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*PARADICE  作者: 横谷昌資
25/30

あそび

虚しいね 結局頭が良くなくちゃいけない

あるいは口がうまいようじゃなきゃ

話をすることでようやく次のステップへ

そんな面倒なことをしなきゃ前に進めない


あるとき、なにかが起こって、誰かが怒って

誰かが“それはこれこれこういうこと”と言って

それで誰もが“なるほど!”と頷き

そしてようやくその問題は過去のもの


説明され説得されあるいは論破され

そして理解して納得して受け入れて

そうしなきゃ殺人が許されないことが伝わらないだなんて

なんて人間とは愚かな生き物なのでしょう


人類の歴史はそんなことの繰り返し

誰かの築いた完璧な論理によって進む

そんな手間をかけなくても進めたら

どうせ結局進むのなら


“嫌なことを言われた”とき

“自分にとってそれのなにが嫌だったんだろう?”と

そうちまちま一つ一つ考えられる余裕と時間と暇

きっと“まとも”に生きていればそうはいかない

忙しない日常の忙しい日々の中

“自分は一体なにを考えているのか”について

たぶん興味など持たなかっただろう


そう、みんな忙しいんだもの

仕方がない


対立する二つの意見があったとき

とにもかくにも最終的には唯一の方向へ

論理とは最終的に唯一の方向へと収束する

“最後”は、どうなるのだろう?


単純な人間ほど

自分を複雑な人間だと

賢い人間だと思っている


“自分は単純だ”と理解すれば

いまの自分の限界がちゃんとわかるのに

でも、それがわからないからこそ

自分は善良な人間だ、と信じられる

“自分は悪くない”と


でも、みんな忙しいんだもの

余裕がない


だけど問題のない世界などあり得ない

みんなが同じことを考えるだなんて

そうやって話をし合ってわかり合って進んでいく

それが人間という生き物かな


だけどそんなことよりさっさと救われたい


虚しいね 結局頭が良くなくちゃいけない

あるいは口がうまいようじゃなきゃ

話をすることでようやく次のステップへ

そんな面倒なことをしなきゃ前に進めない


そんな手間をかけなくても進めたら

どうせ結局進むのなら

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