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ダグラス:再びスタアトに

 ダンジョン攻略を終えた俺たちは、再びニバンメの町に帰ってきていた。

 酒場でいつもの席に座る。

 サムが、神妙な表情で口を開く。


「みんな……本当に、ありがとう」


「良いんだ。それに、まだ全てが解決した訳では無い」


 一つのダンジョンを攻略したぐらいでは、パレス・スネイルを根絶する事はできない。

 それに、すでに病に犯された人たちを元に戻す術も、無い。


「それは……しょうがないさ」


 俺の言葉に、彼女は首を横に振って続ける。


「僕だって、突然全てが解決するなんて、そんな都合の良い事はないのは分かっているよ」


「それで、次はどうするの?」


 スペアリブを頬張りながら、ペンギーが問いかける。

 何ていうか、似合うな、スペアリブ。


「ダンジョンは、政府から正式な討伐依頼を出す。そのためにも一度、スタアトに戻ろうと思う」


 俺の言葉に、全員が頷く。

 ついで、レジーナが口を開いた。


「じゃあ、次の目的地は決まりだね。そのあとはどうする?」


「どこか、回復魔法に詳しい研究機関に行ってみたいな」


 俺の言葉に、サムが反応した。


「もしかして、ゴブリン病の治療法を探すため……ということかい?」


「まあ、そうなるな。流石にこれは、絶対に見つけられるとは言えないが……」


「正直、僕はここに止まってダンジョンの撲滅に全力を注ごうと思っていた」


 確かに、サムの心情を考えれば。

 それは当然だろうな。

 仲間としては心強かったが、仕方ないか。


「だけど、君と一緒にいる方が、よりカタンの為になりそうだ」


「……良いのか?」


「ああ、これからもよろしく、ダグラス。レジーナに、ペンギーも」


「……よろしく」


 ぶっきらぼうに返すペンギー。

 だけど、別に機嫌は悪くないな。


「獣人の仲間が増えるのは、私は歓迎だよ」


 ニコッと笑うレジーナ。


「俺も、サムが今後も仲間でいてくれるのは嬉しい」


 テーブルに、和やかな空気が流れた。

 サムは優しく微笑む。


「さあ、今日は僕の奢りだ! 好きなだけ、食べていってくれ」


 まだ、ゴブリン病は解決した訳ではない。

 だけど、確実に一歩、前進した。

 百年後、この地域でこの病が過去の物になっていると良いな。

4章完結です!

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