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ダグラス:ゴブリン病の原因

三度、ランキング イン!!!

高評価、ブックマーク、大変、ありがとうございます!

■Side-ダグラス


「……こいつだ」


 パレス・スネイルの体内から、目当ての寄生虫を発見する。


「つまり、この地方からこの魔物を根絶すれば、カタンの呪いは解ける、と」


「ああ、そうなるな」


「そうか」


 サムがギラリと犬歯を見せて微笑む。

 今まで、雲を掴む様だった問題が、手の届く所まできた。

 だけど言葉で言うほど、簡単ではないはずだ。


「俺たちだけで総てを行うのは困難だ。何か、良い方法無いか?」


「パレス・スネイルであれば、良い案があるよ」


「教えてくれ」


「パルス・スネレイルはダンジョン産の魔物だから」


 ダンジョンか。

 ファンタジー風の世界観では、有名な概念だが。

 この世界では、どう言う代物なんだ?


「ダンジョン……?」


 俺が疑問を返すと、レジーナが説明してくれた。


「ダンジョンは、魔力の濃い地域に発生する不思議な空間で、無尽蔵に魔物が生産される地点のことだよ」


「そんな、危険な物があるのか」


 はたして、どんな原理でそんなことが起きているのか。

 もし、本当に無から魔物が生産されているとしたら、世界の総質量とエネルギーが増え続ける事になる。

 そうなると、色々な法則の前提が崩壊すると思うんだが。


 まあ、考えるだけ野暮か。


「うん、ダンジョン攻略も、冒険者の収入源の一つだよ」


「話からすると、そのダンジョンを破壊すれば、パレス・スネイルの個体数を一気に減らせると?」


「最奥にいる魔物を倒せば、ダンジョンは崩壊するね」


 それは、好都合だな。

 レジーナの言葉に、今度はペンギーが口を開いた。


「パレス・スネイルを発生させるダンジョンはそれなりにあると思うけど?」


 ペンギーの言う通りだ。

 地域中に分布しているなら、発生地点は一つとは限らない

 彼女の言葉に、サムが答えた。


「僕たちが一番大きい所を攻略して、手法を確立してから、あとは政府から冒険者へ攻略依頼を出せばどうかな?」


 脳内で、サムの言葉を吟味する。

 そもそも、前世の寄生虫問題も。

 偉人達の気の遠くなる様な努力と、時代背景、国家規模の取り組みによって為された。

 特定後は、ブルーノを通して政府から働きかける必要はあるだろう。


 帝国の財政状態は、芳しくは無い。

 だが、この土地に暮らす人々の事を思えば。

 やらない訳にはいかない。


「……成算は、あるな」


「ふふっ」


 ふと、サムが笑う。

 どうしたのかと視線を向けると、面白そうに答えた。


「帝国の、困ったときの冒険者頼り、もはや御家芸だね」


「そっか、言われてみれば、これもそうなるのか」


 その場に、小さな笑いが起きる。


「それで、この死体はどうする?」


 サムが、切り倒されたパルス・スネイルを指し示す。


「体液が川に流れ込むと、寄生虫が広がるから……焼こう」


 そうだ、昨日、魔道回路をみて思ったことを試してみよう。

 俺はハルバートで地面に線を描いてく。


 その様子をみて、レジーナが疑問を浮かべる。


「え、ダグラス君、何してるの?」


「このサイズを焚き火で燃やすのは時間がかかるだろ?」


「うん??」


 よし、できた。

 魔力を流してみよう。

 思った通り、魔力には電気と似た様な特性があるらしい。

 また電子記号は、その記号が表す通りの電気特性を持つ。

 いいや、この場合は魔力特性といえば良いのか?


「よしよし、ちゃんと作動したな」


 目の前で、パルス・スネイルが燃えている。

 きちんと、周りに燃え移らない様にできているな。


「えっと、ダグラス君、どこで魔道回路を覚えたの?」


「いや、昨日、レジーナが見せてくれたじゃ無いか」


「えっと……」


 困惑しているレジーナの肩に、ペンギーがそっと手をのせる。


「ダグだから」


「慰めてくれるのはありがたいけど、ペンギーちゃんも人の事、言えないからっ!」

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