番外編 あるアークデーモンのイベント
2話目(正確には1話目か?)で出落ちでやられて、そこからライバルにすらなる事も出来ない。
え、何の話かって?気にするな、出てこない事だよ。
…忘れ去られたと思ったら、こんな所で出る事になるとはね。
人生、案外わかんないもんだ。
1.前線
「【爆裂魔法】ッ!!」
俺の周囲は、常に爆発し続ける。が、それでも物量には勝てない。
「【剛撃】ッ!」
屍を積み続けて、それを利用した者の一撃、そのような物には。
ただ、負けてやる気はない。そいつの首を掴んで折り曲げる。
…それで、唯一のチャンスをふいにできるのだ。
「【血飛沫の祭宴】!」
「チッ…!んなもん隠し持ってんじゃねぇよ…!ジェットパック!」
───不意に、地面から串刺しにされそうになった。
アークデーモンと銘打ってはいるが、身体は翼以外はほぼ肌の白い人間と等しいため、避ける。
…アイツらは、楽しそうだなぁ。
なんか、重要な事全部に俺は関わらないような気がして、今とっても虚しいと言うのに。
「大将ーッ!!あ、いたぞ!」
「…はぁ。結構走ったゾ。」
「VRなので、息切れなんでしませン。クガン、早くしなさイ。」
そうこうしているうちに、ジェットパックでの拳銃の引撃ちをしている彼は魔族の女の子に致命傷を五発当てた。
だが同時に、彼は女の子が出した【魔砲】に腹を貫かれて爆散したのだ。
「うおおおお…!?」
「ざまぁ…見ろ…!」
そして女の子…。今見たらイトウさんだ、あとで挨拶しに行こう。
そして、彼、男の人の方に先程の三人が駆け寄る。
…それと、β時代の、当事の攻略組にいた友人達と重なった。
…そういえば、あの盟主さんと、リーダー、あと"情報屋"さんは何やってるんだろうなぁ。
魔物にコンバートしたけど、魔法使いに傾倒したのは、良くなかったかも知れない。
「あぁ、懐かしい。」
今日は、いい決心が、出来た。
「無駄足ダナ。」
「ですネ。」
「本当だわ。」
「「いや、お前のせいだロ!?」」
「勝手にやられるアイツの方がわりーんだよ!」
それは屁理屈ダ!などど。
軽口を叩き合う彼らの中には、確かに友情らしき物がある。
この後、フレンドコードを交換したりして、彼らはこれからも、交流を続けるのだろう。
───それが、VRに求める夢なのだから。




