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ペンギー:新装備のお披露目

 新しい装備に身を包んで、ゲートの前に立つ。

 歓声が、ここまで聞こえてきていた。


「それでは、第一回戦……一番手は、異国からの刺客! 自由剣闘士のウィリアム!!」


 司会の言葉に、歓声が上がる。

 対戦相手の紹介が行われていた。

 次は、私の番だ。


「続きましては……皆様、お気をつけください。大変……大変、獰猛な剣闘士です! 本能に任せた自由な戦いぶりは、まさに予測不能! 人気沸騰中の罰袋だぁ!!」


 ねえ、だから、扱い。

 不満を抱きつつも、いつものように大剣を引きずって入場する。

 開始の合図があるまで、攻撃しちゃいけない。

 ここに来るまでに、三回ぐらい説明された。

 一回で分かるのにね?


「両選手、入場しました。それでは、これよりはじめ」


「がぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」


 よぉし、はじめよう。

 開始の合図と共に、駆け出す。

 大剣は邪魔だから、この場に捨てておく。


 相手は、魔道拳銃と剣を別々に持っている。

 確か、新興の流派だね。


「ましょう!」


「なっ」


 魔道拳銃。

 魔力を込めて引き金を引くだけで、高速で放出系の魔法が使える。

 確かに便利だし、強力だけど。

 それを使う人間まで、早くなる訳じゃない。


「このっ」


 フェイントをかけて、無駄撃ちを誘発させる。

 銃口を向ける動作、引き金を引くときの筋肉の緊張。

 そんな速度じゃ、見てからでも避けられるよ。


「ああ! 罰袋、すでに襲いかかっている!!」


 前世に比べれば、私はまだまだ弱い。

 だけど、エルフの血の影響かな。

 もしくは、ずっと道具なしでやってたからかも。

 ヘイストとバランスの扱いに関しては、前世を超えた気がする。


「くっ!」


 接近したところで、対戦相手が剣を振り下ろす。

 私はそれを、ガントレットをつけた腕で弾き返す。

 ダグに作ってもらった装備その1、アダマンタイト製のガントレット。

 この重厚な重さと堅牢さが、私にこれだけの力を与えている。


「がぁぁああ!」


 さあ、私の番だ。

 このガントレットの錆にしてくれる。

 殴る、殴る殴る!

 距離を取られると、私の方が不利だ。

 試合が終わるまで、この間合いから出る気は無い。


「……」


 でた、私の試合で起きる特有の現象。

 謎の沈黙。


「しょ、勝者……またしても罰袋だぁぁぁあああ!」


 ちょっと経って、復旧した司会が勝利を告げた。

 あの人も慣れてきたのか、復旧までの時間が短くなっている気がする。

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