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*PARADICE  作者: 横谷昌資
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いやなやつのできあがり

周りがみんな笑顔で接してくれて

誰も彼を注意しないし叱ってくれなくて

自分はコミュニケーション能力が高いと勘違い


子供の頃は周りが年上でいっぱいで

でも大人になると年下だらけになって

もしくは立場が下の人間ばかりになって

“下”に対しては自動的に

見下していいことになる


俺は大人だぞ 子供のくせに生意気だ

俺は既婚者なんだ 独身野郎に何がわかる

俺は上司だ 部下はただただ従うものだ

俺は俺だぞ お前なんかとは比べものにならないんだ


互いに尊重し合うとか

対等に意見を述べるとか

なぜそんなことをしなきゃならないの

俺は偉いというのに


俺ももちろんハードな日々を過ごしてきた

それをなんやかんやで乗り越えてきた

だからお前だって乗り越えられるはずなんだ

それを難しいというのはそんなのは甘えなんだ


ハードな世界を生き抜いてきた俺だからこそ

お前がどれだけ甘っちょろいかよくわかる


他人のことはよく見えても

自分のこととなると、はてどうだろう

あなたは自分が嫌な奴になってないと言い切れる?

誰もが怪物に変身する危険性を秘めている

柵の中にいる限り


俺は大人だぞ 子供のくせに生意気だ

俺は既婚者なんだ 独身野郎に何がわかる

俺は上司だ 部下はただただ従うものだ

俺は俺だぞ お前なんかとは比べものにならないんだ


俺は 俺は 俺は


そしてそれは誰にとっても同じこと

いままでのその世界が翌日には変わるかもしれないのだ

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