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【エター】新興VRMMO記【ビクトリア】  作者: 松田勝平
第ニ部 ギルド浪漫編
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第8話 旧縁は絡みつく

 


 1.ギルド〈剣の騎士〉居間


「この惨状はどういう事だっ!説明しろクフりん!」



「ギルマスちょっと発音違いますよ…。えー…とこれはぁーですねぇー。」



 俺がジブリールにアークデーモンの素材を渡した後にギルドへマッハで直行するとギルマスとクフリンの迫合いらしきものが聴こえてきたんだが?




 …………この惨状は。


 ギルドハウスの天井が爆発していた



「…魔石の実験中に魔石の内部魔力と大気魔力が反応してですねぇー…。………多分。」



「多分で良いのかっ、多分でっ!」


「………これはどういう事なんです?」



 クフリンは露骨に嫌そうな顔をした。


「げっ、ウェイン」


「聞いてくれウェイン君!クフリンが魔石を爆発させる事に成功したんだっ!」


 ギルマスの声は吉報を言うかのような明るいトーンだ。


「………って爆発!?笑い事じゃ無いですよ!」



「なにを言う!このギルドハウスをも破壊する爆発を上手く利用すればMVPに成れるかもしれないじゃ無いか!」



「ま〜たギルマスの兵器キチが始まっちまった…。」



「………で、クフリン。お前は結局何の成果を得られたんだ?」


「そうだ!爆発のことももっと知りたいぞ。実用化可能な技術かもしれないからなっ!」


「………実験過程で得られたスキルは【魔素新薬】ってヤツだ。多分、【調合】と【付与術】、それと【魔力注入】の混合かねぇ。」


「【魔力注入】?」


「ウェインくぅ〜ん、知らねぇか?いやーまさかし ら な いとはオレも想像出来なかったゼ?」


「【魔力注入】っつーのは単純に言うとモノに魔力を込めることができるんだよ。【属性付与(エンチャント)】だな。【鍛冶士】には必須だ。」


「まぁ、そのスキルを得た後、人工魔石と天然魔石をうまぁ〜くマゼマゼしたつもりなんだが…………。」



「なんだがっ!」



「………失敗したわけよ!」



「さっすがクフりんだねっ!」


「だから発音違う!?」


 ………このノリについてけねぇ。


「はぁ…原因はわかったんでしょ?ならまずはこのギルドハウスをなんとかしないと。」


「無理っ!」     「ムリだな。」



「元々ギルドハウスには修復機能なんてねぇんだよ、だから【大工】呼ばなきゃなんねぇんだけど。」


「私が領地戦に使ってるから資金はパーだっ!」



「えー…。」



 2.酒場


 結局それぞれが安くできる伝手に頼って修復して貰うようになった。


「あ、おーい。アーサー、今日空いてるかー?」


 あっ、ラマンダ君だ。


 もち空いてるよ!


「じゃあちょっとダンジョンいかない?」


 OK!メイン盾が行くぜ!




 3.ダンジョン内部


 ダンジョンを進みながら『首狩られ騎士』を倒していく。


 こういう異形型には俺の【異形狩りの妄執(ベルセルクル)】が特に刺さるのだ。


 そうこうしていると7体の『首狩られ騎士』が現れる。


 ………ダンジョン内部は地下だ。魔力を放出して動き回ったら倒壊してしまうかもしれない。かなり気を使う為、ラマンダ君との素材集めは俺の訓練にもなってたりする。


 俺たちは同時にそれぞれのスキルを発動した。




「【異形狩りの妄執(ベルセルクル)】!」   「【幻魔盾(シェル・イービル)】!」


 【幻魔盾(シェル・イービル)

 ………レベル×〇.二のダメージを軽減する盾を半径一メートルに展開する。戦闘終了までこの効果は続く※端数は切り捨て。(このスキルはレベル三〇〇〇〇以上から成長することはない。)



 スキルを発動後、しばらくしない内に俺の目の前に既に騎士が飛びかかっていた。


 それも七体、先頭の一体が距離を詰めて、他の六体が囲む様に広がる…。


 ………この状況はマズイ。一体の持つ槍を避けたら全方位から斬撃、刺突の雨やられだ。





   「【魔法剣:煌撃(アルスター)】!」


 ならば突破口を開く!


     「ラマンダ君!先陣頼む!」


「───あいよ!【ハヤブサランス】ッ!」



 体勢を低くしたスライディングで敵の懐に潜り込んだラマンダくんの獲物が『首狩られ騎士』を三体ごと貫いたその瞬間。


 俺は魔力を背面に展開、その推進力から振り抜いた剣は一度に四体の『首狩られ騎士』を排除した。







  戦闘終了、一息つく。



 ラマンダくん。腕を上げたな。






「ありがとう…お前と組んでからだな、このゲームで上を目指すようになったの。」




 ………なんでだ?ラマンダ君は俺と会った時から充分な強さだったと思うけど。





「…このゲームって正直理不尽の塊みたいなもんだろ?高レベルプレイヤーには勝てねーし、俺なんか初めに教えてもらえなきゃ【魔力操作】無しで魔力を使うなんてまるっきしわかんなかったからな。」


「俺は、お前無しには立ち上がれなかった。」



 ………ラマンダ君。




「ん、じゃあ一仕事、やりますかねぇ!」



 牽制の【ハヤブサランス】が壁の端に叩き込まれた。


【ハヤブサランス】

『【衝撃波】×【槍術】で習得。自身の攻撃力×〇.七の防御力無視の一撃を放つ。』




「チッ、やるようになったじゃねぇか。ポンクラ。」


 出てきたのは、鎧を纏った白髪の女。


 ラマンダ君が答える


「俺だってマトモな修行は積んだんですよ!()()()さん!」



 はぁ?ナギト?  ………………コイツが!?

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