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第26話 結城、毒まんじゅう仕掛ける

さ~て任侠、仁義、博徒、、〇い巨塔、権力をめぐる戦い、、、おもしろくなっていきますよ~~



それでは はじまり、、はじまり、、、


4月の末


医学部部長山口佐久衛門(附属病院院長)の部屋の前


”尚美”

私と上杉先生は昨日、第二外科教授中村正忠先生から会議の事を聞いた。私は血圧に関する医療知識が、この山口が発しただけで全国に普及しカルテにも記載されると言う事に驚かされた。やはりこの日帝大医学部はこの日本の医療の頂点だと再認識した。私の野望の為には、ちょっとだけいやだいぶ迫力にかけるがこの上杉先生を学部長の椅子に座らせることが目標だ。そして高血圧の事を聞いた、よくまあ~今まで何にもなかったのが不思議だった。年齢は55歳、退官するまであと10年それまでに上杉を鍛えてこのポストに相応しいキャリアにしようと思っていたが婦人科教授原平蔵のことが心の中で引っかかっていた。 


「上杉先生いい昨日の打ち合わせ通りお願いね。うまくこの”サクエモン”を味方にいれちゃいましょ、、、、、」


血圧を下げるテ〇ミ〇ルタンを私は医院から持ってきた持病の薬で毎日のようにお年寄りに出していた薬だ在庫はかなりあるが一生飲まなければならない。

他にあと3人いる、しばらく様子を見て、この時代の漢方で同じ効用の薬に変えようと企んでいた私である。



(テ〇ミ〇ルタンは、高血圧や心臓病の治療に使用される薬です。血圧を下げることは、将来の心臓発作や脳卒中を防ぐのに役立ちます。)尚美パパ


その後どうなったかと言うと学部長と内科の3教授(第一、二、三内科)には散々と高血圧の疾病がどれだけ恐ろしいか10倍くらいふかした話しを上杉先生がして、そのあと私が天使のように囁いた「これは英国で手に入れたまだ研究段階の試薬です、、とっても貴重なお薬です1日朝の食後1錠、、いいですか1日1錠ですよ、、、お金はいりません、、、、いつか、、いつか上杉先生のお力になってください、、、これはもう完治できない持病です、、、一生このお薬が必要になります、、、、、そして、恩を返していただくのに必要な時、、いい必要な時だよわかったの、、そん時になったら言うから、そん時この恩を返してちょうだい、、返してくんなきゃ薬はそこまで、、勝手に死んでちょうだい、、わかった、、わかったよね~ 、、御意は!!」



(なれない天使役にすぐ疲れて、いつもの悪魔に変貌する尚美であった。)尚美パパ



2~3日後、、薬は劇的に効いた4人とも平均血圧になったのである、やっぱりこの時代の人には未来の薬がよく効くと思った。薬は月末に1ヶ月分だけ渡していた。内科の教授たちからは第二外科の医局に毎月初めに大量の差し入れがあり若い医師達の腹を満たしてくれた。そして上杉先生は学部長の力により前倒しで6月1日づけで助教授となったのである。前の助教授は読者も作者も名前がわからないままご退場となったのである、、、





尚美と結城の自宅、6月のある日


”結城”

今日、薬学部の城島洋介助教授から電話があった、佐藤作治教授にペニシリンがばれてしまったと言ってきた。おれはこの医学部を裏で君臨する婦人科教授、原平蔵はらへいぞうについて城島先生から聞いていた。まだ、このことは秘密にしておきたかった。原平蔵はらへいぞうに今このペニシリンが知られると権力で取り上げられ何に使われるわからない。これは世界を救うといって過言ではない、この薬は上杉先生と作ってくれた城島先生が報われるような結果にならないといけない。


俺はすぐ決断してその電話で今週末、俺がどうしても挨拶したいから、、銀座のすき焼き屋にご招待したいと、、迎えの人力車もだすので、、そう言って間髪を入れず城島先生に次の策を与えた。城島先生にはこれは裏の仕込みになるから先生は、何の心配もいらないのでいつもの通りペニシリンの結晶粉末について研究を続けてくれと同行を断った。



裏組織”ベルナルド・アンドレ”に頼んで少しだけ日本語のわかる金髪の娼婦を2人借りた。彼には姉が店の子達の健康管理をタダでしてもらっているので喜んで二人を一晩借りられた。彼女たちにはアルバイト代だといって一人(20万円)を渡した1ヶ月の稼ぎだと言って飛び上がって喜んでくれた。そしていつも、外人マダムたちと遊ぶあの帝国ホテルのスイーツも一晩押さえて俺の毒まんじゅう作戦を開始しようとした。





「私もいく!!、、ぜったい行くから!、、肉食いたい!、、、肉くわせろ!!、、、」





こいつの事を忘れていた、、、、、、、、



”接待当日”


週末の夕方、日帝大医学部から1台の人力車が銀座のすき焼きやへと向かった。俺は店に外人の客も来るからと言って椅子とテーブル席の部屋を用意してもらった。到着するころをみはかり店の前でまっていた。そして人力車がやってきた。いつも使っている車夫さんなのですぐわかった。今日の手当はタップリ渡している。人力車から降りてやってきた、薬学部の佐藤作治教授だ腹はこれでもか~と出ており頭のてっぺんは薄いのでサイドの髪を伸ばし思いっきりてっぺんを隠すように横にかぶせている。典型的な女、酒、金が好きな奴だと見抜いた。俺は名刺をだしすぐに挨拶をした、ドレスを着たジュリエットとクララが「いらしゃいませ、~」と可愛い日本語で出迎え二人の金髪外人に挟まれ腕を組まれて部屋へと連れ込んだ。



最初に俺は今回の無礼を謝りあらためて新薬開発についてお願いしたさ、、、そして、、飲めや、、、肉食えや、、、触り放題だ~、、と金髪女を両脇にはべらせてるはずが15分ごとに交代して一人いなくなっていた。、、、はて??、、、、と思いトイレに行く振りして隣の部屋で一人すき焼きを食っているはずの姉さんの部屋に行くと、クララがいっしょにすき焼きを食っていた!!なに~~右手には高そうなワインが入ったグラスを持っていた。そういえばここに来た二人が「ジャンヌ!、、ジャンヌがいたわ!、、」と言って姉さんと何か話していたな~~~と思っていたら、、、、、、これか!!まあ、俺もいくら金で頼んだといってもあのジジィ~じゃ誰だって15分が限界だ~と思い我慢した。、部屋に戻り佐藤教授がそろそろ酒もまわり腹も満腹になったころ俺は聞き始めた、、、、、、


この時の事をまとめると下記の内容だ。


婦人科教授原平蔵が率いる最大派閥の内訳は外科の3人の教授と衛生学と法医学の5人以外の11名の教授が平蔵の派閥だった、、、、学部長山口佐久衛門の派閥は外科出身だからか~第一、第二、第三外科の3名の教授、あとの衛生学と法医学は中立的な立場と言っていた。そうか、、、、すでに平蔵は学部長の席を虎視眈々と狙って準備をしてきたんだと思った。外科に森林太郎をぶち込み外科1席を身内で固める気だ。、、そしてそのケツ持ちをしているのは河田金五郎、関西最大任侠組織淀川会の親分だ北九州で石炭輸送の仕事を一手に引き受け、刃傷沙汰にも動じず、炭鉱や川筋の気性の荒い連中を束ねていたそして力をつけてき、一大抗争のもと神戸の港湾沖仲仕を束ねていた任侠組織をつぶしその利権を手にした。関西でも大阪大抗争とよばれるやくざ同士の殺傷事件が相次ぎ警察だけでは収まらず陸軍がでてきたそうだ。そして彼は関西をまとめあげ関西最大組織淀川会を率いているという事らしい。



沖仲仕おきなかしとは、港から船への荷物の積込みや積み降ろしを行う労働者のことです。)結城パパ


どうも合法的に医薬品がらみであぶない薬を手に入れる為、平蔵のバックについているようだ、そして前の薬学部の教授も家まで関西ヤクザが乗り込み家族を脅したそうだ。


なんでもぺらぺらこいつは喋ってくれたぜ、、、


こいつはとんでもね~やつらが医学部を巣食っていると思った、、、、、、


その後どうしたかって酔わせた佐藤作治教授に帝国ホテルのスイーツに連れ込み、俺は隣の部屋も取っていたのでそこで待機していた。ジュリエットとクララがスイーツで教授の服を脱がし二人も娼婦だ裸になって教授がスケベになった隙に飲み物に姉が調合した眠剤をこれでもか~と入れて飲ませたのさ、、

そのまま朝までバタンキュ~となった。そして俺は部屋に行きベッドで裸になった教授に裸の金髪娼婦がこれでもか~と、いやらしいからみを演技させて、さりげなくスマホでとりまくった。二人には隣の部屋に荷物をもって案内してこの部屋も金は払ってあるから泊まっていけばいいと言ったが、二人は潤んだ瞳で俺に襲い掛かり俺は、、、、、、、「oh my god!」と叫んでしまった。



朝、、俺は目の下にくまを作りながら、、、、帰宅する列車の中で裏組織”アンドレ”が確か関東ヤクザとつきあいがあるといっていたがどうせショボい組なんだろうなあ~と思いながら紹介してもらおうと思っていた。



(違いますよ、結城、神田神保町に本邸を構える藤堂龍三を親分とした関東最大の任侠組織藤堂組、祭りの露天商の集団や的屋集団、博徒や土建屋などの荒くれども達の組が傘下にあり、総数28団体総勢約12000名をまとめる親分さんですよ。)少し自慢げに話す結城ママ



関西やくざがこのまま大人しくしているはずはない、平蔵がらみだけでなく必ず裏組織”アンドレ”達の拠点である横浜外人街や横浜港の港湾業務にも戦争を仕掛けてくると俺のカンは警戒音を鳴らしていた、、、、


なにか策を考えなければ、、、、、、、二人にすかり吸い取られた俺は何も浮かばなかった。




週末の接待からあけて月曜日の午前

薬学部佐藤作治教授の部屋


”作治”

先週は楽しかたな~~肉はひさぶりだった。それにあの金髪のおなごがよかった、、儂は初めて外人のおなごのおっぱいを思い切り揉んでやった。部屋ではおなご二人に裸にされた。ふたりの金髪のおなごの裸をまじまじみせてもらった。あそこの毛も金髪だ~と思っていたら、、、酒に酔うて寝てしまったらしい。気がついたら朝でだ~れもいなかった。儂はヤレナカッタことで気落ちしながらトボトボとホテルフロントにいくと、支払いは五条が払ったそうだ。それだけでなくフロントが人力車を呼ぶとその金も五条が払っていたそうだ。外人のおなごまで呼べてこんなに気が付く商売もんはこの日本におらんじゃろ、、、、五条結城か、、また会いたい、、、と思った、、、、



と、そのとき部屋の扉がノックされた。


儂はどうぞ~といった。「ごめん下さい~おじゃまします~~」と言いながら会いたいと思った男、五条結城が部屋に入ってきた、、、、、









つづく、、、、、、、






姉さんはどうしたかってジュリエットとクララ3人で肉5人前食って、高いワインを3本開けてごきげんで帰っていったそうだ。すき焼き屋の勘定は接待より高くついたぜ、、、、














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