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【エター】新興VRMMO記【ビクトリア】  作者: 松田勝平
第ニ部 ギルド浪漫編
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第3話 ビフロスト村と謎

 


 1.ビフロスト村周辺




 ストーリークエスト

『幻想ハシゴのビフロスト』を受けたあと、俺は真っ直ぐ進んでいた。






 ………するといきなり俺の目の前に村とおぼしきものが現れた。





 どこに隠れていたのだろうか、その村はかなり大きい方で、村囲いの柵も木製ではなく石で作られている。





 目についた看板に「この先ビフロスト村」と書いてあったのでクエスト関連かと思った俺は村に入った。





 2.ビフロスト村-村長の家




「………ウチにはあなたのようなよそ者を受け入れる用意はありません。」


「…申し訳ないのですがお引き取りください。」





 撃沈した。

 だが、『幻想ハシゴのビフロスト』から察するに、ビフロスト村は重要な筈だ。

 俺はここで引き下がる気はない。





「お父さん。そこまでおっしゃることもないと思います。」



「………旅人は旅人です。せめて一晩くらいは泊めてあげたらどうでしょう。」





 娘らしき人物と村長が話し合っている。





「だが我々には………は強すぎる。」


「だからこそです。皆さんも………るのがこの村にとって良い筈です。」





 あまり聞こえないが、話し合いが終わったようだ。村長がすごすごと俺に近づいてくる。





「………一晩だけだ。ただし、村人との接触は禁じる。それと夜は外出するな。」


「わかったな。」



 3.ビフロスト村-夜





 ………やれやれ、泊まる権利は貰えたけど、他の住民と話すことは出来ないのか…。





 こりゃ、先が思いやられる…っ!




「怖い!助けて!!助けてぇぇぇ!!!」




 ………高い声の悲鳴だ!




 俺は誰かを呼んで助けに行こうと思ったが、村長やその娘は声をかけても反応が無いので、俺は単身助けに行くことにした。





 4.ビフロスト村-広場



 ---タタタタタッ!



 外出がバレてしまったらいけないので、黒いフードを全身に被り、全力で走る。




 高い声だが、少し聞き取りにくい。声から年齢はわからないな。




「やだっ…!消えたく無い!助けてっ、誰か助けて!」




 暗闇の中良くは見えないが、人型に襲われている子供の姿だ。





 恐らくは大人の背丈もある化け物に襲われているのだろう。




「【異形狩りの妄執(ベルセルクル)】!」



 ---キィィィン…!ズバァッ!


 俺は人型の化け物を叩っ斬った。

 ………夜の闇に消えるようにその体は分解される。





 俺は襲われていた子供に声をかけようとすると、もうすでにいなかった。





 だが気になるものを見つけた。




「コレは…、衣服?」




 地面に置かれていたものだ。


 あの子供のものだろうか。それにしてはサイズが大きい。




 まあいい。俺は気づかれないうちに屋敷に帰ることにした。


 5,ビフロスト村-村長の家





 俺達は全員で朝食を取っていた。




「お父さん、今日も村人の失踪事件が起きましたよ。」




「………やれやれ、この村ももう長くはないか。」

 俺は聞く

「何かあったんですか?」




「貴様に教えることはない!」




「私からお伝えしましょう。この村は最近、妙な失踪事件が増えているのです。」




「………それは、どんなような?」




「さぁ。ですが現場を目撃した方は知っていますよ。気になるのならお教えしましょう。」




「ありがとうございます。」



 6.ビフロスト村-鍛治士の家




「………ウチに何か用かね。」


「失踪事件について知っている、という方を探していて、あなたが知っていると聞きました。」




「そうかい。何も特別なことはねえ。

 だいたいの失踪事件の後にはいなくなった奴の衣服が落ちている、てことさ。」




「もうこれ以上は良いだろ?さ、帰ってくれ

 。」




「お父さん…。知らないお客さんですか?」


「………チッ」


「くるなと言ったろう、アンナ。」


「私…その、多分旅人さん、と話したいです。」


「なんでだ、アンナ」


「………外の世界のことが知りたくて。」


「………勝手にしろ、勝手にな。」





 鍛治士のオヤジさんは店の奥に下がって行ってしまった。


「あっ、大丈夫です、元からあんな調子なので…。」


「私、旅人さんに…!」


「旅人さん…に。」


「今までの旅のことを教えてほしいです!」


「お願いします!」





 彼女はアンナ…というらしい。

 頭を下げられたら断ることにもいけなくなったので、俺はミドガルズ遺跡のことについて話した。




 アンナはすごい相槌をうってくれるのだが

 俺が黙っていても相槌していた。




 ………ゲームの都合が現れるな。




 ………しばらくすると、アンナが話し出した。


「あのっ…。旅人さん。今日はありがとうございました。できれば……また…お話を聞きたいです…。」





 ドンドンと背後の扉が叩かれた。


 俺はアンナに手を振って、その扉から出る。


「あっ…!お前よそ者…かよっ!」


 青い服を着た青年だ。

 俺は介錯をしながら外に出た。






 7.ビフロスト村-井戸





 俺が村長の家に戻ろうとすると、なにやら騒ぎ声が聞こえてきた。


 事情を聞こうと駆けつける。

 井戸のところで、こんな声が聞こえた。


「アンナ!あんたは穢れてるのさ!旅人は悪魔なんだ。下手したら私達の生活も終わってしまうのに!」


「わっ…私は、そこまで酷い人ではないと………。」


「フン!あんたがあの旅人に取り入っても無駄さ!どうせ、あんたも殺されちまう!」


「そっ…そんなわけ…!」


「あーあーウンザリだ!さっさと死んじまうんだね!」


「ひどい…!」


 なにやらアンナが責められているようだ。

 一体この村でなにが起こっているのか、俺はもう見当はつけていた。


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