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*PARADICE  作者: 横谷昌資
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それにしても俺は貴方のことがそんなにきらいじゃないのよね、なぜだろう

論理は最終的に唯一の方向に収束する

ビール広告の水着ポスターが消えたように

ただしその“論理”とは前提を共有してこそ

だからこその結論であり、妥当だ、となる


神がいる、という前提の人間は

そのつもりで日常生活を送り日々を生きている

神などいない、という人間もまた然り

その前提の下で自分の人生を過ごしている


だから、“それ”が“間違って”いたとしたら

“あのときあんなことをした”

“こんな間違いを犯した”と

自分のこれまでの全否定に繋がる


だから決して揺るがない

魂の部分で“わかって”いても

絶対に“わからない”


そして人は対立し傷つけ合い争い合う

自分を否定したくないから

それにしても俺は貴方のことがそんなに嫌いじゃないのよね、なぜだろう


“自分が間違っていた”とわかれば

あっさり次のステップに進めるものだが

それはあくまで一般論で、そうもいかない

そもそも“絶対の正しさ”を証明することができない

そんなことができる人間がいたとしたら

それはそれで怪しいことこの上ない


貴方と俺がわかり合うことは、たぶんない

どっちも自分が正しいと思ってるし、

それなりに人生を過ごし論理基盤もできあがっちゃってるし

それにしても俺は貴方のことがそんなに嫌いじゃないのよね


なぜだろう


意見には

聞くべき意見と聞かなくていい意見があって

その見極めができなきゃ駄目


もちろん何事も放っておいたらとんでもないことになるし

どんなものからでも学べることはたくさんあるのだけど

でも、誠実に付き合うのは誠実に付き合ってくれる人だけでいいのだ

とにかく混乱させることが目的な人に振り回されてはいけない

だから俺は貴方のことがそんなに嫌いじゃないのかもしれない


貴方と俺は“戦って”はいるけれど

攻撃はしていないし、傷つけ合ってもいない

戦いになるのは戦いの場だけでそれ以外は仲良し

対立しているのはその対立のときだけだ


貴方は俺を決して追い詰めないし

俺も貴方を言いくるめようとは思わない

貴方は俺を尊重してくれるし

俺も貴方を尊敬している

これって、“わかり合ってる”って、言えるんでないのかい


思想や立ち位置が異なっていても

お互いに話の仕方がちゃんとわかっていれば

“最悪”の事態は避けられる

……んだけど、そうもいかない

“話の仕方”を知ってる人は、少ないもの

はっきり言っちゃうけど


でも、わかるだろ?

歴史の教科書を見てご覧

インターネットでもいいけど

ていうか、あなたは他人と

“話”を、している?

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