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【エター】新興VRMMO記【ビクトリア】  作者: 松田勝平
第ニ部 ギルド浪漫編
35/117

エピローグ 『崩界事変』




 1.【塔】頂上





 ………ザスターを、倒した。


 長く続いた因縁が果たされ、俺が奴に拘る理由もなくなる。


 ---俺は"これから"何をしていこうか。


 次は『アスガルド』にでも行こうかと思いを馳せていると………。





 《ザスター さん が 倒された ことにより ザスター さん 所有の 邪神像 が  停止しました!》



 《魔物プレイヤー との サーバーマッチング率 を 95% へと 引き上げます!》



 《各地に ワールドボス出現!》



 『ワールドボス』


 『アビジャン』

 『フォイドラ』

 『†堕天使†』

 『イトウ』




    《各地に魔王城出現!》



 《魔界侵食率50%、迅速に魔王城を攻略してください!》



    《魔界侵食率100%!》



   《おめでとうございます!》


 《この バゼリ王国 は 魔界化 されました!》



 《魔界化 に よって 『女神の加護』 が ロスト!》




 《人族 プレイヤー の 皆さん は ステータス が 75% 下がります!》






      「---え?」





    〈………暗雲立ち込める。〉


          〈もう"手遅れ"〉


          〈---この現象の全ては。〉



     〈【アルカナ】の手のひらの上。〉





『アビジャン』のグループチャット。










  《………我々は、魔物プレイヤー。》




  《この日本サーバーは、我々の物だ。》





     《此処に主張しよう…。》





  《---我らの時代の幕開けを!》



















 〈----青紫の空に、"羽"が見える。〉



    〈地上には唸り声が。〉



 〈草も色を変え、水は毒性を持つ。〉




 〈………今此処に、"地獄"が誕生した。〉





     〈……それと同時に。〉



 〈【星】を倒した"愚者"は、何をすることも出来ず、〉









 〈ただ、蹂躙される地上を見ていることしか出来なかった。〉



















































 2.世界会議用ルーム内



「………ザスター、このタイミングか?」




「ああ、このタイミングさ、ザワルド。」





「フン、気に食わん。報・連・相がなっていない。一言言えば良かったものを…。」






「実際、我々は慎重過ぎたと思うよ。」






「だよね、僕の【隠者】で相手の情報は筒抜けなのに『魔界』のシステムを掌握するまでは動こうとはしなかった。」








「俺達のレールそのまんまに行かねぇ事は分りきってた事だろ。………臨機応変に、高い柔軟性を保ちつつ行動する。---まさか言い出しっぺのザワルドが忘れたわけねぇよな?」








  「「「「………………………」」」」





「おう、なんだその沈黙。」





「………言うようになったなザタワ。」


「やはり、ザタワ君、それはイメージに合ってないと思うね。」


「僕は中途半端に粗暴と知性を分けるのは良くないと感じるけど。」


「なにそれ、『ザタワ君のそういうところが好き』って言ってもらうための策略?」




「………………………。」


「---俺の事どんな奴だと思ってんだゴラァァ!!」

















 3.魔王城『†堕天使†』



 ---この城は"紅い"


 城には返り血が張り付き、侵入者の骨をも溶かすこの魔城の名は、『啜り血』。


 そこに、王座に佇むは一人の"吸血鬼"。




「おーい、堕天使!PvPしようぜーッ!!」



「………毎回だがッ!ウチの窓を壊して登場するな!!」



 ……壊された窓の破片が哀愁を誘う。



 突然現れたのは赤角のオーク。『PvPしようぜ!』だ。


「………で?PvP。今日は何の用だ。」


「何って別に?ただPvPしたかっただけだし。」


「………フーッ。」



「ハァ、なら、そのPvPに賭けをしようじゃないか。」


「………良いぜ!俺が勝ったら次は問答無用でPvPだ!」


「なら、私が勝ったら、私の仲間になってくれ。」


「あれか!?あのアナウンスの奴か?」



「然り、領土を奪われるのは嫌だからな。」


「なんでぃ、元からお前の陣営で参加する腹づもりでいたのによ。」


「………!そうか。ならさっきの話はなかった事に…。」


「なるわきゃねぇだろッ!」


 ---魔物陣営は戯れ合いを続ける。


 未だに謀略の糸は、見えない。






 4.【組織】


「---………以上が、今回の【塔】事変の概要になります。」



「………ありがとう。ジタン。」



「まったく、【ナイトリッチ】もなんて書き方をしたんだ…。僕達がまるで"悪者"みたいじゃないか。」


「…伝えてきて欲しい、スロットだ。彼は『魔王城』の駆除に最適な人間だ。」



   「---彼を喚び戻せ。」




「………アフラ様の思し召しのままに。」













 突然に変わる"世界"


      秘密を暴くか 


            力を示せ。



 ---その答えが何であろうとも、



  【ビクトリア】は受け入れるだろう。





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