第1話 俺ってビギナー
1.酒場
「はい、冒険者登録が終わりました!」
先程決めた俺の情報が書かれている紙が奥の方に消えてゆく。
…それ以外に受付の人からのアプローチはない。なら、まずは操作を確認しよう。
「【魔法剣】!」
【魔法剣】…
『剣に魔力を纏わせやすくなる。』
---剣が薄く光る。
「さて、早速…。【魔力変質】!」
…俺の持つ【五大属性適正】、それは、光、炎、水、土、風の属性の魔力への適性を持つということ。
なに?魔法を使えるわけではないのかって?うん。使えない。
前情報から、魔法を使うだけなら【炎魔術】を取得するだけで良いそうだ。それに炎属性の魔力への適正も持てるぞ。
だが、魔法はあんま使う気がないし、それに全ての魔術系を取っていったら間違いなくスキルが圧迫されるだろう。
その為の【五大属性適正】であるのだ。1つのスキルで五種類の魔法剣が使えるなんて良いスキルなんだろう。
〈スキルアビリティ【魔法剣:光撃】を習得しました!〉
〈レベルアップ!〉
〈アーサーさんのレベルが25上がりました!〉
…!早速試してみたが、本当だったのか。
【ビクトリア】のレベルアップに必要な経験値は異様に低いって噂は。
たしか、全てのアクションでスキルや、俺のアバターに経験値が貯まるようになっていて、その経験値によって【スキルアビリティ】や、【変異スキル】を習得できるらしい。
…俺は、驚きつつもワクワクしてきたので、【ゴブリン退治】を引き受けることにした。