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*PARADICE  作者: 横谷昌資
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parallel and cross

議論に必要なものは

自分の話を聞いて相手が変わる可能性を

最低限信じること

ではない


相手の話を聞いて自分が変わる可能性を

より良い方向へと変わる可能性を

受け入れることだ


そりゃ自分の話を聞いてくれる人の方がいいさ

穏やかに聞いてくれて楽しく話し合える

誰だってできれば傷つきたくないし優しくされたい

それは当たり前なの


議論に必要なものは

相手への尊重だ

“打ち負かした”相手へのフォローがないと

しこりが残る

“勝つ”ことだけに焦点が当たると

そうなると もはや議論どころではない


双方ロジカルで在りたいと思っている

だけどそれぞれ結果が異なる

おそらくは論理の追求の仕方が唯一ではない

それぞれがそれぞれに組み立てている


あるいは

ロジカルで在ろう、と

そう夢見ることはそもそも無茶なのかも

“どんな結果になろうとも論理を追求する”

違う だってみんな“自分のために”論理を追求する


反論できないからって暴力を振るうだなんて!

それは確かに正論でその通りなんだけど

だけどそれはあくまであなたの都合で

憎悪にまみれた人間にそんな理屈は通用しない


しこりが残ってしまった以上

しこりを残してしまった以上


あなたは独自の論理で生きているように見える

それで、俺が“そうじゃない”という根拠は?

周りは俺のことをちゃんと考えてる人だ、と思ってくれている

ならば彼もあなたの意思を固めるのだ


しかし表面上のものは周りの影響を受けるだろうが

根本的な自分自身を変えるものなどあるのだろうか

仮にあるとして、だが俺はあなたに無力だ

だって、あなたは俺をナメてるもん


互いが互いを“諭し”ている

そして自分はロジカルだ、と互いに思っている

“だから”本気で自分をぶつける気が実はない

だって、ズタボロになって愛を得るのは非論理的だ


そりゃ自分の話を聞いてくれる人の方がいいさ

穏やかに聞いてくれて楽しく話し合える

誰だってできれば傷つきたくないし優しくされたい

それは当たり前なの

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