番外編 クガン、それとファリンのイベント
ウチの王様は、変な人ダ。
まぁ、王様とは皮肉を込めて言っているわけだガ。
…ユシュエンとマーメイ。
明らかに、なんか、不思議と言うか、なんと言えば良いか、分からなイ。
お前も、そう思わないカ?ファリン。
1.前線
「さぁ、そんな事を言われても分かりかねますネ。」
暇つぶしに、スキル無しで背中合わせに戦っていても、それでも暇になル。
「僕は思うんだヨ。アンタは一応、僕とは違ってあの人達との付き合いは長いんだロ?」
ユシュエン、まぁ、【戦車】?とよく呼ばれている男ダ。一応、ウチの【勇者】を殺した時に一緒したが、それっきり。
「あの人は、謎ダ。」
「…そう言うと、来ますヨ。」
「誰ガ?」
「お二人方。」
「そんな馬鹿ナ。」
「マーメイ?そっちはどうだい、やはり、海外はいいね!指一本で死んでくれる者が多くて…。何というか、爽快だ。」
「…私は、あまり、楽しくない。」
いままででも割と見通しずらかった地平が、一秒経つごとにどんどん真っ平らとなって行く。
「いるんだけド。」
「みたいですネ。」
「あはは、そうか…。悲しいね。マーメイ。」
「いえ、付いて行けるだけで、充分。」
「私が、貴方を支えているから。そして、支えられているから。」
「ひどいノロケダ。」
「コーヒー、飲みまス?」
そんな事を言えるくらいには、この戦場はもうワイヤーでの芝刈りで寂しくなっていた。
「…!マーメイ…!」
「ユシュエン…。」
名を呼び合いながら、抱き合う。
二人がそう抱き合っている間も、その丘の下では虐殺は続いているのだが…。
「ひでェ。」
「ほんト。」
なんか、戦うのも馬鹿らしくなってきたので、座ってその様子を眺めていると、『大将ーッ!』と、声が聞こえてきタ。
「なんダ?誰を探してル?」
僕はそろそろ暇になってきたので、ちょっと声を掛けてみる事にしたのダ。
「あ、実はよ、仲間とはぐれちまってな。何とか探したんだよ。」
「暇だから手伝ウ。」
ファリンは、ずずっ、と出てきてそう行った。
「ファリン…?どうしタ?」
「貴方に暇つぶしと付いてきたら、酷いノロケを見せられたもんですのデ。」
「ストレスカ、大変だナ。」
「お二人共、手伝ってくれるのなら、ちょっと付いてきてくれよ!」
そうして僕らは、暇つぶしとしてその男に同行するのだっタ。




