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そして目の前には何十人という人が座っていた。


大広間には行灯が何個も置かれている。


どうやら寝ている間に夜になったようだ。


そしてなにより、糸居は自分の格好に驚いた。


羽織袴を着ていたのだ。


そういうものに詳しくない糸居の目にも、それはずいぶんと上等なものに見えた。


「目覚めましたか」


左で声がした。


先ほどの老人がそこに座っていた。


老親も羽織袴を着ている。


そして目の前にいる男達も羽織袴を着ていることに、糸居は今更ながら気付いた。


「これはいったい、何の集まりなのですか?」


「結婚式ですよ」


「誰の?」


「なにをおっしゃっているんですか。決まってるでしょう。あなたのですよ」


「えっ?」


「とは言ってもあなたが寝ている間に、式は滞りなく終了しました。つまりもう終わったんですよ」

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