、、”召し上がれ~” 、と







俺は、”ごっつあんです”と、最後の晩餐を朝まで味わったのである、、、






つづく、、、、

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